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2023年に観たもの

《映画》
2023.1.13(映画館)
「映画 イチケイのカラス」
田中亮監督入間みちおが東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称・イチケイ)を去ってから2年が過ぎた。岡山県瀬戸内の長閑な町に異動した彼は、史上最年少の防衛大臣に対する傷害事件を担当することに。みちおは事件の背後にイージス艦の衝突事故が関係していることに気づくが、航海内容は全て国家機密のため調査は難航する。一方、イチケイでみちおと共に数々の事件を裁いた坂間千鶴は、裁判官の他職経験制度により、弁護士として働き始める。偶然にもみちおの隣町に配属された坂間は、人権派弁護士の月本信吾と組んで小さな事件にも全力で取り組んでいく。そんなある日、町を支える地元大企業に、ある疑惑が持ち上がる。

2023.1.16(映画館)
「THE FIRST SLAM DUNK 」
井上雄彦監督
1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出す。

2023.2.7(映画館)
「仕掛人・藤枝梅安」
河毛俊作監督
江戸の郊外、品川台町に住む鍼医者の藤枝梅安には、腕の良い医者という表の顔と、生かしておいてはならない者たちを闇に葬る冷酷な仕掛人という裏の顔があった。そんな梅安がある日、料理屋を訪ね、仕掛の標的であるおかみの顔を見た瞬間、思わず息をのむ。その対面は、梅安自身の暗い身の上を思い出させるものだった。

2023.2.10(映画館)
「エゴイスト」
松永大司監督
14歳の時に母を亡くした浩輔は、田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働きつつ自由気ままな生活を送っている。そんなある日、浩輔は母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太と出会う。浩輔と龍太はひかれ合い、時には龍太の母も交えて満ち足りた時間を過ごしていく。母に寄り添う龍太の姿に、自身の亡き母への思いを重ねる浩輔。しかし2人でドライブの約束をしていた日、龍太はなぜか現れず……。

2023.2.20(映画館)
「BLUE GIANT」
立川譲監督
仙台に暮らす高校生・宮本大はジャズに魅了され、毎日ひとり河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業と同時に上京した彼は、高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込む。ある日、ライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈と出会った大は彼をバンドに誘い、大に感化されてドラムを始めた玉田も加わり3人組バンド「JASS」を結成。楽譜も読めずただひたすらに全力で吹いてきた大と、幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈、そして初心者の玉田は、日本最高のジャズクラブに出演して日本のジャズシーンを変えることを目標に、必死に活動を続けていく。

2023.3.20(映画館)
「シン・仮面ライダー」
庵野秀明監督
1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。

2023.4.1
「ロストケア」
前田哲監督
ある早朝、民家で老人と訪問介護センター所長の死体が発見された。死んだ所長が勤める介護センターの介護士・斯波宗典が犯人として浮上するが、彼は介護家族からも慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美は、斯波が働く介護センターで老人の死亡率が異様に高いことを突き止める。取調室で斯波は多くの老人の命を奪ったことを認めるが、自分がした行為は「殺人」ではなく「救い」であると主張。大友は事件の真相に迫る中で、心を激しく揺さぶられる。

2023.4.14
「私の幸せな結婚」
塚原あゆ子監督
名家に生まれながらも継母と異母妹に虐げられて育った美世は、名家・久堂家の当主で27歳のエリート軍人・清霞 (きよか)と政略結婚させられることになる。久堂家で過ごすうち、美世は冷酷無慈悲な男だと噂される清霞の本当の姿に気づき、心惹かれていく。

2023.4.16
「仕掛人・藤枝梅安2」
河毛俊作監督
梅安が相棒の彦次郎と京に向かう道中、ある男の顔を見て彦次郎は憎しみを露にする。その男は彦次郎の妻と子を死に追いやった、彦次郎にとっては絶対に許せない仇だった。そして、上方の顔役で殺しの依頼を仲介する元締から彦次郎の仇の仕掛を依頼された梅安は、浪人の井上半十郎とすれ違う。井上と梅安もまた憎悪の鎖でつながれていた。

2023.5.1
「劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室」
松木彩監督
横浜のランドマークタワーで大規模な爆発事故が発生した。数千人が逃げ惑う未曾有の事態に陥る中、東京都知事直轄の救命医療チーム「TOKYO MER」のチーフドクター・喜多見は一刻も早く現場へ向かうべきだと主張するが、厚生労働大臣によって新設されたエリート集団「YOKOHAMA MER」の鴨居チーフは「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」と正反対の意見をぶつける。そんな中、地上70階に取り残された193名の中に、喜多見と再婚し妊娠中の千晶もいることが判明する。

2023.5.3(映画館)
「The Son/息子」
フロリアン・ゼレール監督
優秀な弁護士のピーターは新たな家族と幸せな日々を送っていた。そんな時に、前妻と暮らしていた17歳の息子ニコラスが、ピーターのもとに引っ越したいと訴える。ニコラスは心に病を抱え、絶望の淵にいたのだ。ピーターは息子を受け入れ生活を始めるが……。

2023.6.5(映画館)
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
渡辺一貴監督
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。

2023.6.12(映画館)
「劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro」
松居大悟監督
2022年1月にWOWOWで放送・配信された人気ロックバンド「スピッツ」のオリジナルライブ番組に、メイキング映像とアフタートークを追加した劇場版。
スピッツの楽曲「優しいあの子」が主題歌のテレビドラマの舞台となった場所であり、彼らがかねてより思いを馳せていたという北海道・帯広。2021年10月、スピッツは大正11年に建築された国指定重要文化財・旧双葉幼稚園園舎で、本作のためだけのオリジナルライブを敢行する。
「ちょっと思い出しただけ」「くれなずめ」などの松居大悟監督が、歴史的建造物に包まれながら音楽とストイックに向きあうスピッツの姿を映し出す。

2023.6.28(映画館)
「怪物」
是枝裕和監督
大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。

2023.7.3(映画館)
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」
ジェームズ・マンゴールド監督
考古学者で冒険家のインディ・ジョーンズの前にヘレナという女性が現れ、インディが若き日に発見した伝説の秘宝「運命のダイヤル」の話を持ち掛ける。それは人類の歴史を変える力を持つとされる究極の秘宝であり、その「運命のダイヤル」を巡ってインディは、因縁の宿敵である元ナチスの科学者フォラーを相手に、全世界を股にかけた争奪戦を繰り広げることとなる。

2023.7.31(映画館)
「キングダム 運命の炎」
佐藤信介監督
春秋戦国時代の中国。天下の大将軍を志す少年・信(しん)は秦の若き国王・えい政(えいせい)と運命的な出会いを果たし、ともに中華統一を目指すことに。魏との戦いに勝利をおさめた彼らのもとに、秦に対して積年の恨みを抱える隣国・趙の軍隊が攻め込んでくる。えい政は長らく戦場から離れていた伝説の大将軍・王騎(おうき)を総大将に任命。王騎から戦いへの覚悟を問われたえい政は、かつての恩人・紫夏(しか)との記憶を語る。100人の兵士を率いる隊長となった信は、王騎から「飛信隊」という部隊名を授かり、別働隊として敵将を討つ任務に挑むが……。

