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法螺貝合宿やります@淡路島 10月19-20日 〜法螺吹きになれる2日間〜満席御礼

ヴオーンと鳴らすと、山が呼応する

みなさん、こんにちは。淡路島在住のファシリテーター、青木マーキーです。趣味は落語・散歩・素潜り・山伏修行です。え、山伏? そう山伏です。

10年ほど前からやっている山伏修行はとくに面白く、法螺貝を持って山を歩いたり、遙拝したり、滝行したり。言葉少なく自然と向き合う時間に自分自身が整ってゆくのを感じます。どんなに困難な会議ファシリテーションの仕事があっても、心揺れずに進行できるのは、山伏修行のおかげといって過言ではありません。


このあいだ久しぶりに、僕が山伏修行をさせていただいた山形県の羽黒山に伺ったのですが、やはり実に素晴らしい行場で、心洗われる思いでした。聖徳太子の時代から連綿と続く羽黒の山伏修行は、そのふもとにある宿坊街や、庄内平野、そして日本全体を包み込むようなスケールの、とても価値のある場所だなと再確認しました。

羽黒以外にも、紀伊半島の熊野、四国の石鎚山、九州の英彦山など、日本各地に山伏の拠点があるのですが、そのいずれの山伏も共通して持っているのが「法螺貝」。どの山伏修行でも、法螺貝は重要なツールです。法螺の音を合図に起床し、集合し、出発するのです。大事なお祈りの冒頭や終わりにも法螺貝が響きます。

ヴオーンと響く法螺貝の音は、頭でごちゃごちゃ考えていることを、いったんリセットするような圧倒的なうねり。言語とは異なる次元で、自然界や身体全身に響きわらってくる感じが、僕は好きです。今回の羽黒滞在でも先輩山伏の方の法螺をきくことができ、とても幸せでした。

法螺の音が出せるようになりたい

山伏修行を始めて数年たったころ、僕は法螺貝を手に入れました。クロネコヤマトの宅急便のお兄さんから「お届けものです、ホラガイです」っていって、渡されたとき妻の頭にハテナマークが浮かんだようです。(そして、その1週間後に法螺貝袋なるものも届いて、さらに驚いたらしい)。

5年ほど、羽黒の先達(せんだつ・山伏の指導者的な役割を担う方)、星野文紘さんをお招きして淡路島で修行を開催し、先達が吹く横で、見よう見まねで吹いていましたが、なかなか思うような音もならず、上達の遅い私。いまだに法螺貝下手な山伏として、山を歩いています。さすがに何年も吹いていると、多少なんとなーーーく音は出るようにはなってきたのですが、上手な先達たちと比較すると雲泥の差。どういも納得がいかない。この貝が持っているポテンシャルを充分には引き出せてない、なんとか上達させていきたいなぁと感じたところに、ひょんな出会いがありました。

この法螺貝ともかれこれ10年近い付き合いに。いろんな山を歩いた記憶が湧いてくる

天に通じる法螺師の音色

ライフワークとして展開している熊野古道を案内する仕事で、驚くほど法螺貝が上手な方に出会ったのです。金峯山寺修験本宗法螺師で、熊野大峯、戸隠などで修行をした宮下覚詮さん。昨年戸隠神社から戸隠流法螺貝の復興を委任され、取り組んでいるそうです。
宮下さんの法螺は、低音から高音まで、これは特殊な法螺貝を鳴らしているのか?と思うほどの音域で驚きました。森羅万象、天地に通じる自在な音、とでもいうのでしょうか。その場の空気が一新される思いでした。

今回、法螺貝の稽古をお願いする宮下さん。ヘアスタイルがかっこいい

この方に法螺貝を教わりたい!

