見出し画像

トヨタ生産方式【大野耐一】を読みました

9・10月は読書祭りと言うことで色々読んでいますが
とりあえず新しい本を買うお金がないなと数年前に購入した本をまた読んでみました
私自身工場勤務ですので工場勤務者のバイブル?的な本ですね(笑)
トヨタ生産方式の生みの親の方の本になります

この本は結構古い本になりまして初版は1978年だったかな?
ほぼ私と同じ年になります
ですが今の時代に読んでみてもめちゃくちゃ面白いです

よくあるトヨタ方式の解説本みたいなものではなく
大野さんの視点や考え方がわかりやすくなってます

トヨタと聞くと下請けいじめとか悪いイメージを浮かべる方もいると思いますが、そんな人はぜひこの本を読んでみてほしいですね
そして工場勤務の方は絶対読んだ方が良いと思います


もちろん工場勤務以外の人にもおすすめできます

私自身家電販売電気工事関係やら自動車営業と来てからの工場勤務なのですが工場勤務というのは他と考え方が違うんですよね

何が一番違うのかと言えば私流の言葉ですがマイナスの考え方が強いことだと思います
このマイナスってのはマイナス思考の事ではないです

営業等の一般の仕事の場合儲けるためには売り上げを増やす事を考えますよね
月に100個売れてるのなら来月110個売れればもっと儲かるぞと
これがプラスの考え方ですね
工場の場合はそうはいきません
月に生産する台数は決まってます
100個作れるところを110個作っても10個在庫になるだけです
工場で儲けるためには原価を下げる方向で考えないといけないんですね
100個作るのに100円のお金がかかっていたとしたらそれを90円で作れるようにすると

簿記的な用語でいえば労務費経費材料費でそれを考えていきます
それがマイナスの考えです

もちろん営業等でも経費削減って当たり前のようにありますけど
このマイナスを突き詰めて考えているってのは少ないんじゃないですかね?
プラスあってのマイナスですもんね

その点工場では日々マイナスを突き詰めている訳です
まあ工場勤務って頭が悪い人が多そうというイメージがあると思いますし
私自身結構おバカ寄りなので否定はしませんけど
マイナスの考えの一点のみに集中しているだけその方面には強くなります
要はマイナスの専門家ですね

思うに下請けいじめ的な悪いイメージってその考えをしっかりと理解できずに表面的な部分のみを見てそう思われてるんじゃないかなと思いますね


この本の初版が1978年となりますとバブル景気前になるんですよね
確かその頃トヨタは今ほど一人勝ちではなかったですよね
バブル崩壊後もしっかりと生き残りその後一人勝ち状態になっていったトヨタですが
この本を読むとこの考え方が強さの一つであったのは間違いないだろうなと思わされる納得の一冊だと思いました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?