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またこの勝手口へ帰ってくる 富山旅③

2日めはこちらから⤵︎

朝5時にセットした目覚ましが鳴る。
少し枕元の襖を開けると、雲がかかっている。しっかり朝日は期待できなさそうだけど、相変わらず海は美しかった。

眠たいけれど、カメラを持つと少し頭が起きた。
屋上から朝日を見る、起きれたら、昨日妹と約束したのだ。そんな妹はまだ寝ていて、私が出て行こうとすると行くの〜と言っている。
一緒に行くようだ。

やはり、曇りで少し小雨は降っているけれど、雲の切れ間からオレンジ色の光が漏れている。

だんだんと海がオレンジに
ゴミじゃないよ、ウミネコだよ

とても神秘的な景色。
朝の空気はとても澄んでいて気持ちよかった。
写真を撮って満足したので、朝ごはんの8時まで二度寝することに。

起きて、軽く身支度をして一階まで降りていく。
階段とキッチンの引き戸を開けると、出汁のいい香り。

すでにお箸や食器が並べられていて、おはようございますと声をかけてくれる。すでにいい朝である。

まず出てきたのは、近所のお豆腐屋さん「さがのや」さんのがんもどき。お出汁で煮ていて、椎茸などの野菜が乗っている。ほわっと上がる湯気に顔が綻ぶ、お腹が鳴る。

お知り合いという、DOHANA FARM さん(氷見)のコシヒカリのごはんをおひつからよそってくれて、宿のオーナー(旦那様)が氷見のお魚のあらでとったお味噌汁をよそってくれる。朝日見えましたかーなんて話をしながら。

家族と会話しているような、温かい空気が流れる。

どのお料理も美味しいけど、鍋を置いてくれてご自由にどうぞ状態だったことをいいことに、あら汁を3回もおかわりしてしまった。本当においしい。

その後、でっかいセイロがドーンと机に運ばれてきた。
オクラに、ジャガイモ、サツマイモ、かぼちゃ、玉ねぎがホクホクの状態で現れる。テーブルにある自家製胡麻味噌や、お塩などで食べてくださいねとのこと。

2人してニコニコしながら朝ごはんを平らげた。特別じゃない特別。人生の最後がこの朝ごはんでも悔いはないかもしれない。

途中で、オーナーさんご夫婦の息子さんも登場してくれて朝ごはん会場は一気に和やかムードに。今ブームの働く車のミニカーを3つも抱え床に勢いよく走らせたかと思えば、これまたマイブームの“消毒スプレー”を持ち、お客さん全員の足元へ来て「んっ!!(消毒するから手を出して)」と、消毒してくれた。(お父さんにも、そして床にも)

感染対策がうるさく言われなくなった今でも意識が高い。そして、こんな純粋無垢な瞳で見つめられながら、こんな可愛らしい小さな手で出される消毒液の価値の高さよ。いくらでも受け止めるから‥!!

消毒騒動が落ち着いた後、食後のアイスコーヒーを出してくれて、今日の予定についてお話をする。


お土産を買いに行くんです、というとすらすらあのお店のあのお菓子がおすすめですよ、あのお店だったらあれが有名ですよと教えてくれる。

そして、オーナーの奥様にも会ってお話しできて嬉しかった!とても元気で、こちらまで笑顔になる笑い方ですごく楽しい気持ちになれた。またゆっくりお話ししたいなあ〜

チェックアウトし、向かったのはひみ番屋街。ここにこれば大抵の氷見土産は揃うとのこと。お魚が売っていたり、フードコートもあったりとにぎやかだ。

じっくりとお土産を吟味し、荷物を取りに宿に帰宅。
おすすめしてもらったこれ買ったんです〜!ともうすでにお友達感覚。
荷物を受け取って外に出ると、スタッフさん、オーナーさんご夫婦、抱っこされた息子くん総出でお見送り。みんなが遠くで手を振っている姿、ずっと忘れない。また会いに行きます。

お昼ご飯に向かったのはこれまたhouseholdさんにおすすめしてもらった「亀寿司」さん。おすすめのお店に行けば間違いないのです。

お店に入り、店主さんと奥さんが出迎えてくれる。
メニューはなし、ランチは2000円からでおまかせで10巻ほど握ってくれる。(プラス3巻握ってくれて2500円だった。お安い!)

テーブルの上のカウンターに直接パパッとガリとお寿司が置かれていく。
お皿ではなくここに!と初見で驚いた。

そしてこのお寿司達、今後も語り継がれるほどの美味しさだった。

マグロ、サーモンなどの定番から、おぼろ昆布でご飯、たくあん、トロを巻いたトロたくがとてもおいしかった!ほっぺたが落ちる‥。

そんなお寿司を堪能し、氷見を去る。
householdでも、お寿司屋さんでも寒ぶりの時期をおすすめされたから次は絶対に冬に来るぞ〜!

氷見線に揺られながらそんなことを思う。
なかなか旅行先に2度行きたい!とすぐには思わないけど、なぜか滞在中からまたここに帰ってきたいという気持ちが強くなっていることを感じた。

そんな魅力的な場所に出会えたのも、householdのおかげ。
またあの勝手口に帰ってきます。ありがとうございました。

おわり



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