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付着.22 多重人格と本当の自分

今回は「に」だ。

前の「そ」でも憧れについて触れたことがあるが、今日はもっと憧れを抱いているものについて書きたいと思う。

テーマは「二重人格」である。

一般的に二重人格というと、少しマイナスイメージが強いと思うのだが、俺にとっては真逆であり、プラスもプラス。憧れでしかない。

なぜならば、「え?2つだけで済むの!?」って思っているからである。
そもそも単一の人格だけで生きている人間など存在するのだろうか。
好きなものを好きだと言えない自分。嫌なものを嫌と言えない自分。上下関係がある社会。
好きを好きといえる自分と、言えない自分。この段階で2つ使ってしまっているのだ。実際はもっと複雑であり、心のスーツケースはパンパンである。

カラオケで例えるなら、どんな場所であろうと、どんな人の前であろうと歌う歌が変わらないのは羨ましい限りだ。
しかし、先輩と入るカラオケ、上司と入るカラオケ、友人と入るカラオケ、スナックで歌うカラオケ…etc
俺は時と場合で歌う歌を変えてしまう。その場に合いそうな曲、参加している人が知ってそうな曲。なんとも息苦しい。
好きな歌を好きなだけ歌えるのは一人でカラオケに行く時だけだ。

人格などいくらあっても足りないのだ。それが2つで済むなんて、最高じゃないか。
俺に言わせれば、幽☆遊☆白書の仙水忍ですら足りない。しかも基本外に出てたのはミノルだ。ほとんどの人間がそうだが、忍のまま地で生きてる人など居るのだろうか。長いこと忍は外に出ず、あげくミノルが本体になってしまっている事が多いように感じる。

本来の自分とは一体…
だからこそ、二重人格に憧れているのだ。
2つなら陰と陽くらいで、こっちが本体ねって、わかりやすいだろう。

パーマンの分身ロボットみたいなやつが欲しかった時期もあるが、あれはいかん。
分身も本体意識が強すぎて、本人VS本人の戦いが勃発してしまっている。同じ人格は2つもいらない。

いくら憧れたところで、我々は多重人格者として生きていかなければ生活もままならない世界にいるのだ。どうせなら自分の多様性をいち早く認め、全ての人格に名前を付けて遊ぶくらいの余裕が欲しいものである。

そして、名付け終わったあかつきには、洋服を選ぶ感覚で今日の自分を楽しんでみるのも面白いのではないだろうか。
「え?お前急にどうしたの?誰?w」
みたいな飲み会があってもいいし、意外に本体より受け入れられるかもしれない。

1つだけ気をつけなければならないのは、別人格の方がウケが良かったときだ。
あまりにもそっちに振りすぎて、本体の忍が体育座りで遠い目をしないように、しっかりケアしてあげることも重要なのである。

共存するという心がけを忘れず、全ての自分を認め、楽しみながら。

明日もいい日にしてください。

明日はどんな自分が待っているのか、誰で外に行こうか。そのくらいでいいじゃん。と思うのだ。

さぁ、明日いい日になぁれ!

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