2023.9.10(映画館)
「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」
2023.10.30(映画館)
「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」10億円突破!御礼舞台挨拶
こだま兼嗣総監督
竹内一義監督
新宿を拠点にさまざまな依頼を解決する凄腕の始末屋「シティーハンター」の冴羽リョウとパートナーの槇村香のもとに、動画制作者の女性アンジーから、逃げた猫を捜して欲しいとの依頼が入る。一方、警視庁の野上冴子は海坊主と美樹の協力を借り、バイオ企業ゾルティック社の発明について捜査に乗り出す。その発明は戦場の兵士を超人化する恐ろしいもので、かつてリョウをむしばみ、パートナーの槇村秀幸を死に追いやった「エンジェルダスト」の最新型だった。

2023.9.19(映画館)
「ミステリと言う勿れ」
松山博昭監督
天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、広島で開催される美術展を訪れるため同地にやってくるが、そこで犬童我路の知人だという女子高生・狩集汐路と出会い、あるバイトを持ちかけられる。それは、狩集家の莫大な遺産相続に関するものだった。当主の孫にあたる汐路ら4人の相続候補者は、遺言書に記されたお題に従って謎を解いていく。やがて彼らは、時に死者さえ出るという狩集家の遺産相続に隠された衝撃の真実にたどり着く。

2023.12.4(映画館)
「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」
武内英樹監督
東京都民から迫害を受けていた埼玉県人は、麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍によって自由と平和を手に入れた。麗は「日本埼玉化計画」を推し進め、埼玉県人の心をひとつにするため、越谷に海を作ることを計画。そのために必要な白浜の美しい砂を求めて和歌山へと向かう。そこで麗は、関西にもひどい地域格差や通行手形制度が存在しているのを目の当たりにする。そして大阪のめぐらせた陰謀が、やがて日本全土を巻き込む東西対決へと発展していく。

2023.12.10(映画館)
「隣人X 疑惑の彼女」
熊沢尚人監督
故郷の惑星の紛争によって宇宙から難民として地球にやってきた「X」と呼ばれる生命体が世界中に溢れ、各国がその対処に苦慮する中、日本はアメリカに追随するように彼らの受け入れを決める。Xは人間にそっくりな姿で日常に紛れ込み、人々はXを見つけ出そうと躍起になって社会に不安や動揺が広がっていく。そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎はX疑惑のある柏木良子の追跡を開始。自身の正体を隠しながら良子に接近し、ふたりは徐々に距離を縮めていく。やがて良子に対して本当の恋心を抱くようになった笹は、彼女への思いと罪悪感、記者としての矜持に引き裂かれそうになりながらも、ある真実にたどり着く。

2023.12.22(映画館)
劇場版 SPY×FAMILY CODE: White
片桐崇監督
西国(ウェスタリス)の凄腕スパイ「黄昏」ことロイド・フォージャーのもとに、進行中のオペレーション「梟(ストリクス)」の担当者を変更するとの指令が届く。一方、アーニャが通うイーデン校では、優勝者に「星(ステラ)」が授与されるという調理実習が実施されることに。ロイドは少しでもオペレーション「梟(ストリクス)」が進展していることを示し、現状の任務を継続できるよう交渉する材料にするため、どうにかアーニャに星を獲得してもらおうと考える。そこで、ロイドは調理実習の審査員長を務める校長の好物だというフリジス地方の伝統菓子を作ることをアーニャに提案。一家は本場の味を確かめるべく、フリジス地方へ旅行に出かけるが……。

2023.12.31(映画館)
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
古賀豪監督
昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、鬼太郎の父と出会う。当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。 

《舞台》
2023.1.3
DVD
「ミス・サイゴン」30周年記念ロンドン公演
ベトナム人女性キムが戦争でサイゴンに来ている米兵クリスと恋に落ちる。
戦争が終わってクリスは米国に帰るが、必ず迎えに来てくれると信じて待つキムはクリスの子を身ごもっていた。
それから3年、クリスからは全く音沙汰無し。
クリスに会えることを信じてバンコクまで行くと、クリスが帰国後に米国人女性と結婚していたことを知ってしまう。
絶望の中、子供のためにキムが取った行動は…。

2023.2.28
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ
『笑の大学』
備考 作・演出
三谷幸喜
出演
内野聖陽・瀬戸康史
時は戦時色濃厚な昭和15年。
登場人物は、警視庁検閲係・向坂睦男(さきさかむつお)と劇団「笑の大学」座付作家・椿一(つばきはじめ)。
非常時に喜劇など断じて許さないとする向坂は、上演中止に追い込もうと執拗なまでの注文を繰り返す。しかしなんとか上演許可をもらいたい椿は、向坂が要求する無理難題を逆手に取りながら、あくまで真正面からの書き直しに挑戦する。
警視庁の取調室を舞台に、相対する男二人のドラマが始まる。


2023.3.12
シアタークリエ
ミュージカル『RENT』
脚本・作詞・音楽
ジョナサン・ラーソン
演出
マイケル・グライフ
出演

1991年、ニューヨーク・イーストヴィレッジ。映像作家のマークは、友人で元ロックバンドのボーカル、ロジャーと古いロフトで暮らしている。夢を追う彼らに金はない。家賃(レント)を滞納し、クリスマス・イヴにもかかわらず電気も暖房も止められてしまう。恋人をエイズで亡くして以来、引きこもり続けているロジャー自身もHIVに感染しており、せめて死ぬ前に1曲後世に残す曲を書きたいともがいている。ある日、彼は階下に住むSMクラブのダンサー、ミミと出会うが彼女もまたHIVポジティブだった。一方のマークはパフォーマンスアーティストのモーリーンに振られたばかり。彼女の新しい相手は女性弁護士のジョアンヌだ。仲間のコリンズは暴漢に襲われたところをストリートドラマーのエンジェルに助けられ、二人は惹かれあう。季節は巡り、彼らの関係もまた少しずつ変わってゆく。出会い、衝突、葛藤、別れ、そして二度目のクリスマス・イヴ……

2023.317
東京国際フォーラムC
ミュージカル『ジキル&ハイド』
出演

ジキルとハイド


19世紀のロンドン。医師であり科学者であるヘンリー・ジキル(石丸幹二/柿澤勇人)は、「人間の善と悪の両極端の性格を分離できれば、人間のあらゆる悪を制御し、最終的には消し去ることが出来る」という仮説を立て、研究は作り上げた薬を生きた人間で試してみる段階にまで到達した。ジキルはこの研究に対して病院の理事会で人体実験の承諾を得ようとするが、彼らはこれを神への冒涜だと拒絶する。ジキルの婚約者エマ(Dream Ami/桜井玲香)の父親であるダンヴァース卿(栗原英雄)のとりなしもむなしく、秘書官のストライド(畠中 洋)の思惑もあり、理事会はジキルの要請を却下した。ジキルは親友の弁護士アターソン(石井一孝/上川一哉)に怒りをぶつける。理事会の連中はみんな偽善者だと。
ジキルとアターソンは上流階級の社交場から抜け出し、たどり着いたのは場末の売春宿「どん底」。男どもの歓声の中から、娼婦ルーシー(笹本玲奈/真彩希帆)が現れる。「(私を)自分で試してみれば?」というルーシーの言葉に天啓を受けたジキルは、アターソンの再三にわたる忠告にもかかわらず、薬の調合を始める。赤くきらめく調合液。ジキルはひとり乾杯し、飲み干した。全身を貫く激しい痛み―息も絶え絶え、苦痛に悶えるジキル。腰が曲がり、声はかすれ、まるで獣 — この反応は一体何なのか!そしてとうとう現れたハイド。そして、街では、次々とむごたらしい殺人が発生。謎に満ちた、恐怖の連続殺人事件にロンドン中が凍りつく。犯人は、ハイドなのか。エマや執事プール(佐藤 誓)の心配をよそに研究に没頭していくジキル。果たしてジキルの運命はいかに……。
ひとつの体に宿った二つの魂“ジキル”と“ハイド”の死闘は、破滅へ向けて驚くべき速さで転げ落ちて行く……


