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トレンドに乗れなくなってきた。

最近、メジャーシーンの音楽がだんだんと聴けなくなってきたなと実感します。特に邦楽の。それは毛嫌いするという意味ではなく、好まなくなってきたという意味で。

ついこの前、どんな邦楽が流行ってるのかな〜とSpotifyでざっと聴いてみたところ、どれもこれもハッとする要素が詰まりに詰まっていて、確かに聴いていて楽しい。楽しいのだけれど様々なアーティストの音楽を聴いていて、正直耳がどっと疲れていました。

偏った見方かも知れないのですが、最近のメジャーシーンはこれでもかという程の音の厚みやスキルや音楽的なこだわりが溢れんばかりに満載な印象があります。基本100点。それはそれで邦楽の進化かも知れないし、間違いではないとも感じます。けれど、この年(40歳)になってくるとその煮詰め具合が正直重たく感じるようになってきているなとも思いました。

最近のシンガーだと、藤井風さんが最高でした。個人的にも胸を打つ衝撃的な音楽ばかりで、技量もアレンジもセンスも凄いなと思います。では、好んで定期的に聴くかと言うと、申し訳ない事に聴いていません。

ちなみに自身の一番好きなThe Beatlesでさえ毎日は聴きません。それは彼らの音楽に、現在まで続くポップ・ミュージックにおけるヒット曲特有のギラギラ要素が、その時代のトレンディーな要素が、どこか染み付いているからなのか。

少し話は変わりますが、最近若手の作曲家さんに、青木さんのある曲のある箇所にコーラスを載せてみたいんです、と言われました。その曲を改めて聴いてみて、確かにコーラスが入ってもいいかもなと、むしろコーラスがあった方が曲としては"良く"なる気がしました。同時にその方向性が、自分の中でヒット曲への道筋というか、より煮詰まる方向だなとも感じました。それが(より良い曲になるための)正解の1つなのかも知れないと思う反面、そこまで煮詰めたくないという念いも制作時にあったのも確かです。100%埋めるのではなく、80%、もしくは60%まで埋まればOKみたいな。...これが老いってやつなのでしょうか?

何はともあれ、どんなアイデアも柔軟に受け入れる精神だけは衰えさせたくないなとも思います。

山下達郎氏が、「35歳までにヒット曲を出さないと成功しない」的なことをどこかでおっしゃっていたらしいのですが、それは若いうちでないとエネルギッシュなギラギラした楽曲が作れないと言う意味にも取れます。そう言えば、ビートルズの登場以降、ヒット曲は大体20代か遅くても30代の作り手によるものがほとんどじゃないでしょうか。やはりヒットするには、若さという外見?のエネルギーが様々な要素と一緒に必要不可欠なのかも知れません。ポール・マッカートニーも78歳ですが、若いですもんね。

…さてさて、そんなことを最近考えていたのですが、曲作りの面で少し試行錯誤を始めています。これまでとは全然違った表現方法で曲が作れないものかなと。

1月中にそれらをリリースできればなぁ、と思っているところですが、これがまた、まだ1曲も出来ていない状態です。が、ワクワクはしています。

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