東急1000系の鉄コレを加工する⑤
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前照灯と尾灯
以前の説明があっさりめだったので具体的に説明しようと思う
使った電子部品はこちら。すべて秋葉原の秋月電子で購入した。左から赤色チップLED(1608)、1kΩ抵抗、暖白色LED(1608)だ。前照灯がHIDやLEDの車両(例外あり)は白色のものを使うことになる。
この部品を0.2mmのポリウレタン銅線で配線する。ポリウレタン銅線は熱したところ以外は絶縁されていて、銅線どうしが接触しても支障ない性質であるのでこれを使用している。細いと使いやすいが細すぎると断線のリスクがあるので注意が必要だ。
半田付けによって配線したら、実際に取り付けることになる。
ライトレンズの裏に取り付けるが、製品状態では難しいので根本からカットする。このカッティングマットは1cm四方のマス目が入ってるのでいかに細かいかがわかるだろう。ピンセットでポーンって飛んでしまったら探しても見つからないことが多い。しかも予備は無い。なのでカットするときに指で押さえたり、切断面を整えるときはテープの上でやすりがけすることで防ぐ。
なお、尾灯のレンズは車体と面一になる面にマッキーなどで赤く着色する。これはライトレンズの裏側に赤の印刷がされていて、製品状態ではこれが尾灯の赤となっているため。この加工は光らせない方もやるといいよねということでおすすめしたい。
一方、前照灯はUVレジンでLEDの粒々モールドを埋め、固める過程で前照灯の暖白色LEDを固定した。
整えたらゴム系接着剤かクラフトボンドで接着する。瞬間接着剤だと白化してしまうからだ。透明パーツなのでこの2種類を選んだ。点灯してズレなどを調整すれば一段落。
こんな感じに自分の気の済むまで調整したら長時間点灯させて発熱を確認する。私は1時間の連続点灯で確認している。異常な発熱があったら部品を交換するなどの対応を取る。確認できたら完了だ。
動力を低床化する(要審議)
動力には鉄コレの18mのものを使用して低床化する予定だった。しかし、モーターの位置に床下機器があり、奥まったところにあるためにモーターのスペースが確保できないことが判明した。そのため、底のウエイトを残しつつモーターカバーを外して向きを変えるやり方とした。完全な低床ではないので準低床化、または部分低床化…モーターとフライホイール部分が窓から見えてしまうのでその部分の窓はカーテンを閉めた状態にしようと考えている。底のウエイトに1mm角棒を付けて若干嵩上げしている。
通電カプラーを台車マウントに
以前載せた通電カプラーは電連付きTNカプラーで床板に付けていた。電連付きのを必要分揃えるのは店の在庫的に難しいと判断したこと、コスト的な事情、電連なしカプラーから作る場合の構造が思いつかないことから台車マウントKATOカプラーから作ることにした。
このタイプは連結器本体とジャンパ線の間に0.5mmの穴を開け、そこにCRDの足を付けて曲げている。うまく通電しなければ曲げる角度を調整すればいいので簡単だ。塗ればあまり目立たないはずなのもメリットだろう。デメリットは連結と切り離しにコツが必要(線の位置に左右される)なことが考えられるが、慣れてしまえば気にならない。この構造が上手く行けば今後の製作する車両にも取り入れるかもしれない。通電カプラーではなく、コンデンサを用いた手法も試したい。