見出し画像

またこの勝手口へ帰ってくる 富山旅②

1日めはこちらから⤵︎


朝起きて、港の方へ向かう。目指すは港の朝ごはんだ。
新湊の漁港すぐそばにある「きときと食堂」。

朝日に照らされたきときと食堂


朝早くからたくさんの人で賑わっている。
席を取り、メニューを選んだら、カウンターで注文とお支払い。
メニューによっては冷蔵庫に入っているおかずから好きなものを決められた点数選ぶ。私たちはおまかせ定食700円(ご飯、味噌汁、漬物、おまかせおかず1品、自分で選ぶおかず2品)を選んだ。

煮魚やがんもの煮物を選ぶ。すごいボリュームだし、こんなにお魚が食べられてこの値段はお得!次から次へとお客さんがひっきりなしに訪れていた。

カレイの煮付け?
鰯のコチュジャン煮?
がんもの含め煮?

お魚も、お米も、お味噌汁もおいしい、大満足な朝ごはんだった。

港に寄り道

帰って宿に戻り、帰り支度。
最後に橋を眺めて、さぎを見つけて、次の目的地へ。

謎の手のオブジェ
サギを見つけるゲーム

同じように万葉線に揺られて乗り換え、ローソンでアイスカフェラテを買って氷見線に乗り込む。

座席はふかふかで、走るたびにホッピングのように振動する氷見線に揺られ、海を眺めて到着したのは雨晴駅。


有名な雨晴海岸のある駅だ。

残念ながら、ピカピカの晴れだったので立山連峰は眺められなかったが、青い海がとても綺麗だった。そしてそれ以上に暑すぎた。

道の駅雨晴に避難。


お土産を物色していて、ふと次の電車は何時かなと調べる。
この時間だともうすぐだな、その次は‥2時間後‥だと‥?
氷見線の本数が少ないことに気づき、慌てて道の駅を飛び出す。
次の電車まで15分なので急げば間に合う。流石に2時間はキツい。

無事駅に到着し、次の電車に間に合った。
皆さんも氷見線に乗る際は電車の時間をよく調べておくと良いです。

そして、私たちが目指す地、氷見へ。
氷見駅からしばらく歩くと、海の近くに立つ古い4階建てのビルが。

「house hold」
ここが私たちが富山旅行を決めた理由。

まだ早かったので荷物を預けることに。
勝手口と書かれた引き戸を開けると、スタッフのお姉さんが2人。

オーナーさんご夫婦、息子くんのお写真が素敵

荷物を快く預かってくれ、親切にお昼ご飯の心配まで。今空いている時間かな〜?と近くの氷見うどんが食べられるお店を紹介してくれた。スイーツも食べに来ます!と宣言し街に繰り出す。

手書きの地図がかわいい

氷見は観光地というよりも、暮らしが似合う街。
昔からあるものを愛し、新しいものも受け入れるような優しい空気が漂っているので、初めて歩くのに落ち着く雰囲気だった。

教えてもらったうどん屋「みきさん」

店主さん一人で調理をしており、接客してくれたお姉さんが新しく入ったのよ〜と慣れない感じでメモをとってくれて可愛らしかった。

細めの麺でツルッとした喉越しで有名の氷見うどんには2つ有名なお店(海津屋と高岡屋)があるようで、みきさんではそのどちらも味わえるとのこと。2人で1種類ずつ頼んで半分こしようと思っていたら、親切に合い盛りにしてくれた。

つゆの中にとろろが入っていて、細めの麺と絡んでおいしい。
食欲がない時でも食べられそうな、お蕎麦とそうめんの間のような感じ。とてもおいしかった!

