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一歩一歩

今日は3時間目の体育から登校した。
運動会の練習が始まるのだ。
最後に体育に出たのはいつなんだろう。
少なくとも私は一度も見たことがない。5月から付き添っているけれど。
夫が付き添ってた時に一度くらい出てたかな。
出られるのか疑問だったけれど、内容がダンスで好きなものという事もあり、驚くほど普段より抵抗感が少なく登校でき、さくさく着替え始めた。やっぱり好きなものは取り組めるんだなぁ、、と改めて感じた。

それでもやはり体育館に向かうのが不安なようで、私の手をぎゅっと固く握って体育館に向かう。
列に並んでからも、何度もこっちを振り返って不安そうにしている。

1年生全クラスが集まり、先生達の号令が響く。
1年生というのは、整列するにも、前ならえにも、踊るのにぶつからないように広がるのにも、いちいち時間がかかる。
時間が限られているので、先生達は、厳しい面持ちで次々と号令をかける。
そのつもりはないと思うのだけれど、軍隊っぽい、、。
ピリッとしたムードが漂う。


音楽が鳴り、振り付けの説明が始まると、娘は途端に楽しそうにぴょんぴょん跳ねていて、最後まで終始楽しそうに踊っていた。
心配は杞憂に終わり、ほっと一息。

しかし、体育館にいる母は学年でも私一人なので、皆はお母さんがいなくても参加できるのだな〜と、当たり前のことだけれど少し胸がキュッとした。
ただ、登校自体が難しい子もいるし、何にせよ、比べても仕方ないと思い直す。


ダンスに参加するのが難しい男の子達が数人、私の周りに集まって、恐竜やマンモスなど昔の地球の話をしてくれる。

どうして男の子達はこんなにも恐竜や太古の世界に興味を持つのだろう。
そしてこの興味関心は大人になったらどこへ行ってしまうのだろう。
子ども達は皆、学者みたいだ。
大人の世界では見向きもされないような話だけれど、真っ直ぐに目を見つめて話してくれる男の子達を見て、なんだか尊いなと思った。


次は国語。
参加が難しそうなので体育で帰るつもりだったけれど、体育が楽しかったからか、珍しく帰ろうと言い出さずに残っている。
わりと自由に個々人で制作活動に取り組む時間で、周りの子達が取り組んでいるのを見て、少し興味も持っているようだ。
背中を押したら、着手できるまでに時間はかかったけれど取り組めて楽しそうにしていた。ほっ。

続いて給食。
比較的好きそうなメニューだったので、背中を押してみたけれど、どうしても嫌だと。牛乳だけ飲んで帰りたいという。
給食は、お月見給食以降、食べられていない。
少しでも食べられないかなぁと思い、ご飯だけでも食べたら?など粘ってみたらどうしても嫌だったようで、泣きながら走り去ってしまった。。
悪かったなと思い、謝って牛乳だけ飲んで帰ることにした。

しかし、娘以外は全員楽しそうに、和気藹々と給食を食べているのを見ていると、また、皆は普通に給食が食べられるんだなぁ、どうして娘だけ給食が食べられないのだろう、、とやはり胸がキュッとする。
考えても仕方ないし、それこそ娘自身が一番苦しい事だろう。

牛乳だけ飲んで帰る準備をしていたけれど、今日は4時間授業で給食後すぐ下校だよと伝えると、皆と帰ると言って、皆が給食を食べている間、廊下や壁際でウロウロしながら皆を待っていた。

ママはいた方がいい?と聞くと、もう帰りの会だけなので帰っていていいよとあっさり送り出してくれた。
久しぶりに、娘より30分ほど早く帰宅した。


給食を食べられなくても、牛乳を飲んで、母を先に帰宅させて皆と一緒に帰れるようになったのは大きな成長だ。

懸念していた運動会の練習も、とっても楽しめて次回も楽しみにしているので、しばらくは体育にも出られそうかな。
明日も1時間しか出られなさそうだった所、今日制作に取り組めた事もあり、他の授業も出られそうと言っている。ここは怪しいので期待しない方が良さそうだけれど。
一歩一歩頑張ろう。


退職にあたり、長年お世話になった社長へもようやく連絡を入れられた。
色々な想いがあったけれど、感謝の意を伝えることができてホッとした。
改めて、節目というのは大事だなと感じた1日だった。

みなさん今日もお疲れ様でした。
最近歳のせいなのか、夕方になるともうぐったり。
夕飯いらないのでもう寝たいな、、と思いますが、今日もあと数時間、ゆるゆるといきましょう。

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