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青騎士第5B号紹介

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「青騎士」第5B号作品紹介 『音盤紀行』(毛塚了一郎)

「青騎士」第5B号作品紹介 『音盤紀行』(毛塚了一郎)

「青騎士」第5B号作品紹介の第1回目は、今号の表紙を飾った毛塚了一郎先生の連載作品『音盤紀行』第5弾のご紹介です。

レコードにまつわる様々な国の人々のドラマにスポットを当てる『音盤紀行』。
第5弾として、表紙にも登場した第1弾の歴美と摩耶奈が再登場。
買取の箱に入っていたあるレコード店の古い袋が目に留まった。
その箱のレコードのラインナップは個人の店で揃えられるようなものではなく、歴美はその店を

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「青騎士」第5B号作品紹介「ダブルロード」(ゆーき)

「青騎士」第5B号作品紹介「ダブルロード」(ゆーき)

「青騎士」第5B号作品紹介の第2回目は、ゆーき先生の新連載作品『ダブルロード』第1話のご紹介です。

富めるものがいる一方で、ゴミを漁り空腹を紛らわす幼い兄弟もいる。
荒廃した世界で、買い出し中にサボってタバコを噴かす目つきの悪い召使いのクロエ。
彼女の雇われる屋敷では、最近盗難事件が相次いでいた。
噂では屋敷にあるという古代兵器「ダブル」が犯人の目的ではないかという。
売れば人生を5回遊んで暮ら

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「青騎士」第5B号作品紹介 『競煙の機械箒』(ヤスヒロ)

「青騎士」第5B号作品紹介 『競煙の機械箒』(ヤスヒロ)

「青騎士」第5B号作品紹介の第3回目は、ヤスヒロ先生の新連載作品『競煙の機械箒(パイプ)』第1話のご紹介です。

19世紀大英帝国では、燃料は木炭から魔浮炭(エーテルコール)へと移行。
それが生み出す熱と反重力を使う箒に似せた乗り物「煙管箒(パイプ)」が開発されると、またがり空を駆け、速さを競うレースが娯楽として行われるようになる。
しかし「煙管箒」自体は高価なもので庶民の手の届くものではなく一部

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「青騎士」第5B号作品紹介 『星辰の子ら』(はやさか)

「青騎士」第5B号作品紹介 『星辰の子ら』(はやさか)

「青騎士」第5B号作品紹介の第4回目は、はやさか先生の読み切り作品『星辰の子ら』のご紹介です。

皇帝の子である史陽蓮の元に嫁いできたトットは、都から離れた邑からやってきた。
小さな箱をキィちゃんと呼び、終始話しかけるトットは城でやや浮いた存在になっていたが、彼女を辺境から呼び寄せた史陽蓮の家庭教師・江には、ある企みがあった。
大人たちに流されるままの史陽蓮とトット。
子供たちは自身の運命を掴み取

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「青騎士」第5B号作品紹介「乙嫁語り」(森薫)

「青騎士」第5B号作品紹介「乙嫁語り」(森薫)

「青騎士」第5B号作品紹介の第5回目は、森薫先生の連載作品『乙嫁語り』第4話のご紹介です。

19世紀中央アジアに生きる年の差夫婦のカルククとアミル。
自然と向き合い、家族と寄り添い生活する彼らに、南下を図るロシア帝国の影が迫りつつあった。
そんな折、遊牧民と定住民の間で話し合いがもたれ、共通の脅威に立ち向かうために同盟をむすび、その結束の証として、アミルの兄・アゼルに婚姻の話が持ち込まれるが、条

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「青騎士」第5B号作品紹介「二週間の生涯」(つきづきよし)

「青騎士」第5B号作品紹介「二週間の生涯」(つきづきよし)

「青騎士」第5B号作品紹介の第6回目は、つきづきよし先生の読み切り作品『二週間の生涯』のご紹介です。

お手伝いロボットが一般的になった時代。
試しに2週間限定でレンタルしてみた男性・岡本。
レンタルからそのまま購入も可能と言うことだが、岡本は直感的に違和感があり、自分が購入には至らないと確信めいたものを覚えていた。
岡本のその違和感とはーー。

つきづきよし先生は、現在発売中の「あすか」1月号に

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「青騎士」第5B号作品紹介「クロシオカレント」(こかむも)

「青騎士」第5B号作品紹介「クロシオカレント」(こかむも)

「青騎士」第5B号作品紹介の第7回目は、こかむも先生の連載作品『クロシオカレント』第5話のご紹介です。

高知県のサメウラダムに住む巨大怪獣が住むという。
立派な牙に、角がある。全長10mとか余裕であるけど割と人っぽい形している、というかむしろ美少女。
そんな彼女に恋をした記憶喪失の少年・ミサト。
2度目の接触の今日は、自分の好きなお菓子で固めて差し入れてみました。好きな人と共通の好みがあったら嬉

