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完璧主義も悪いばかりではないよ【心理学】

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

YouTubeの動画を10本ぐらい撮ったので、編集をしているんですけど、ついついガチになって、ついやっちゃうんですよね。

何をしちゃうかっていうと、夜まで編集しちゃうみたいなことをするわけです。

皆さんもありませんか?ついやっちゃうみたいな感じのこととかあるんじゃないかなと思うんです。

僕は動画クリエーターでも何でもなくて、ただの心理学者で大学教員なんですけど、やはり譲れないところは譲れないんですよね。

というのも、やっぱり動画を外に出すわけで、岩野さんもガチでシナリオを作ってきて、ガチの演技をしているので、それを最大限の力で届けないとちょっと嘘だなと個人的には思っていて

そう考えると詳細も結構こだわってしまうというか、ちゃんとやりたくなるんですよね。

だから転換する時に動画の場面にトランジションを入れて転換っぽくして、そこに効果音も入れて、そのトランジションの合うタイミングで、レイヤーが4つ程の動画を重ねているんです。

この背景の動画に動きの動画を入れてテロップいくつかいれてというのをやっているんですけど、そのタイミングをぴたっと合わせないと気持ち悪い感じになっちゃうので、そういうところをしっかり合わせるみたいなところを追求していくと、結構時間がかかってきます。

加えて、音声や音のバランスをきっちりして、音が大きすぎても小さすぎても不快なので、そこを合わせたりとか、テロップの大小の大きさとか色とか、そこのタイミングに合わせて効果音を入れるという複合スキルを使うんですけれども、

やっぱりこれじゃねえなみたいな感じになったらダメで、なおかつタイミングが合わなくてもダメなので、結構緻密にやるんですよね。

ここで、ちょっと妥協して、まぁいっかあみたいなにすると、見る人から見ると、一瞬でわかってしたうので、台無しになってしまうんですよね。

なので、動画クリエイターではないんですけど、やっぱりそういうところをやるからにはちゃんとやるっていうのがこだわり部分も結構あって、

やればやるほど高目標設定になりがちになってきます。

おそらく、ばっちこい心理学の動画は今見てくださっている方々は無編集で公開してもみてくれるんだろうなぁと思うのですが、新規のたくさんの人に見てもらうには、やはりクオリティーをしっかり最低基準に保たないとなというのがありまして、

そういうところでクオリティアップを狙うというのは、目標のハードルを今上げているというところです。

さて、先日、ばっちこい心理学にて損する性格についての動画をあげました。

これは完璧主義の弊害を話したもので、完璧主義には高目標設定、完全性の追求、ミスへの囚われという3つの因子があって、それが損する性格、完全主義認知の特徴なんですという話をしました。

こういった性格の特性なんですけれども、そういうものが今回、僕の場合は完全に働いているわけです。

ミスへの囚われは僕あんまないんですけれども、
ちょっとハードルを上げてそこをしっかりと担保できるようにするというこだわりが結構あります。

ここまで話をしていて、何を言いたいか、別に高い目標を設定して完全にやろうみたいな感じになってもいいんです。

むしろ、特定の領域では譲れないところがやはりあると思うので、そこについてはちゃんとやった方が僕はいいと思います。

僕は研究者でもあるので、実験計画ではこれ1個のミスが命取りなんですよ。

最終的に論文を書くまでに3年ぐらいかかるんですけれども、最初にこんなぐらいでいっかぁと考えたところが、後々めちゃくちゃ響いてくるみたいなことって結構あるんですね。

そこはやはり完全性追求というか、しっかり穴がないように埋めていって、それもある程度のこれぐらいまでの水準というのをちゃんと理解した上でやるということは結構重要なんですね。

だから研究者は、そういうふうな完全主義っぽいところとか、すごく目標を高く見積もって、それを追求しようとする姿勢というのを結構求められたりするんです。

一方、例えばその完全性追求を家に帰ってから、完全なるカレーを作ろう!!!みたいな感じにまでなってくると、すごく疲れるんです。

やはり領域ごと、自分が大事にしているフィールドについては、そこはしっかりやった方がいいというところもあり、

見る人はやはり見ているので、そういう人にとっては見る人からの見え方というのはやはりちゃんとできているかどうかという基準があって、

そこの基準に達せないものはちょっとなあみたいな感じにはなるんじゃないかなという風に個人的に思ってます。

だから、専門職となってくると、そういうふうなところは少なからず必要な部分もあるんですけれども、

どこが完璧にやった方が良くて、どこはやらなくていいのかというところをちゃんと見定めをできるかどうかというのは、私はすごい大切だと思っています。

学内業務とか委員会の仕事とかで何かリストとか作るときに、完璧なまでの直線をきれいにひくというのは、僕の価値とか大切にしたいことと少しずれていたりするので、そういうところはどうでもいっかあみたいな感じで自分は思います。

完全性はそううまく使っていくということが必要なのかなというふうに思いますし、何でもかんでもそうしないほうがいいじゃないですかというような話です。

クリエイターとか音楽家とかスポーツする人とか、やっぱりある程度ガチ凸しないとトップに行けないというのもあって、

やるからには完全なるものを作った方がいいという領域もあるわけですので、世の中にいろいろな業績とか功績を残すひとって、

そういう風に1点集中で価値あるものを作るというプラスの側面もあります。

それぞれ自分のポジションに合わせて、そういう力を使い分けているところもあったりしています。

最後に高い目標を設定することや、それを追求するって、グラデーションなんです。

だから自分がそうであるかそうでないかに当てはまるかどうかというより、どれくらいそういう傾向を持ち合わせているかっていうところもあります。

心理学って何かこの概念が0 or 100で当てはまるかというよりかは何か人間の特性値としてそれぞれのパラメーターもあって、

その能力はどれぐらい自分はあるかということなんです。

これは能力がないから無能という意味じゃなくて、スピードとかパワーとか何かガッツとか体力とか、そういうパラメーターというのがあって、それの一つが高目標設定だったりとか完全性追求だったりするんです。

だからなんかこれ自分に当てはまるわとかっていうわけじゃなくて、何か自分こういう傾向があるから気をつけた方がいいかなとか、何か全員が全員に100当てはまるというわけではないので、

そういうところはちょっと心理学の見方としては気をつけていただけるといいんじゃないかなというふうに思います。

そういう感じでした、0-100で考えなくてもよくて、0-100で考えるというのが完全性の追求だったりとか、そういう感じだったりするので、

普段の生活で0-100でやっていいことが私にはあんまりないので、僕はほどほどにしよっかなぁた思います。

けれども、論文を書いたりとか、動画を作ったりする時はしっかりしたものを作ろうと思っていますでやっぱ使い分けてこれからもやっていきたいなと自分としては思っているところです。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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