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ディスクレビュー:『健音 #1 -未来-』 / 健康

映画のサウンドトラックのような
アンビエントのような
そんなアルバム
ところどころにはさまるインストも良き

というのが第一印象です。
通して聴きたいアルバム。どれかの曲をピックアップして聴くという聴き方はしたくないアルバム。
映画『アカルイミライ』から着想を得たとのことですが、私自身はその映画は未見ですが、ひとつひとつの曲が映画のワンシーンを切り取っているかのような印象を受けました。
影を使って光を表現したかのようなアルバム。
個人的に悠介さんに対し元々影を使って光を表現しようとしている表現者という印象を持っているので、このアルバムはその集大成と言えるかもしれません。
昨年の配信ライブの映像を見て松本明人さんの巻き舌の歌いグセがやや過剰なように感じられたのですが、この作品ではそれがさして気になりません。
この『健音  #1 -未来-』を一作の映画に例えるならエンディングロールのような一曲「未来」。このアルバムを象徴する一曲。ラストを飾る「未来」をリードトラックに持ってきて、CDリリースに先がけて先行配信するわラジオなどのメディアでも惜しみなくオンエアするわ、出し惜しみしない姿勢が好きです。それだけ自信のほどが伺えます。そしてまたそれに見合うアルバムを作ったのだからすごい。
久々に通して聴きたい、アルバムとして聴きたいアルバムに出会いました。

(この記事はInstagramにも投稿しています)

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