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「青騎士」第5B号作品紹介「透明なわたしたち」(元田可奈子)

「青騎士」第5B号作品紹介「透明なわたしたち」(元田可奈子)

「青騎士」第5B号作品紹介の第8回目は、元田可奈子先生の読み切り作品『透明なわたしたち』のご紹介です。

成長期に入り自分の意志と関係なく成長していく身体に戸惑う橘 梓。
ある日、貧血で倒れたところをクラスメイトの男子・佐藤に助けられる。
身長が伸びたけれどまだ声変わりをしていない佐藤に、自分と似たアンバランスさを感じた梓。
彼と共有する時間は不思議と居心地のいいもので、できればそのまま時間が止め

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「青騎士」第5B号作品紹介「おでかけ子ザメ」(ペンギンボックス)

「青騎士」第5B号作品紹介「おでかけ子ザメ」(ペンギンボックス)

「青騎士」第5B号作品紹介の第9回目は、ペンギンボックス先生の連載作品『おでかけ子ザメ』第2話のご紹介です。

唐草模様の風呂敷を担いだ子ザメちゃんがいろいろなところにおでかけしていきます。
今日のおでかけは八魚町の八魚商店街。
お店がたくさんあって、子ザメちゃんのお友達もいて、美味しいおやつがある商店街では、マスコットキャラクターを考え中なんだそうです。
八魚町のシンボルになるような、かわいくて

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「青騎士」第5B号作品紹介「山鬼」(AKRU)

「青騎士」第5B号作品紹介「山鬼」(AKRU)

「青騎士」第5B号作品紹介の第10回目は、AKRU先生のシリーズ連載作品「龍行旅」シリーズ第3弾『山鬼』 前編のご紹介です。

辻芸人をしながら龍を探し各地を旅をする龍族の朔と弟の満月。
赴く先で出合う怪異が巻き起こす事件を超常の力で鎮め、人々の心に平穏をもたらしていく。
今回は、訪れた先である村の相談事を受け、断りきれなかった朔は、その村で祝詞をあげるある儀式を行うことになった。
その村には、守

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「青騎士」第5B号作品紹介「紅椿妃」(高橋拡那)

「青騎士」第5B号作品紹介「紅椿妃」(高橋拡那)

「青騎士」第5B号作品紹介の第11回目は、高橋拡那先生の連載作品『紅椿妃』第5話のご紹介です。
※今回からタイトルがちょっと変わりました。

世界各地の民俗文化(オカルト)的な存在・文化生命体を蒐集する吉祥院つばきお嬢様の元には、変わったお友達が集います。
今回は文化生命体捕獲にかけるつばきお嬢様の並々ならぬ姿勢と苦労、そしてその想いの源泉についてのお話になります。
なぜ求め、なぜ慕われるのか。

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「青騎士」第5B号作品紹介「藍銅鉱の猫」(まとり)

「青騎士」第5B号作品紹介「藍銅鉱の猫」(まとり)

「青騎士」第5B号作品紹介の第12回目は、まとり先生のシリーズ連載作品第5弾『藍銅鉱(アズライト)の猫』のご紹介です。

「客にとって価値があるもの」を買い取り「その価値に釣り合う宝飾」を売る特別な宝石商が奏でる秘密と誘惑の宝石譚シリーズ第5弾。
今回は次第に戦争の匂いが強くなる日本が舞台。
日本画家と彼の家に出入りする野良猫の物語。
首輪をしていることから元飼い猫らしいその猫は、孤独の身になって

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「青騎士」第5B号作品紹介「しっぽくん」(あべまりな)

「青騎士」第5B号作品紹介「しっぽくん」(あべまりな)

「青騎士」第5B号作品紹介の第13回目は、あべまりな先生の読み切り作品『しっぽくん』のご紹介です。

転校生のヨコタくんは、「獣憑き」という体に獣の特徴を持つ男の子だった。
「獣憑き」は数が多くないため、好奇の目で見られることの多いヨコタくんは、他者とのコミュニケーションを最小限して過ごしていた。
そんな彼の前に同じく転校生のテルコちゃんが登場。
なぜか興味津々でヨコタくんに接触してくる彼女。

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「青騎士」第5B号作品紹介『黒塚』(長谷川未来)

「青騎士」第5B号作品紹介『黒塚』(長谷川未来)

「青騎士」第5B号作品紹介の第14回目は、長谷川未来先生の読み切り作品『黒塚』のご紹介です。

人を殺し食べるという鬼女を、ある男が領主の命を受けて討った。
鬼女には娘がおり、男は人を喰わないことを条件に娘を殺すことなくその場を去った。
数年後、男は再びその地を訪れ、成長した娘と再会を果たす。
あの日の誓いは守られているのかーー。
安達ヶ原の鬼婆伝説をベースに哀しき鬼の情念を映し出します。

長谷

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