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芥川龍之介「河童」(Apple Book)

#ネタバレ有り

こんばんは。ものすごく時間かかって読了。
河童については黄桜のCMくらいしか知りませんでした。
読んでみて感じたことは、読みやすい...!
訳者がいいのでしょうか?芥川が良いのでしょうか?どちらもですか?
面白かった。
色んな河童の生活の様子を観察するかの如く進んでいく物語ですが、人間の世界よりなんだか楽しそうで、でも時々苦しそうで、クラバックの演奏中に【かじっていたきゅうりが飛んできた】ところなんかが僕は好きです。きゅうり食いながら聴いてたのか(笑)
死んでしまった河童の幽霊がイタコの姿を本当に借りて喋っていたかどうかは怪しいものだけど、人間じゃないから怪しくないような気もする。
いろんな河童いたけど、僕は嘴が元通りになってほしいなあ。とずっと思っていた。
戻らなかったねえ。

河童、面白かったので次も芥川龍之介の何か読もうかな、と思ったけど...800円で渋沢龍彦の「初期小説集」買ってしまったのでそちらから読みます。基本的に読むの遅いです...。冒頭で惹きつけられてるので、もしかしたら早いかな。
芥川龍之介は次は、この間見かけた文庫本でやけに装丁にこだわった「蜘蛛の糸」があったんで、それにします。(買いたかったけど本棚のギチギチ感に戸惑いを隠せず購入を躊躇いました)

これ。装丁いいっす。他の古典もこんな感じの装丁のやつ、なんか売ってました。集めてぇー。

それにしても、結果的に河童と男は再会出来てはいるのでハッピーエンドでしょうか?
人間としての機能を制限されてしまったので、バッドエンドでしょうか。
そしてそのあとに「この、悪党め!」と騒ぎ出すのは、謎ですね。

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