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なぜ依存症になる?【依存の心理学】

今回は、依存症がなぜ起こるのか、その原因について詳しく見ていきましょう。

いちばんだいじなことは、「依存症の原因は一つではない」ということです。

人それぞれで、さまざまな要因が絡み合っています。

依存症の背景には、多くの場合、心理的な要因があります。

例えば、ストレスが多い環境にいる人や、孤独感を強く感じている人は、その感情から逃れるために、薬物やアルコール、あるいはギャンブルなどに手を出すことがあります。

これらは一時的には心の痛みを和らげるかもしれませんが、根本的な解決にはならず、かえって依存症を深める原因になります。

たとえば、学校での人間関係に悩んでいる中学生が、そのストレスから逃れるためにゲームに没頭し始めたとします。

始めはただの楽しい遊びだったはずが、いつの間にかゲームをしないと落ち着かなくなり、学業や家庭内での問題につながることもあります。

家族や友人、社会環境も、依存症の原因として大きな役割を果たします。例えば、家族や友人の中に薬物を使用している人がいると、その行動を真似てしまうことがあります。

また、アルコールが社会的に受け入れられている環境では、飲酒を始める年齢が低くなりがちです。

遺伝も依存症の重要な要因の一つです。

親や近親者に依存症の人がいる場合、その子供が依存症になるリスクは高くなります。

また、脳の特定の化学物質が依存症の発生に関わっていることもわかっています。

例えば、ドーパミンという脳内物質は、快感を感じる時に関与していますが、この物質の働きが依存症の発症に深く関係しているとされています。

依存症は、心理的、社会的、生物学的な要因が複雑に絡み合って起こります。

一つの要因だけでなく、さまざまな角度からその原因を理解し、対処することが重要です。

自分自身や周りの人が依存症に苦しんでいる場合は、一人で悩まずに、信頼できる大人や専門家に相談しましょう。

次回は、依存症の心理的メカニズムについて掘り下げていきます。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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