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付着.12 神経

今回は「し」である。

「し」は底知れぬ可能性を秘めた一文字だ。書き始めると止まらなくなりそうなテーマが沢山ある。死もそうだし詩もそうだ。

今日はその中でも「神経」について考えてみたいと思う。

筋肉や骨格、臓器等なんとなく想像できる身体の機能の中で神経は非常に曖昧なものだ。(勉強不足なだけかもしれないが。)糸?糸みたいなものなの?俺の知能レベルではこのくらいが精一杯の想像である。

そんな曖昧なものが、身体の中を駆け巡り様々な情報を伝達してると。生物とはまことに不思議なものだ。

そしてこの神経について最近特に気になっていることがある。ほとんどの人がスマホを使う時代。俺もこの文章をスマホで書いているのだが、長時間画面をなぞっていると指先に電気?が溜まる感覚がする。神経は電気信号だとかなんとか昔聞いた気がするのだが、この感覚は神経がスマホに流れている電流を関知しているということだろうか?

体内に電気が蓄積されていると考えると、中二病の自分としてはハンターハンターのキルアのように、電流を念能力に変えれるのではないかとワクワクする。が、普通のオッサンとして考えると怖くもなる。体内に帯電された電流は神経を通ってどこへたどり着くのだろうか。

水分や栄養素は臓器から吸収されて筋肉や脂肪、エネルギー等生きていくうえで必要な分を補充して後は流れ出ていく。しかし、電流はどうなのだろう。人間の身体に必要とは思えないし、どこから出ていくのかもわからない。出さなくても問題などないのかもしれないが、ここのところ確実に指先で感じる電気の量が増えている気がするのだ。

これによる一番の懸念は、雷である。外仕事の自分は大雨の際もカッパを着て作業をしているのだが、毎年かなり近くに雷が落ちる。あまりに酷いときは車内で待機しているのだが、予測不可能の自然現象だ。運良く待機中に落ちるとは考えられない。

例えば身体がかなりの電気を帯びていたと仮定すると、雷が落ちる際の通り道になる可能性はゼロではないと思うのだ。蓄積すればするほど可能性はあがるだろう。

すなわち。スマホをなぞるという行為は神経の中に電流を帯電させ、雷に撃たれることに繋がるのではないかと思うようになった。たまにある動悸も下手するとこの帯電の仕業かもしれない。

こんなにも神経とは敏感なのだ。スマホの使いすぎには要注意したい。

それともう1つ。ここ数年でよく耳にするようになった自律神経というものがある。こいつは最も曖昧な存在であり、身体の不調で相談に行けば90%位の確率で「自律神経が乱れてるねぇ…」みたいなことを言われるのだが、一体自律神経とはなんだ。w

不調を改善するため、あらゆる分野で自律神経をととのえる方法や製品が誕生しているが、なんの根拠でととのうのか。どんな仕組みでととのうのか。これが非常に不透明である。

そもそも会話で自律神経という言葉が飛び交うなかで、自律神経とはなんぞという説明が細かくできる人に出会ったことがない。正体不明のボスに対して無根拠で、この呪文が弱点だろう。この武器で戦えば大丈夫だろうと言われても不安しかない。まずボスの姿や種族、特技などがわからなければ倒しようがない。

自律神経とは俺の中で正体不明のボスそのものだ。身体を支配し不調を起こす元凶だというのに、どこにいるのかもどこから攻撃してくるのかもわからない。倒しようがないのだ。

己の体内にこんなにも凶暴な奴が住み着いていると考えると夜寝れなくなるのは当然だろう。

医学の勉強を1から始めるつもりはないが、自律神経については少し勉強してみたいと思う。せめて輪郭と性別くらいを特定してから、来世の自分にバトンを渡せればと思う日々である。

不安定な世界というが、我々の身体自体とてつもなく不安定なのだ。この未知と共存する方法を探して、なんとか明日もいい日になればと願う。

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