2023.3.22
シアターコクーン
黒田育世 再演譚 vol.2
『波と暮らして』『ラストパイ』
構成・演出・振付:黒田育世
音楽・演奏:松本じろ「Last Pie」
装置コンセプト:黒田育世
衣裳:山口小夜子
初演:2005年Noism05「Triple Bill」委嘱作品

『波と暮らして』
出演: <ある男>柚希礼音、<波>加賀谷香
『ラストパイ』
出演:織山尚大(少年忍者/ジャニーズJr.)
大江麻美子(BATIK)、小出顕太郎、原田みのる、牧村直紀(谷桃子バレエ団)、
奥山ばらば、北村成美、松尾望、片山夏波(BATIK)、相良知邑(BATIK)、三田真央(BATIK)、
政岡由衣子(BATIK)

日本のコンテンポラリーダンス界を代表する振付家の黒田育世が、過去作の再演に取り組む再演譚シリーズ。第2弾となる今回の舞台は、数々の伝説的な演劇・ダンスのステージを繰り広げてきたBunkamuraシアターコクーン。

東急百貨店本店の再開発工事に伴うBunkamuraの長期休館を目前とした2023年3月、刺激的な二作品でこの地に大きな爪痕を残します。今回上演するのは2015年初演の『波と暮らして』と、2005年初演『ラストパイ』の二作品。

『波と暮らして』はノーベル賞受賞作家であるオクタビオ・パスによる短編小説に想を得て、画家の<ある男>と<波>の出会いから別れまでを描いた詩情あふれる作品。今回、振付家の黒田自ら出演を熱望した元宝塚歌劇団星組トップスターの柚希礼音が<ある男>を、黒田が“コンテンポラリーダンス界の宝”と称する加賀谷香が<波>を演じます。

一方、『ラストパイ』は、40分間絶えず踊り続け、身体を極限まで追いつめる過激さ故に、ステージ上で神に捧げる儀式が執り行われているかのように錯覚する作品で、日本ダンス界の伝説的作品。過去に金森穣(Noism Company Niigata芸術総監督)や菅原小春といったダンス界の寵児が担ってきたソリスト役には、織山尚大(少年忍者/ジャニーズJr.)を抜擢。黒田自身が織山の持つ、爆発力、しなやかさ、少年性、表現力を見て「どうしても彼に踊ってほしい」と直感し熱烈オファーしたことで、今回の出演が決定しました。

静と動、生と死、表裏一体の世界が広がる二作品で、言葉なく踊りだけで表現するダンスの限りない可能性をお届けします。

2023.3.30
赤坂シアター
TBS&HORIPRO present
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』
主演:石丸幹二

魔法の世界は舞台へ続く。
ハリー・ポッター、19年後のストーリー。
ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件があいつぎ、人々を不安にさせていた。
魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。
今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くしたハリーは、父親としてうまくふるまえず、関係を修復できずにいた。
そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、偶然一人の少年と出会う。彼は、父ハリーと犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった!二人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、加速していく・・・。

2023.4.28
東京建物 Brillia HALL
『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男ー』
1766年、フランス。その日、パリの高等法院法廷に一人の男が立っていた。
彼の名はシャルル=アンリ・サンソン(稲垣吾郎)。パリで唯一の死刑執行人であり、国の裁きの代行者 “ムッシュー・ド・パリ”と呼ばれる誇り高い男だ。市中で最も忌むべき死刑執行人と知らずに、騙されて一緒に食事をしたと、さる貴婦人から訴えられた裁判で、シャルルは処刑人という職業の重要性と意義を、自ら裁判長や判事、聴衆に説き、勝利を手にする。
父・バチスト(榎木孝明)の仕事を受け継ぎ、処刑人としての使命、尊厳を自ら確立しつつあったシャルル。
おりしもルイ 15世の死とルイ16世(大鶴佐助)の即位により、フランスは大きく揺れはじめ、シャルルの前には次々と罪人が送り込まれてくるようになる。将軍、貴族、平民。日々鬱憤を募らせる大衆にとって、処刑見物は、庶民の娯楽でもあったが、慈悲の精神を持つシャルルは、自身の仕事の在り方に疑問を募らせていく。
そんなある日、蹄鉄工の息子ジャン・ルイ(佐藤寛太)が、恋人エレーヌ(清水葉月)に横恋慕した父を殺める事件が発生。その死は実際には事故によるものだったが、「親殺し」の罪は免れず、ジャン・ルイは車裂きの刑を宣告される。しかし、職人のトビアス(崎山つばさ)、後に革命家となるサン=ジュスト(池岡亮介)ら、彼の友人たちは、刑場からのジャン・ルイ奪還を目論み、成功する。この顛末を目の当たりにしたシャルルは、いっそう、国家と法、刑罰のあり方について、思考を深めることとなる。
さらに、若きナポレオン(落合モトキ)、医師のギヨタン(田山涼成)ら、新時代のキーマンとなる人々とも出会い、心揺さぶられるシャルルがたどり着いた境地とは——。

演出は白井 晃、脚本は中島かずき(劇団☆新感線座付作家)、音楽は三宅 純が務める。

2023.5.24 お台場
「ダイハツ アレグリア-新たなる光-」
喜びと希望を胸に「新たなる光」をー
世界最高峰のサーカス・エンターテインメント集団 シルク・ドゥ・ソレイユが5年ぶりに上陸。
シルク史上最も愛された伝説のショー「アレグリア」が更なる進化を遂げて蘇る。
今だからこそ、日本中の人に見て欲しい「希望に満ち溢れた歓喜の物語」。

2023.5.26
TEATER WILANO-Za
TEATER WILANO-Zaこけら落とじ公演/COCOON PRODUCTION 2023
『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』

原案・構成・演出・振付
シディ・ラルビ・シェルカウィ
舞台版構成台本:ノゾエ征爾
上演脚本:渡部亮平
出演:窪田正孝、石橋静河、板垣瑞生、永田崇人、坂ノ上茜、村田寛奈、宮下今日子、田中哲司、大植真太郎、大宮大奨、渋谷亘宏、AYUMI、森井淳、笹本龍史、渡邉尚、高澤礁太、権田菜々、板垣瑞生

