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小学一年生雑感

小1娘の行き渋りにより、毎日授業に付き添い始めて早2週間ほど経った。

クラスの子達がもはや自分の教え子に見えるくらい愛おしい。

小学一年生って本当に面白い!
子育てというのは、RPGの強くてニューゲームのように、自分が育ってきた時の様々な謎の種明かしのような所があると常々感じるけれど、今回の体験は、久々に大きな種明かし感を感じている。

小1のクラスにいると、自分が小学生の時には見えなかった俯瞰した景色が見える。

◾︎不安の強弱

全然できてなくても物怖じせずにガンガン手を挙げたり質問できる子もいれば、とても理解力や勉学の力があっても、不安が強くて手も挙げられないし、質問ができない子もいる。

児童福祉の現場にいた時にも感じたけれど、持っている能力それ自体よりも、不安の有無というのが、力を発揮できるかどうかにとても関わっていると感じる。

というと、結局「自己肯定感」みたいな話になってしまいがちだけれど、「不安」というのは親の育て方などによる後天的なものよりも、やはり先天的な部分がとても大きく感じる。

不安の話からは少し逸れるけれど、喧嘩というか小競り合いも毎日至る所で起きていて、相手からやられた時にやり返す子もいれば、怒って真正面から言い返す子も、笑ってやり過ごす子も、我慢して何も言わない子もいる。その辺も十人十色だなぁとしみじみ感じる。

◾︎身体の表現

小1というのは本当に一人一人がかわいいし、面白いし、何も話さずにただ存在してるだけでも、一人一人の個性や違いが体中から発信されているので、見ていても全然飽きない。

意地悪する子も、
人見知りせずガンガン話しかけてる子も、
ひたすら折り紙や絵の世界にいる子も、
いつもウロウロしていて廊下に寝転がったり床が友達みたいな子も、
存在してるだけでそれぞれの持ち味を存分に発揮してる。

大人になると、社会的に訓練されてしまい、身体的な表現は減るので、黙って集まってるだけではどんな人なのかよくわからないけれど、小1をクラス単位で見ていると、身体表現だけでも、その子がどんな子なのか雄弁に語られておる。

保育園幼稚園よりももう少し社会的な要素が入ってくるせいなのか、一人一人の特徴が際立って現れているように感じる。

◾︎皆昔はこんなんだった

私にとって何よりも大きいのは、小1の子達と付き合う事で、周囲の大人に対する心理的な壁が低くなる事、やり取りの際の不安が減っていることだ。

賢くて仕事ができすぎる感じの人も、
オシャレすぎてちょっと気後れするような人も、
気難しそうなおっちゃんも、
皆昔はこんなんだったんだなぁと思うと、気楽に話せるような気がする。

傍目には完璧に見える子も、もちろん完璧なんかではなく、それぞれの凸凹があって、それぞれが色んな不安や気持ちと向き合いながら、日々を過ごしてるんだなぁと感じる。

言葉にしてしまうと大した事ない事なのだけれど、人との距離感というものを常々難しく感じている自分にとっては大きな気づきというか、人生にとってわりと大きな出来事な気がしている。

いつまでも、この小1の時のような感覚を失いたくないなと思った。
娘のクラスの皆、ありがとう😊

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