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「秋野つゆ」はペルソナじゃない

スープストックトーキョーの講演を聞いた

マーケティング・テクノロジーフェア東京2020 の

Soup Stock Tokyoのブランドづくり
~ブランドを人格として捉えて、共感関係をつくる~

なんかちょっと感動した

伝説の企画書「スープのある一日」とやらを読みたいと思った

秋野つゆってアーカーの言うブランドパーソナリティの成功例じゃんか!

でもご講演の蓑毛氏が(正確な発言は違うかもしれないが)次の趣旨のびっくりのことを仰った

ペルソナの成功例ってWeb記事で結構言われている、けど違います

えっ

ご講演後気になりググってみると出てくる出てくる

ペルソナ設定〜Soup Stock Tokyoの「秋野つゆ」の成功事例から

ペルソナ|秋野つゆに学ぶペルソナブランディング

Soup Stock Tokyoのターゲットは「秋野つゆ」さん 【ペルソナ ...

なかには、ペルソナなんて言ってないし、むしろ

ターゲットは0才~100才、Soup For All(すべての人にスープを)でいくことを決めていました。

(0才から100才のペルソナってなんだよ)

と言っている記事

ドリームゲートスペシャルインタビュー 第89回 株式会社スマイルズ 遠山正道

を引用しつつ

ペルソナマーケティングが5分で理解できる!【日本企業の厳選 ...

なんて記事までペルソナなんて

えっえっ?

正解から言ってしまうと(ま、広報部長の蓑毛氏が否定しているのでそれまでだが文書で残ってるものを念の為追加すると)

スープストックトーキョーを事業展開する株式会社スマイルズの取締役野崎 亙氏のインタビュー記事


共感は数字からは導けない。スマイルズがN=1で「ブランドと人」との関係をつくる理由

によると

─ 御社には、会社自体やブランドそれぞれに“人格”があり、それをもとにブランディングやコミュニケーションをされていると伺いました。この考えはどのように生まれたのでしょうか。

野崎亙さん(以下、野崎):創業当初、代表取締役社長の遠山正道が最初にSoup Stock Tokyoの企画を考える時に、“秋野つゆさん”という人格を用意したことから始まりました。

よく誤解されるのですが、秋野つゆさんはペルソナではありません。ブランドそのものを表す人です。(注:太字引用者)名前までついているのはSoup Stock Tokyoだけですが、我々の展開するブランドは、それぞれ人格を設定しています。

ですよねー

アーカー読んでればすぐ分かると思うのだけど

アーカーの『ブランド論 無形の差別化をつくる20の基本原則』によると

第4章 ブランド・パーソナリティでつながる

ブランド・パーソナリティとは、そのブランドから連想される人間的な特徴の組み合わせであると定義することができる。

ブランドを構築する際、以下の、ブランド・パーソナリティという概念が役に立つ

機能的便益を表し、伝える

エネルギーを与える

ブランドと顧客の関係を決める

ブランド構築計画を導く

顧客を理解する一助として

「ペルソナ」なんて出てこないし、まんまスープストックトーキョーが実践してることじゃんか

「顧客を理解する一助として」が関係しそうだが、再び野崎氏のご発言に戻ると

野崎:大切になるのが、生活者として、自分がどう感じるかを軸に考える視点です。つまりマーケティングリサーチ等でたくさんの人の声を集め、そこから施策やアイデアをつくるのではなく、「N=1」=自分自身だったらどう感じるかを深く考える。そこからアイデアを考えていくんです。

ペルソナは通常、データから顧客像を描く。ただ野崎氏はそれを否定している。つまりペルソナなんて考えていない

そして創業の伝説の企画書を見つけた。創業者の遠山氏の著書(『スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る』が文庫化したみたいですね)

企画書がまんま載ってる!

秋野つゆのくだりには

Soup Stock Tokyoを「秋野つゆ」という人物(フィクション)に置き換えて考えてみました。

(中略)

Soup Stock Tokyoの目指すものは………彼女の目指すもの、理想そのものです。

秋野つゆという人

 メニューをはじめ、店舗イメージやそのほかあらゆることを創り上げていくには、チーム全員がスープストックトーキョーのコンセプト・イメージを共有する必要があります。「スープのある一日」は、シーンや事業性について書いていましたが、さらに「感度」を共有したい。感度は、味はもちろん、インテリアやグラフィックなどにも幅広く関連してきます。

 そこで私は、一人の女性の人物像を描きました。「秋野つゆ」です。

ペルソナとか顧客像なんて考えてないよ

私はITコンサルタントでマーケターではないのだがマーケターのWeb記事って上っ面っぽいのが目立つと感じていた(ITコンサルタントの記事でも上っ面っぽいのは多いし、マーケターの記事でも骨のあるもののほうが多い、為念)けどこのありさま、、、

基礎的な知識を身に着けていない

人の像を具体的に描くという上っ面だけで飛びついて概念を混同している

情報ソースにあたって(引用しても読んで)いない

こんなのマーケターだろうがコンサルタントだろうが何の仕事でもだめだよね。みなさん気をつけましょう

と偉そうに話してお恥ずかしながら野崎氏の新著は読んでない、、、




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