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依存症の種類とは?【依存の心理学】

前回は、依存症とは何か、そしてなぜ起こるのかについてお話ししました。

今回は、依存症の種類について詳しく見ていきましょう。

依存症の種類依存症は大きく分けて、「物質依存」と「行動依存」の二つに分類されます。

これらはどちらも、心や体が、とあるものなしではうまく機能できなくなる状態を指しますが、依存する対象が異なります。

物質依存は、名前の通り、特定の物質に依存する状態を言います。

たばこやアルコール、薬物などが代表的です。

これらの物質を摂取することで一時的に気分が良くなったり、ストレスが減ったりするのですが、その効果は一時的です。

物質を摂取し続けないと不快な症状が現れるようになります。

たとえば、重要な仕事の締め切りが近くてストレスを感じているときに、友達に誘われてタバコを吸ったとします。

それが気持ちを落ち着かせるのに役立ったと感じると、また吸いたくなるかもしれません。

これが繰り返されると、タバコなしでは落ち着けなくなり、依存症へと進んでしまうのです。

一方、行動依存は、ギャンブルやインターネット、ショッピングなど、特定の行動に対する強い欲求や依存を指します。

行動依存は物質依存と比べて少しわかりにくいかもしれませんが、これらの行動によって得られる一時的な満足感や逃避感が、繰り返し行いたくなる欲求を生み出します。

例えば、ゲームで高いスコアを出すことができたときの喜びや、オンラインショッピングで新しいものを買ったときのワクワク感ってありますよね。

これらが強い快感となり、日常生活よりもそちらに時間を費やすようになれば、行動依存のサインかもしれません。

依存症にはさまざまな種類がありますが、大切なのは、依存症が健康や日常生活に悪影響を及ぼす可能性があることを理解することです。

そして、依存症には誰でもなりうるということを知っておくことが重要です。

依存症に悩んでいる人がいたら、その人を責めたりせずに、理解と支援を示しましょう。

次回は、依存症がなぜ起こるのか、その原因についてさらに掘り下げていきます。

ちなみにですが、最近では人間関係の中で起こるプロセス依存というのもあります。

特定の誰かに依存して抜け出せなくなったり、そうではなくても日常の中での対人関係も誰かに依存しているといえるかもしれません。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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