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麻雀 最高位戦A1プロ 石田時敬さんの思い出

 この度


ネクストMリーガーという企画に石田プロの名前が出たので思い出を書こうと思う。(人気にあやかるタイプ)

ちなみに石田プロとは

結構前から知っている、最強の平塚市民の一人だ


忘れられない事が2つあるのだが、石田プロが、サイコパス師匠からキマニさんに代替わりして店長をしていた雀荘に行っていた時に見学していた牌姿

東1の親である



3巡目 ドラは無い。 というかツモである。


『清一色にならなかったな。でも、1000オールだ。』

と思っていたが、ノータイムで

「リーチ。」と


フリテン6面待ちのリーチを打ったのだ。
周りは先制の親リーチに回り始め、その間に


「ツモ。2600オール。」


と、一通の1ピンではないが7ピンをツモった。

いや、もちろん


『その前にテンパイを取らない』『わざわざフリテンにしないであがる』と選択肢はわかるが、


『フリテン6面待ちにしてリーチ』

という選択肢をわかっててするのと、わからないでするのは違うと思う。麻雀の引き出しが深い。

1000オールと2600オールの差がそのまま自分との実力だと思った。


それともう一つ。

私は10年ほど前に毎年年末に


『平塚最強トーナメント』


というものを開催していた。16人総当りの前出し2万で1-1-3を2回づつ10半荘やり、上位四人が決勝を2回やるのだ。そして、その後忘年会なのでめちゃくちゃ長いのだ。

優勝者には飲み代とゲーム代を差っ引いてなんだかんだ20万以上の賞金と一年間『最強』の称号が貰える。

その大会の第2回優勝者なのだ。

そして第4回も決勝卓にいたのだが、回りはSとKと Mの三人で一回戦目はKがトップを取っていた。

Sは親番で猛追したがテンパイを取れていなかった。

『Kの優勝か』

と、優勝者の馬券を勝っていた私は心の中でガッツポーズした。(最後の決勝戦は皆で観戦しつつ優勝者が誰か当てるゲームをするのだ。)


で、Sの上家の石田プロはこのような手だった


東は完全安牌。


すると、手の内から6万を抜いたのだ

Sは「チーー!」と叫んだ後、流れた牌が北なのを確認して


「テンパれて無かった‥。」

と、つぶやいて手を開き。次局4000オールで逆転した。



飲み会の最中、石田プロに


「プロはあそこで6万ですか?」と聞くと


「彼がノーテンなのは手出しツモ切り見ててわかってたからね。彼テンパイなら次局3倍満ツモが役満ツモに変わるだけだから。彼、あそこは欲しい所だから。」


と、さらりと答えた。

漫画のように役満で逆転、とはならなかったが石田プロの妙手であり、トップだけでなくラスでも魅せるその麻雀は未だに我々の語り草である。






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