人生にかけられた重い枷かせ。
そこから目を逸らし生きてきた渡守ソウシ(窪田正孝)。贖罪、そして再生のため、彼は世界の秘密を解き放つ。
15年前、世界各地に謎の「侵略者」が出没。日本のある集落には隕石が落下、巨大なクレーターが出現、大きな被害をもたらした。そこから人類の敵「使徒」が出現したとの公式発表が報道される。
使徒に対抗するため、特務機関「メンシュ」最高司令官、叶サネユキ(田中哲司)は部下の桜井エツコ(宮下今日子)とともに 四体の兵器『エヴァンゲリオン』を開発。サネユキは自らの息子トウマ(永田崇人)をパイロットとしてエヴァンゲリオンに搭乗させる。
幼い頃に巨大隕石事故で両親と故郷の集落を失ったイオリ(石橋静河)は、使徒がその惨劇を引き起こしたと信じ、使徒を倒すためメンシュに参加。 現在は現場指揮官として前線に立っている。
イオリのもとへ、ヒナタ(坂ノ上茜)、エリ(村田寛奈)、そしてナヲ(板垣瑞生)ら少年少女も秘密裏に配属され、彼らには任務の証としてブレスレットが与えられた。
ある朝。中学の教室にいるヒナタ、エリ、ナヲのところへトウマが現れ、彼は「僕らがやってることのすべては嘘の上に成り立っている」と言い残してブレスレットを外すと、この世界から「消失」する。
トウマの生死がわからず、それぞれに動揺する残された少年少女たち。感情をあらわにしないサネユキ。
イオリの前に大学時代の恋人だったソウシ(窪田正孝)が現れる。ソウシはイオリのことを気遣いつつ、エヴァパイロットが通う学校の臨時教師になったことを告げる。
次々と襲来する使徒、パイロットたち少年少女の思いは様々に揺らぎ、思いはすれ違っていく。そして現場指揮官であるイオリも、自らのパイロットたちへの対応に疑問を持ち悩む。
そして三度目の使徒襲来で起きた意外な出来事を通じ、人々の心は大きく動き始める。真実が次々と明らかに、そして驚くべき結末へと向かっていく。

2023.6.15
TEATER WILANO-Za
COCOON PRODUCTION 2023
『パラサイト』

原作:映画『パラサイト 半地下の家族』/
台本・演出:鄭 義信

古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ
キムラ緑子、みのすけ / 山内圭哉、恒松祐里、真木よう子
青山達三、山口森広/
田鍋謙一郎、五味良介、丸山英彦、山村涼子、長南洸生、仲城綾、金井美樹

堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。
一方対称的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。文平の息子の純平(宮沢氷魚)は妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美姫が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子(江口のりこ)が、と一家は永井家に寄生していく・・・。

2023.6.25
なかのZERO 大ホール
『WAHAHA本舗PRESENTS
WAHAHA本舗全体公演「シン・ワハハ」』
演出: 喰始
出演: 久本雅美、柴田理恵、佐藤正宏、梅垣義明、すずまさ、大久保ノブオ、タマ伸也、トニー淳、正源敬三、我善導、兵頭有紀、大窪みこえ、星川桂、矢原加奈子、犬吠埼にゃん、鈴木千琴、石原奈津美、村本准也、噛家坊、哀原友則、吉川元祥、三宅潤、杉田のぞみ、新美たま希、暉、横山裕輝、大竹弥真人 他

2023.7.29
日生劇場
「精霊の守り人」
原作
「精霊の守り人」 上橋菜穂子 作 偕成社 刊
脚本:井上テテ
演出:一色隆司
出演
明日海りお・梅田彩佳 ※Wキャスト
渡部 秀 水石亜飛夢 小野塚勇人(劇団EXILE) 健人 唐橋 充/黒川想矢・込江大牙 ※子役・Wキャスト
雛形あきこ/肘井良太・山崎樹範 ※Wキャスト
麻実れい(声の出演)
池田美佳 及川崇治 杉浦勇一 東間一貴 福本鴻介 森山晶之 矢島みなみ 吉田彩美
演奏
Key  かみむら周平(ツアー:Key 杉田未央)
Vc  大島純
Reed 相原雅美
Perc 岡田直樹

ここは人ひとの世よと精霊の世が交錯こうさくする世界せかい―。
短槍使たんそうづかいの用心棒ようじんぼう・バルサは、思おもわぬことから、恵めぐみの雨あめをもたらす精霊の卵を宿した皇子チャグムを守ることになった。卵がかえらないと、この国くには大干だいかんばつになってしまう…。大呪術師だいじゅじゅつしのトロガイと、その弟子でしでバルサの幼おさななじみ・タンダの助たすけをかりながら、身みの危険きけんをかえりみず、卵を狙ねらう魔物まものや帝みかどの刺客しかくからチャグムを守り、戦うバルサ。
チャグムは無事ぶじに卵をかえし、自分じぶんの国を干ばつから救すくえるのか―。

2023.8.12(映画館)
ゲキ×シネ
「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-」
作 中島かずき
作詞 森雪之丞
音楽 岡崎司
振り付け・ステージング 川崎悦子
演出 いのうえひでのり
出演
古田新太 天海祐希 / 石田ニコル 神尾楓珠 / 高田聖子 粟根まこと 森奈みはる 早乙女友貴 西垣 匠 / 生瀬勝久 他女

海賊アンヌ・デ・アルワイダ(天海祐希)が天下の大泥棒石川五右衛門(古田新太)とともに、コルドニア王国の混乱を収め、女王となって十数年。
ある日、医者で科学者のケッペル・レンテス(粟根まこと)が滞在するデルソル島を、コルドニアの軍勢が襲う!
訳あって島にいた五右衛門は軍勢を追い払い、アンヌの真意を確かめるため、ケッペルとコルドニアへ向かう。
そしてヨーロッパではソルバニアノッソ王国の女王、マリア・グランデ(高田聖子)が隣国ボスコーニュ公国を併合。
国王シャルル一世が海難事故で生死不明の今、弟のラウル・ド・ボスコーニュ(神尾楓珠)は不利な条件での併合を受け入れるしかなかった。
得意満面のマリアが主催する祝賀会にロザリオ・イクシタニア(石田ニコル)と出席したアンヌは、マリアに対して、我らの自由を侵す者には決して屈さないと宣言!!
一方、コルドニアに着いた五右衛門は、かつての同業、ボルマン・ロードス(生瀬勝久)と再会。
デルソル島の一件が彼の仕業と気づくが、その策にはまり、身動きを封じられてしまう。
外にマリア、内にボルマン。二つの脅威に挟まれるアンヌと五右衛門。
親友エリザベッタ(森奈みはる)とその息子ベルナルド(西垣匠)やマリアの息子マクシミリアン・ド・ラブズブール(早乙女友貴)も巻き込み、事態は風雲急を告げる。

そしてコルドニアに魔の手が迫る中、アンヌにも予想外の事態が!
果たしてアンヌは己の誇りにかけて、国と民を護れるか――!?