蕎麦茶うま

そしてhouse holdに戻るとお姉さんがあっという顔をして、お帰りなさ〜いと言ってくれた。じんわり心が温かい。

チェックインの時に出してくれたおしぼりがとてもいい匂い、湯呑みがツルッとしていて飲み心地よくおいしかった。
そして、建物のことをとてもとても丁寧に説明をしてくれた。夜ご飯の予約の心配もしてくれた。その距離感がホテルのゲストではなく、1日ここで一緒に暮らす者としての扱いだったのでわくわくしたし、嬉しかった。

部屋までの道のりは4階。なかなか足に応えるけど、それすらもなんだか嬉しい。キキが屋根裏部屋に住まわせてもらうときもこんな気持ちだったんだろう。

私たちが泊まったのは2部屋あるうちの一つ、nami。


部屋の小窓からは、海が眺められる。

部屋の作りは至ってシンプルなのに、気遣いとこだわりが随所に感じられてすでに居心地の良さを感じていた。もうここから出たくない。

部屋を一通り見て、1階の喫茶に行くことに。
宿だけでなく喫茶の営業もしていて、これもまた魅力的なラインナップなのである。

私は氷見プリンスメロンソーダを、
妹は梅ソーダとイチヂクのイートンメス。

見よ、このメロンソーダのビジュアルを。

そのままメロンの色味である。そして、味もメロンにアイスを乗せて食べているような贅沢感。もうこの品種のメロンの時期が終わるので今季は最後とのこと。

イートンメスとは、イギリス生まれのスイーツらしい。
フルーツ、メレンゲ、クリームが重ねてあり、一緒に食べるとたまらない美味しさ!梅ソーダも、程よい甘味と酸味が飽きない味。

キッチンスペースのインテリアに見惚れながらおいしいスイーツを食べるというなんとも贅沢な時間を過ごした。

石かわいい


お腹いっぱいになったので、夜ご飯までに少しお散歩。

氷見ぶり

戻って少し仮眠をとる。(なんて最高なスケジュール)ベッドが気持ちいい。
そして、夜ご飯まで少し時間があるので、屋上に出てみることにした。

外への扉を開けたらさらに階段を登る。


視界が開けて、海を見渡す。

少し夕暮れになり、ほんのり色づいた海は美しかった。
なんで同じ海でもみる場所によって表情が違うんだろう。私は瀬戸内海が好きだけど、氷見の海も同じくらい好きだ。

せっかくなので、海の近くへ行ってみることに。
散歩している柴犬はいたけれど、ほとんど人がいない。地元の人にとっては日常の景色なんだろうな。

澄んだ青色、ほんのりピンク色。
静かに波打つ透明な水。

ウミネコがたくさんいて可愛い。

砂浜に立ったとき、ここは天国なんだろかと思うほどの美しさだった。


心を奪われる景色だった。

部屋に一旦戻り、夜ご飯に向かう。
事前にメールでおすすめいただいていた居酒屋「はらや」。

赤提灯の灯るお店の暖簾をくぐると、元気な奥さんと旦那さんが迎えてくれる。カウンターの後ろにはたくさんの手書きのメニューが。

とりあえずビール!

予約しておいたお刺身。海の幸の輝きよ!
何から何まで美味しくて口が喜ぶ。富山の海、ありがとう。

近くのお豆腐屋さんの揚げを焼いたもの。に、大根おろしポン酢。
間違いなくおいしい。そしてボリューミー。

白エビの天ぷら。優勝。永遠にサクサクサクサクいけちゃう。
白エビの甘さもたまらない。富山の日本酒ともよく合う。

あおりいかの炙り焼き。マヨ七味と生姜醤油どっち?両方?と言われ、二人で同時に両方で!と言う。妹はお酒をあまり飲まないけれど、つまみのようなお料理が好き。ありがとう(?)

そうしてワイワイ賑やかな地元の居酒屋さんの空気感と、美味しすぎる氷見の食材たち、美味しく調理してくれたはらやの奥様と旦那様に感謝をし、店を後にした。

勝手口から帰る。ただいま、と小さく言う。

お風呂に入ったら、屋上へ向かう。
ご自由に使っていいですよ、と言われたハイバックのキャンプチェアを抱え、屋上への階段をパジャマで登る。

ふう、とひと息つき、キャンプチェアを広げて寝転ぶと、目の前には星空が広がっていた。

街は暗くて静かで、波の音だけが聞こえる。
上を見ていると自分だけここにいるような没入感がある。

そんな星空を二人で眺め、歯磨きをしたら即眠りでした。
寝具の心地よさと疲れ‥笑

そんな2日目が終了。
明日はラストの1日です。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?