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AO・推薦のための「活動実績づくり」の罠:中編【諸刃の剣】

<参考記事>AO・推薦のための“活動実績づくり”の罠
前編【その是非を問う】

あるAO・推薦専門の塾・予備校関係者が実施したイベントの事例から、
私が「活動実績づくり」について改めて考えるようになった経緯についてお伝えします。

前回記事でも触れましたが、そのイベントは、政治や産業界などで活躍されている方々による講演や参加者による交流などによって、実社会の課題について高校生たちが考えを巡らせることによって、行動するきっかけとなるような内容でした。

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趣旨自体は、とても意義あるものです。

ですが、塾・予備校の名前を前面に出さずに多くの高校生たちを動員した上で、イベントの最中に自塾・予備校に勧誘するような実態が一部のメディアで取り上げられ、問題になったのです。
せっかくの意義ある会の目的が、特定の団体や大人たちの利益のために利用されてしまうということが事実であれば、確かに問題だと、当時、私も感じました。

問題はここからです。

週刊誌やネットなどで、こうした出来事が問題視され、バッシングされたタイミングで、、、

― AO・推薦入試は、早期に定員を確保したい大学の青田買い入試
― AO・推薦で合格する人は、要領が良くあざとい人が多い
― AO・推薦で大学に入学しても、就職の際に企業から嫌厭され苦労する

などなど、AO・推薦入試そのものに対する誹謗中傷に近い情報が、ネットなどで飛び交うようになったのです。

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そんな風評から、実際に、指導していた受験生から、
「AO ・推薦入試を受験することを、学校の先生や友人に言えない。自分がズルをしていると思われたくないから・・・」
など、相談されることもありました。
また、「AO・推薦入試を受けるのは、卑怯な気がするから」
と言って受験を辞めるという決断をした受験生もいました。
「AO・推薦を受けることは、受験勉強からの逃げですよね」とさえ言われたこともあります。

その団体のイベントのやり方には問題があったのかもしれないけれど、AO・推薦入試をきっかけに行動を起こすことで、漠然と抱いていた目標が明確になり、活動から派生した生涯に通ずる出会いに恵まれるなど、受験自体が価値ある経験になることは、事実なのに・・・。

その当時、たくさんの中高生のAO・推薦入試の指導を担当していた私は、本質とは異なるAO・推薦の捉えられ方に、歯がゆく、とても悔しい思いをしました。

と同時に、AO・推薦入試における良質な側面がある一方で、捻れた活用のされ方によっては、非常に危険な認識になってしまうリスクを、ひどく痛感しました。

AO・推薦入試は、“諸刃の剣”・・・。

そんな言葉が脳裏をかすめた私は、ある決意をすることになります。

(後編につづく)

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