2023.8.17
帝国劇場
「ムーラン・ルージュ」
サティーン:望海風斗/平原綾香
クリスチャン:井上芳雄/甲斐翔真
ハロルド・ジドラー:橋本さとし/松村雄基
トゥールーズ=ロートレック:上野哲也/上川一哉
デューク(モンロス公爵):伊礼彼方/K.
サンティアゴ:中井智彦/中河内雅貴
ニニ:加賀 楓/藤森蓮華


舞台は1899年、パリ。
退廃の美と、たぐいまれなる絢爛豪華なショー、ボヘミアンや貴族、遊び人やごろつき達の世界。『 ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル 』は激しい恋に落ちたアメリカ人作家クリスチャンと、ナイトクラブ ムーラン・ルージュの花形スター、サティーンの物語。
ムーラン・ルージュで二人は出会い、激しい恋に落ちるが、クラブのオーナー兼興行主のハロルド・ジドラーの手引きで、彼女のパトロンとなった裕福な貴族デューク(モンロス公爵)が二人を引き裂く。公爵は望むものすべて、サティーンさえも金で買えると考える男だった。
クリスチャンはボヘミアンの友人たち――才能にあふれた、その日暮らしの画家トゥールーズ=ロートレックやパリ随一のタンゴダンサー、サンティアゴとともに、華やかなミュージカルショーを舞台にかけ、ムーラン・ルージュを窮地から救い、サティーンの心をつかもうとする。

2023.9.26
東京宝塚劇場
花組
オペレッタ・ジャパネスク
『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』
~原作 映画「鴛鴦歌合戦」(c)日活株式会社 監督/マキノ正博 脚本/江戸川浩二~
脚本・演出/小柳 奈穂子
ネオ・ロマンチック・レビュー
『GRAND MIRAGE!』
作・演出/岡田 敬二
主演
柚香 光、星風 まどか

(お芝居)
1939年公開の日本映画「鴛鴦歌合戦」は、プログラムピクチャーの名手、マキノ正博監督による、片岡千恵蔵主演のオペレッタ映画。
長屋住まいの貧乏浪人、浅井礼三郎と隣家の娘、お春の恋の鞘当てに、骨董狂いの殿様、峰沢丹波守を巻き込んでの騒動を、宝塚歌劇ならではの、華やかなミュージカル作品としてお届けします。
日本映画史にその名を刻む傑作オペレッタ喜劇の初の舞台化にどうぞご期待ください。
(レビュー)
大いなる夢と愛に満ち、宝塚歌劇ならではの美しさと華やかさ、そして品格と馥郁たる香りを湛えたレビュー作品。カンツォーネの名曲で構成する場面や、柚香光を中心とした花組のダンスの魅力に迫るヴァイタリティ溢れる場面等を展開。ロマンチック・レビューシリーズ22作目となる本作では、ネオ・ロマンチック・レビューとして、より新鮮で魅力的なレビューの世界をお届け致します。

2023.9.26
シアタートラム
シス・カンパニー公演
「いつぞやは」
作・演出
加藤拓也
出演
平原テツ、橋本淳、夏帆、今井隆文、豊田エリー、鈴木杏
※出演予定だった窪田正孝は怪我のため降板となりました(2023/8/21)

かつて一緒に活動していた劇団仲間のところに、一人の男が訪ねてきた。
故郷に帰る前に顔を見にやって来たというのだが、淡々と語り出した彼の近況は……。
第67回岸田國士戯曲賞受賞で注目度が高まる加藤拓也が紡ぐ緻密な会話劇。
新世代をリードする劇作家・演出家が書き下ろした新作が誕生!

2023.11.9
よみうり大手町ホール
「レイディマクベス」
作:ジュード・クリスチャン 
演出:ウィル・タケット 
出演
天海祐希、アダム・クーパー、鈴木保奈美、要潤、宮下今日子、吉川愛、栗原英雄

物語の舞台は、長い間戦争が続いているとある国。レイディマクベスは元軍人で、マクベスとともに国を守るために自ら戦場に赴く兵士だった。やがてマクベスと恋に落ち、娘を授かり、母として家庭を守ることに専念。現状に満足できないまま人生を歩んでいく一方、夫マクベスは戦場で次々と勝利を収め、国を導く存在となった。そんな彼女には、常に忘れられない若き日に描いた夢があった。それは「夫と共に国を治める」こと。そんな時、統治者ダンカンが血縁者以外から後継者を選ぶと宣言。レイディの脳裏にあった夫婦の野望がまさに手に入りそうになった時、二人は望むものを手に入れることができるのか……。女性として生きること、妻として生きること、母として生きること、そして人として生きること。レイディマクベスの存在を通して今を生きる人たちの物語を紡ぐ。

2023.12.20
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ
海をゆく者
The seafarer by Conor McPherson
作:コナー・マクファーソン
翻訳:小田島恒志
演出:栗山民也
出演:
小日向文世 高橋克実 浅野和之 大谷亮介 平田満

アイルランド、ダブリン北部。海沿いの町にある古びた家に、若くはない兄弟が二人で暮らしている。兄のリチャード(高橋克実)は大酒のみで、最近、目が不自由になり、その世話のために戻ってきたという弟のシャーキー(平田 満)は、酒癖の悪さで多くのものを失い、今は禁酒中。陽気で解放的な性格のリチャードは、クリスマス・イヴも朝から近所の友人アイヴァン(浅野和之)と飲んだくれ、シャーキーが顔を合わせたくないであろう男ニッキー(大谷亮介)を「クリスマスだから」とカードに誘ってシャーキーを怒らせる。さらには、ニッキーが連れてきた一人の男、ロックハート(小日向文世)。彼こそが、シャーキーが忘れたくとも忘れられなかった男だった。

《ライブ・コンサート》
『ソロ30周年記念
 LIVE UTSU BAR TOUR 2023
 「それゆけ歌酔曲!!」ギア-レイワ5』

読み方は「ギアレイワ フィフス」です。
今年も歌謡曲と洋楽のマッシュアップ!その名も歌酔曲!!今回はどんな化学反応が?!
■メンバー
Vocal:宇都宮隆
Bass:野村義男
Guitar:松尾和博
Keyboards:nishi-ken
●2023.4.7 東京
 EX THEATER ROPPONGI
●2023.5.14 東京
 EX THEATER ROPPONGI
●2023.6.9 東京
 EX THEATER ROPPONGI
●2023.6.10 東京
 EX THEATER ROPPONGI

『TM NETWORK 40th
 FANKS intelligence Days
  〜DEVOTION〜』
小室哲哉〈Key〉、
宇都宮隆〈Vo(G)〉、
木根尚登〈G(Key・ハーモニカ〉
◎Day12  9月17日(日)
 東京エレクトロンホール宮城
◎Day14  10月10日(火)
 オリックス劇場(大阪)
◎Day15  10月11日(水)
 オリックス劇場(大阪)
◎ Day19  11月2日(木)
 福岡サンパレス
◎Day20  11月3日(金・祝)
 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
◎Day21  11月17日(金)
 カナモトホール(札幌市民ホール)
◎Day22  11月23日(木・祝 )
 広島文化学園HBGホール  
◎Day23  11月25日(土)
 倉敷市民会館
◎Day24  11月29日(水)
 東京国際フォーラムホールA

2023.5.25
東京ガーデンシアター
『billboard classics玉置浩二
LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2023
“Navigatoria”』