と思った僕は、淡路島で「法螺貝合宿」をお願いすることにしました。快くOKしてくださった宮下さん。山伏というとちょっと怖いイメージがあるかもしれませんが、宮下さんはおしゃれで、やわらかく、世界や万物を楽しみながら見ているお方と感じます。ふだんはテレビ局でプロデューサーのお仕事をしておられます。

一度、宮下さんがご利用なさっている東京の拠点で「初心者のための法螺貝の稽古」に参加させていただいたいことがあります。初めて法螺貝を手にする人にも、根本からわかりやすくお伝えくださり、一緒に参加した仲間たちも皆、吹けるようになりました。いやぁ、これには感動したなぁ。こんな教え方が可能なんだ!とも思ったし、初心者でもこんなに音が出せるんだ!っていう驚きもありました。

加えて法螺貝の持ち方、向き合い方、自分自身の立ち方から、呼吸のあり方など、僕は根本的なことをわかっていなかったんだなと反省したり、深く頷いたり。とても大切なことを教わることができて、とても良かったです。どんなことでも基本が大事ですね。根本を理解して、道具を接したいものです。というわけで、僕がオススメする法螺貝マスターとの合宿です。法螺の音を響かせたい方、ぜひおいでください。

合宿なので早朝や深夜に山を歩くこともできるのがいい。淡路島の諭鶴羽山も修験の山


初日は法螺貝の基本・基礎を学びます。マイ法螺をお持ちの方はそれを。お持ちでない方にはおひとり一丁ずつレンタル法螺貝をご用意します。2日目は淡路島の山中や聖地を巡り、法螺の音を響かせ、最後は神社の正式参拝にて法螺貝を奉納する予定です。
会場は、淡路島の最高峰、諭鶴羽山の山頂。淡路山伏修行でお世話になっている諭鶴羽山神社の社務所をお借りしての開催となります。海が見え、とても気持ちのよい空間です。

開催概要

■日時 令和6年10月19日(土)10時から10月20日(日)16時までの1泊2日
■場所 淡路島 諭鶴羽山/諭鶴羽山神社 社務所
■集合場所 ローソン南淡町福良店(兵庫県南あわじ市福良1528-4)
神戸三ノ宮を8:25に出る高速バス・淡路交通福良行きに乗って最終の福良で下車(9:58下車)すぐ。自家用車の方もこのローソンに朝10時を目安に集合下さい。山頂まで細い山道なので乗り合わせの相談をして社務所を目指します。

■参加費 4万円(1泊2日 宿泊・食事・法螺貝レンタル費・正式参拝込)

■定員 8名(先着順)→11名まで増席し、満席となりました。若干名のキャンセル待ちを受け付けます

■参加資格 
法螺貝を吹いてみたい、あるいは上達させたい方であれば、宗派・体力を問わず、どなたでも参加できます。初心者も歓迎。経験者はさらに上達すること間違いなし。実に奥が深いです。

■先達 宮下覚詮さん 


法螺師。金峯山寺教師大峯行者。平日はテレビ局でプロデューサーをつとめ、週末には法螺貝を担いで聖地を巡っている。日テレ「スーパーjockey」「元気が出るTV」「ぐるナイ」総合演出/プロデューサー。
公式サイト https://shugendojo.jimdosite.com

instagramもなさっている。見ていて楽しい

講師からひとこと

みなさんこんにちは。
法螺貝が難しい、上達しない、呼吸が浅い、触ったことがない…そんな方にこそ参加していただきたい稽古貝です。
私たちは自分の身体を使い切っていません。
本来備わっている呼吸のポテンシャルを最大限に発揮して、身体を最適に緩めていく。
するとたくさん吸え、たくさん吐くということが自然にできるようになり、チカラを手放すことで身体が緩み、世界と共鳴し始めます。
やがて自分自身が振動していることに気付く人がほとんどです。自分もまた楽器。法螺貝は世界と宇宙と自然界と響き合う乗り物なのです!
お会いできますことを楽しみにしています。

宮下覚詮 🧘九拝


お申し込みは

以下のフォームにご記入下さい。すでに満席なのでキャンセル待ちで受け付けます。



■主催:淡路山伏修行事務局 事務局:青木

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