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「キャズム超え」演出に利用されるOOH広告

OOHメディアへの広告掲出事例を3つご紹介します。

①2021年2月1日のBiSHアイナ・ジ・エンドさんご本人tweet

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https://twitter.com/aina_BiSH/status/1356142081366839302?s=20


②映画「えんとつ町のプペル」で六本木ヒルズをジャックしたキングコング西野さんのブログ

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③2020年夏に、日本一有名なOOH広告媒体とも言われる「渋谷109シリンダー」に掲出したカルマさんというYoutuberの事例

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レバレッジを効かせるOOH広告

普段は、「apple」等の大手ブランドや「嵐」などの著名アーティストに利用されることの多い、これら大型OOH媒体。

時折「何これ?」「誰これ?有名なの?」「もしかしてみんな知ってる?知らないの自分だけなのかな?こっそりググってみよう」という広告が掲出されます。

実績・実力・実態が大衆から充分認知されたうえで掲出に至るのではなく、「前のめりで」「失敗できない」「勝負どころ」の案件において「投資的」に出稿されるケースです。


ファンがいる広告主には最適

いまに始まったことではなく、数年前にもHIKAKINさんや水溜りボンドさんなどのyoutuberやテニミュなどの2.5次元アイドルが同様の展開をしてきています。

アーティストご本人が実際に広告の前で撮影した写真がSNSにUPされて、いいねやRTが拡散、その後にファン実施も現地に足を運びSNS投稿が続く、といった展開までがセットの仕掛けです。

実際に目の前で接触した人数で測る広告効果ではなく、他メディアやSNSを介した接触を含めての効果を期待します。

SNS時代のファンベースマーケティングに適した手法と言えるでしょう。


越境することで成長する

「キャズム超え」とは、領域や地域を越境することで急激に認知度が上がる現象です。

身近でも例えばこんな現象がありますね。

・自分しか聴いていないと思っていた深夜ラジオ番組1コーナーが書籍化。
・歌舞伎町No.1ホストのアドトラックが渋谷を走行。
・福岡企業のめんたいこ「かねふく」が新宿アルタに屋外広告を掲出。 
・友達の友達が情熱大陸に出演。

自分で自分のことを凄いというよりも、第三者から凄いと評価してもらうほうが凄さに説得力があります。いわゆる箔がつくというやつです。

ファンからしてみたら、インディーズから推していたアイドルが一気にメジャー(しかもNHK朝ドラ女優)になったみたいな気分でアガります。(この時点でファンから離れるサブカルおた層もいますね。)

投資センスのある広告主は、これを利用してキャズム超えを演出しようとします。

実はまだまだ有名ではないのに、越境してレバレッジを効かせて、一気に大衆を席巻する。席巻している空気感を醸成する。

応援広告

韓流アイドルからはじまった個人の応援広告もこの手法といえます。

応援広告ついては今後もう少し掘り下げていきたいですね。

不思議なもので、デジタル/バーチャル空間だけでは物足りず、どうしてもリアルな街において実体を感じたいんですね。


OOH広告以外にも

パーソナル視聴(ローカル)→オープンスペースデビュー(都市)と捉えることもできそうです。

OOH広告だけでなく新聞やPR記事でも様々な事例があり、分析するといろいろ仕掛けられますね。

街の歩行者数が少なくなってきているコロナ渦において、こういった手法で街が少しでも活性化されることを願っています。


ちなみに、アイナ・ジ・エンドさんは名実ともにメジャーだと捉えていますが、もっともっと大衆に認知されていい魅力と才能に溢れていると思っています。


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