指揮:大友直人
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

2023.6.22
ブルーノート東京
『JCB Presents『 KANJI ISHIMARU Live in BLUE NOTE TOKYO』』

石丸幹二
共演(piano):クリヤ・マコト

2023.7.14
三鷹市芸術文化センター 風のホール
木根尚登弾き語りツアー2023
「ウィンナートーンの風に吹かれて」
木根尚登

2023.8.18
立川シネマシティ(映画館)
シネマシティ ライヴ・フィルム・フェスティヴァル2023
TMNライヴ・フィルム
『TMN final live LAST GROOVE[5.19]』1994年4月21日、デビュー10周年を迎えたこの日、新聞の全面広告にて突如TMNの「終了」を宣言。それからわずか1ヵ月を切った5月18・19日の両日にのべ10万人を動員する東京ドームでの「終了」コンサートを開催した。この2日間の公演では10年間のヒストリーを彩る楽曲全36曲を2日間合計約5時間にわたって披露している。その映像作品である本作は、彼らの映像クリエイティブに深く関わってきたことでも知られる名匠・坂西伊作総合プロデュースのもと、ドラマチックかつ華麗に演出されたこのファイナル・ライヴを20台ものカメラを駆使して余すところなく収録。25年前のあの日、その巨大な空間にいた5万人の視線や拍手や歓声を劇場空間で存分に感じられるはずだ。(1994年5月19日の公演を収録)

2023.8.19
味の素スタジアム
『B’z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-』

Guitar:松本孝弘
Vocal:稲葉浩志

Guitar:YUKIHIDE “YT” TAKIYAMA
Drums:青山英樹
Keyboard:川村ケン
Bass:清


2023.8.21
バルト9(映画館)
【トークショー】
ライヴ・フィルム『Live EPIC 25』
(劇場版5.1chデジタル・リマスター)一夜限りのプレミアム
トーク:佐橋佳幸

2023.9.2
東京ドーム
史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2023
Vocal:吉田 美和
Bass:中村 正人


2023.9.16  
東京 東京国際フォーラムホールA
絢香 Funtale Tour 2023
Keyboard兼バンマス河野圭
Drumsの石若駿
Bassの越智俊介
Guitarの西田修大


2023.9.21(映画館) 
毎木7ライヴ・フィルム・フェスティヴァル2023―THE LIVE IS ALIVE―
TM NETWORKライヴ・フィルム
『CAMP FANKS '89 at YOKOHAMA ARENA』

(劇場版5.1chデジタル・リマスター)
一夜限りのプレミアム上映

1988年12月9日にリリースされたアルバム『CAROL』は、「書籍(原作:木根尚登)」・「音楽(アルバム)」・「ステージ」で“CAROL”というストーリーを展開するという当時としては画期的なメディアミックス型の手法で成功を収め、音楽作品としても歴史的名盤として現在も極めて高い評価を得ている。
本作は『CAROL』発表後のステージ「CAMP FANKS '89」(1989年8月30日・横浜アリーナ)を全編収録。同日の生中継(クローズド・サーキット)スイッチング映像ではなく、奇跡的に発見された10台のカメラ(すべて全編収録)60本を超えるテープをもとに再編集。全144分に及ぶ名盤『CAROL』ツアー映像の全貌を捉えた貴重な映像作品である。

2023.10.12(Tジョイ・品川)
TM NETWORK ライヴ・フィルム
『TMN final live LAST GROOVE [5.18]』
(劇場版5.1chデジタル・リマスター)一夜限りのプレミアム上映at毎木7ライヴ・フィルム・フェスティヴァル2023

1994年4月21日、デビュー10周年を迎えたこの日、新聞の全面広告にて突如TMNの「終了」を宣言。それからわずか1ヵ月を切った5月18・19日の両日にのべ10万人を動員する東京ドームでの「終了」コンサートを開催した。この2日間の公演では10年間のヒストリーを彩る楽曲全36曲を2日間合計約5時間にわたって披露している。その映像作品である本作は、彼らの映像クリエイティブに深く関わってきたことでも知られる名匠・坂西伊作総合プロデュースのもと、ドラマチックかつ華麗に演出されたこのファイナル・ライヴを20台ものカメラを駆使して余すところなく収録。25年前のあの日、その巨大な空間にいた5万人の視線や拍手や歓声を劇場空間で存分に感じられるはずだ(1994年5月18日の公演を収録)。

2023.10.19(新宿バルト9)
TM NETWORK ライヴ・フィルム
『TMN final live LAST GROOVE [5.19]』
(劇場版5.1chデジタル・リマスター)一夜限りのプレミアム上映at毎木7ライヴ・フィルム・フェスティヴァル2023
トークショー:木根尚登

1994年4月21日、デビュー10周年を迎えたこの日、新聞の全面広告にて突如TMNの「終了」を宣言。それからわずか1ヵ月を切った5月18・19日の両日にのべ10万人を動員する東京ドームでの「終了」コンサートを開催した。この2日間の公演では10年間のヒストリーを彩る楽曲全36曲を2日間合計約5時間にわたって披露している。その映像作品である本作は、彼らの映像クリエイティブに深く関わってきたことでも知られる名匠・坂西伊作総合プロデュースのもと、ドラマチックかつ華麗に演出されたこのファイナル・ライヴを20台ものカメラを駆使して余すところなく収録。25年前のあの日、その巨大な空間にいた5万人の視線や拍手や歓声を劇場空間で存分に感じられるはずだ(1994年5月19日の公演を収録)。

2023.12.1
EX シアター六本木 10th Anniversary
押尾コータロー
クリスマス・スペシャルライブ

【出演】押尾コータロー
<GUEST>NAOTO(Vn)
     佐藤竹善 [SING LIKE TALKING]  


2023.12.15
EX THEATER ROPPONGI 10th ANNIVERSARY 年忘れ!! 2023 歌酔曲&Kフォーク 師走だョ!全員集合
出演者
・チーム歌酔曲
Vo,Gt:宇都宮隆 / Ba:野村義男 / Gt:松尾和博 / Key:nishi-ken
・チームKフォーク
Vo,Gt:木根尚登 / Gt:山本英美 / Gt:中村修司 / Pf:海老原真二

2023.12.26
目黒BLUES ALLEY JAPAN
kentaro Nishida Live 2023


《美術館・博物館など》
2023.1.2
「東京国立博物館」
●博物館に初もうで
【特集「博物館に初もうで 兎(と)にも角(かく)にもうさぎ年(どし)」】
2023年の干支は癸卯、うさぎ年に当たります。うさぎと人との関係は古く、愛玩用あるいは狩猟の対象として長い年月をともに過ごしてきました。そうしたうさぎは文学や美術にも表現され、人々の暮らしを豊かに彩りました。
本特集では、「兎に角うさぎ」、「月のうさぎ」、「波に乗るうさぎ」、「うさぎはどこだ」、「うさぎと人と」の5つの切り口から、東アジアの造形作品に表されたうさぎの魅力に迫ります。
●その他

2023.1.22
「東京国立博物館」
●法隆寺宝物館
●その他

2023.3.23
「国立新美術館」
『ルーヴル美術館展 愛を描く』
人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つでした。ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれています。一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、信者たちに示されています。
本展では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された73点の絵画を通して浮き彫りにします。16世紀から19世紀半ばまで、ヨーロッパ各国の主要の画家によって愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。ぜひご期待ください。

2023.4.29
「東京国立博物館」
『特別展「東福寺」』
新緑や紅葉の名所として知られる東福寺は、京都を代表する禅寺の一つです。朝廷の最高実力者・九条道家の発願により、中国で禅を学んだ円爾(聖一国師)を開山に迎えて創建されました。「東福寺」の名は、奈良の東大寺と興福寺になぞらえて、その一字ずつをとったことに由来します。中世の面影を色濃く留める巨大な建造物の数々は圧倒的なスケールを誇り、その特徴を表した「東福寺の伽藍面」の通称で知られています。
東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる本展では、伝説の絵仏師・明兆による記念碑的大作「五百羅漢図」現存全幅を修理後初公開するとともに、巨大伽藍にふさわしい特大サイズの仏像や書画類も一堂に展観いたします。草創以来の東福寺の歴史を辿りつつ、大陸との交流を通して花開いた禅宗文化の全容を幅広く紹介し、東福寺の日本文化における意義とその魅力を余すところなくご覧いただきます。
●その他

2023.5.24
アートアクアリウム美術館 GINZA
祝開館1周年!初夏特別演出「紫陽花づくし」

2023.6.9
サントリー美術館
「吹きガラス 妙なるかたち、技の妙」
吹きガラスは、ドロドロに熔けた熱いガラスに息を吹き込み、風船のように膨らませて器を作る技法です。直接手で触れることなく、ガラスの温度や状態を見定めながらスピーディに器を形づくる吹きガラスは、ガラスという素材の性質を活かした、まさにガラスならではの技法といえます。
紀元前1世紀に遡る吹きガラスの登場によって、ガラス容器の生産・流通が大きく変化しただけでなく、ガラスならではの〈かたち〉が開花しました。本展覧会では、そのような吹きガラスならではの表現を生み出した作り手の〈技〉に注目しながら、古今東西の特色ある吹きガラス作品をご覧いただきます。あわせて、現代のガラス作家や研究者とコラボレーションした研究成果をご紹介し、かつての名もなき吹きガラス職人たちの創意工夫に迫ります。
作り手目線で作品を味わいながら、吹きガラスの魅力を再発見していただけますと幸いです。

2023.6.17
東京国立博物館
『特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」』
メキシコには35もの世界遺産があり、なかでも高い人気を誇るのが、古代都市の遺跡群です。前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻までの3千年以上にわたり、多様な環境に適応しながら、独自の文明が花開きました。本展では、そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあてます。
前1200年頃から広範な地域に栄え、暦や文字など高度な知識を有する王や貴族が中心となって、交易と戦争を繰り広げたマヤ文明。1325年に首都テノチティトラン(現メキシコシティ)を築き、軍事力と貢納制度を背景に繁栄を謳歌したアステカ文明。前1世紀から後6世紀までメキシコ中央高原に栄え、「太陽のピラミッド」「月のピラミッド」「羽毛の蛇ピラミッド」を擁する巨大な計画都市を築いたテオティワカン文明。
火山の噴火や地震、干ばつなど厳しい自然環境のなか、人々は神を信仰し時に畏怖しながら、王と王妃の墓、大神殿、三大ピラミッドなど各文明を代表する壮大なモニュメントを築きました。本展では、普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、古代メキシコ文明の奥深さと魅力に迫ります。
●その他


2023.728
東京国立近代美術館
●「ガウディとサグラダ・ファミリア展」
「ガウディの創造の源泉を探ります」
ガウディはゼロから独創的な建築を創造したわけではありません。ガウディの才能は、 西欧建築の歴史、異文化の造形、自然が生み出す形の神秘を貪欲に吸収し、そこから独自の形と法則を生み出したことにあります。「歴史」「自然」「幾何学」の3つのポイントから、ガウディの発想の源泉を探ります。
「サグラダ・ファミリア聖堂の建設のプロセスが明らかに」
この聖堂建設プロジェクトは誰の発案ではじまり、その後どう変遷したのか。模型を修正しながら聖堂の形と構造を探ったガウディ独自の制作方法に注目するとともに、140年を超える長い建設の過程でガウディ没後にプロジェクトを引き継いだ人々の創意工夫にも光を当てます。
「総合芸術としてのサグラダ・ファミリア聖堂の豊かな世界をひもときます」
ガウディはサグラダ・ファミリア聖堂において、聖書の内容を表現する彫刻の制作に取り組むほか、外観・内観の光と色の効果や、建物の音響効果にも工夫を凝らし、諸芸術を総合する場として聖堂を構想しました。本展では、ガウディの彫刻術にも焦点を当てることで聖堂の豊かな世界に迫ります。
「サグラダ・ファミリア聖堂の壮麗な空間を空中散歩」
NHKが撮影した高精細映像やドローン映像を駆使して、肉眼では捉えられない視点で聖堂を散策。ステンドグラスを通過した光が聖堂内を彩る景色の変化も圧巻です。マリアの塔が完成し、いよいよイエスの塔の建設という最終段階に向かうサグラダ・ファミリア聖堂の現在の姿を、最新の映像を通して伝えます。
●常設展

2023.10.12
大阪中之島美術館
●『特別展 生誕270年 長沢芦雪 ー奇想の旅、天才絵師の全貌ー』
伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)、曽我蕭白(そが・しょうはく)と共に「奇想の画家」のひとりとして近年国内外から注目を集める長沢芦雪(1754 – 1799)の画業を紹介する、大阪で初となる回顧展です。
芦雪は江戸時代中期に京都で活躍した画家で、写生画の祖、円山応挙の高弟です。卓越した描写力に加えて、奇抜な着想と大胆な構図、また人を驚かせ楽しませようというサービス精神や面白みで、独自の世界を展開し人気を博しました。
絵を描くことが好きで、常に新しい表現や技法を追求し、精力的に活動した芦雪。多くの傑作は200年以上経った今も、観る人を魅了してやみません。本展では、代表作の《龍・虎図襖》(重要文化財)、初公開作品も含め、初期から晩年までの選りすぐりの優品を一堂に展覧し、奇想の天才絵師、長沢芦雪の魅力に迫ります。

2023.10.20
東京国立博物館
●『やまと絵 受け継がれる王朝の美』

平安時代前期に成立したやまと絵は、以後さまざまな変化を遂げながら連綿と描き継がれてきました。優美、繊細といったイメージで語られることの多いやまと絵ですが、それぞれの時代の最先端のモードを貪欲に取り込み、人びとを驚かせ続けてきた、極めて開明的で野心的な主題でもありました。伝統の継承、そして革新。常に新たな創造を志向する美的な営みこそが、やまと絵の本質と言うことができるでしょう。
本展は千年を超す歳月のなか、王朝美の精華を受け継ぎながらも、常に革新的であり続けてきたやまと絵を、特に平安時代から室町時代の優品を精選し、ご紹介するものです。これら「日本美術の教科書」と呼ぶに相応しい豪華な作品の数々により、やまと絵の壮大、かつ華麗な歴史を総覧し、振り返ります。

2023.11.26
大原美術館(倉敷)
大原美術館は、倉敷を基盤に幅広く活躍した事業家大原孫三郎が、前年死去した画家児島虎次郎を記念して昭和5年に設立した、日本最初の西洋美術中心の私立美術館です。
日本美術のコレクターでもあった孫三郎は、親しい友人虎次郎の才能と、美術に対する真摯な姿勢を高く評価し、三度にわたる渡欧をうながします。虎次郎は、そこで制作に励むかたわら、孫三郎の同意のもと、日本人としての感覚を総動員してヨーロッパの美術作品を選び取るという作業に熱中します。
明治の気骨を持つ虎次郎の選択は、東洋の感覚と西洋美術の精華との真剣勝負でした。彼は、エル・グレコ、ゴーギャン、モネ、マティス等、今も大原美術館の中核をなす作品を丁寧に選び、倉敷にもたらします。同時に進めた中国、エジプト美術の収集にも、東西の狭間で悩みつつ文化の源流に迫ろうとした虎次郎の心情が伺い知れます。
大原美術館は、その後も、倉敷の地にあって活発な活動を続け、西洋の近代から現代の美術、日本の近代から現代の美術、民芸運動にかかわった作家たちの仕事等にコレクションを広げ、日本人の心情に裏打ちされた独特の個性を発揮するユニークな民間総合美術館として世界に知られるようになりました。
今、大原美術館は、現場で子供達や社会人と触れ合う種々の教育普及活動に加え、毎夏の美術講座や、世界を代表する音楽家を迎えてのギャラリーコンサート等を通じ、諸芸術のフロンティアと広く関わりながら、21世紀に生きて躍動する美術館として、多彩な活動を展開しています。

2023.11.30
上野の森美術館
『モネ 連作の情景』
産経新聞創刊90周年・フジテレビ開局65周年事業国内外40館以上のクロード・モネ作品を厳選
革新的表現「連作」を生み出した過程に迫る
印象派を代表する画家のひとり、クロード・モネ(1840-1926)は、自然の光と色彩に対する並外れた感覚を持ち、柔らかい色使いとあたたかい光の表現を得意とし、自然の息遣いが感じられる作品を数多く残しました。同じ場所やテーマに注目し、異なる天候、異なる時間、異なる季節を通して一瞬の表情や風の動き、時の移り変わりをカンヴァスに写し取った「連作」は、巨匠モネの画業から切り離して語ることはできません。移ろいゆく景色と、その全ての表情を描き留めようとしたモネの時と光に対する探究心が感じられる「連作」は、巨匠モネの画家としての芸術的精神を色濃く映し出していると言えるのかもしれません。
1874年に第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎えることを記念し、東京と大阪を会場に国内外のモネの代表作60点以上*が一堂に会す本展では、モネの代名詞として日本でも広く親しまれている〈積みわら〉〈睡蓮〉などをモティーフとした「連作」に焦点を当てながら、時間や光とのたゆまぬ対話を続けた画家の生涯を辿ります。また、サロン(官展)を離れ、印象派の旗手として活動を始めるきっかけとなった、日本初公開となる人物画の大作《昼食》を中心に、「印象派以前」の作品もご紹介し、モネの革新的な表現手法の一つである「連作」に至る過程を追います。展示作品のすべてがモネ作品となる、壮大なモネ芸術の世界をご堪能ください。






《読書》
「WHITE ROOM」
藤井徹貫 / 宇都宮隆
 宇都宮隆と親交の深い音楽ジャーナリスト藤井徹貫が、2000年に発表された5thソロ・アルバム「WHITE ROOM」にインスパイアされて書き起こした同名の小説。「なんでもない夜のいつもと変わらぬ光景を君に捧げる」「ぼくらは限りある愛を分けあいながら生きている」など、印象的な7つのストーリーで構成されています。「WHITE ROOM」発表時に限定発行され、市販されることのなかったファン垂涎の貴重な作品であり、10年以上にわたって「幻の一冊」とされてきたこの小説が、電子版となって甦ります!

「カモメ食堂」
群ようこ
 ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心をこめて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本人女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり…。普通だけどおかしな人々が織り成す、幸福な物語。

「天使の涙」
木根尚登
 惑星激突! 地球最後まで数時間に迫ったその瞬間、ある赤ん坊が奇跡を起こした。地球の危機は救えるのか?表題作のほか、新境地に挑んだ著者の、サスペンスと風刺に満ちた小説集。

「線は僕を描く」
砥上裕將
 両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学生の青山霜介は、アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。なぜか湖山に気に入られ、その場で内弟子にされてしまう霜介。それに反発した湖山の孫・千瑛は、翌年の「湖山賞」をかけて霜介と勝負すると宣言する。
水墨画とは、筆先から生みだされる「線」の芸術。
描くのは「命」。
はじめての水墨画に戸惑いながらも魅了されていく霜介は、線を描くことで次第に恢復していく。

「あなたは、誰かの大切な人」
原田マハ
 咲子が訪れたのは、メキシコを代表する建築家、ルイス・バラガンの邸。かつてのビジネスパートナー、青柳君が見たがっていた建物。咲子が大手都市開発企業に勤めていたころ、彼は設計士だった。その後二人とも独立し、久しぶりに会った彼の視力は失われようとしていた。青柳君の視力があるうちに、けど彼の代わりに、咲子はバラガン邸の中に足を踏み入れた。──『皿の上の孤独』を含む、六つの小さな幸福を描いた短編集。

「本を守ろうとする猫の話」
夏川草介
「お前は、ただの物知りになりたいのか?」
夏木林太郎は、一介の高校生である。夏木書店を営む祖父と二人暮らしをしてきた。生活が一変したのは、祖父が突然亡くなってからだ。面識のなかった伯母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るため林太郎の力を借りたいのだという。

「スイートホーム」
原田マハ
 幸せのレシピ。隠し味は、誰かを大切に想う気持ち―。うつくしい高台の街にある小さな洋菓子店で繰り広げられる、愛に満ちた家族の物語。さりげない日常の中に潜む幸せを掬い上げた、心温まる連作短篇集。

「CAROLの意味」
小室哲哉
 1989年に発売された「CAROL」の物語が25年の時を経て再び動きだす! 1991年に世間を騒がせた「消えたビッグ・ベンの鐘の音」の出来事には、ある謎が隠されていたらしい・・・。そんな中、イギリスに住むキャロルと、日本に住むM子は、ガボール・スクリーンというバンドを介しSNSでつながった。2人を結びつけたキーワードは、音楽と・・・。

「エンジェルフライト 国際霊柩送還士 」
佐々涼子
 異境の地で亡くなった人は一体どうなるのか―。国境を越えて遺体を故国へ送り届ける仕事が存在する。どんな姿でもいいから一目だけでも最後に会いたいと願う遺族に寄り添い、一刻も早く綺麗な遺体を送り届けたいと奔走する“国際霊柩送還士”。彼らを追い、愛する人を亡くすことの悲しみや、死のあり方を真正面から見つめる異色の感動作。第10回開高健ノンフィクション賞受賞作。

「今夜、世界からこの恋が消えても」
一条岬
 僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは――。
 クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い、本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れるという。
 そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。
「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」
 日ごと記憶を失う彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。しかしそれは突然終わりを告げ……。

「女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。」
ジェーン・スー
「都会で働くちょっと個性的な大人の女でありたい!」
そのために、きょうも我ら女子は、
心と体にゴテゴテと甲冑を身につける。
それは、敵から身を守るためなのか、
それとも世間に認めてもらうためなのか、
はたまた自らの純粋な欲望の発露なのか!?




*たかはし るみこ*

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