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エヴァからの卒業。(映画視聴後に見てね!)

見終わって軽く情報を調べたり、wiki(聖書関連)を眺めながら描いたりした、平成生まれのオタクの戯言です。当然ネタバレ注意。

そもそも言いたいことが多すぎる。ちゃんと補完計画とか説明してくれたのもよかったし、ゲンドウの行動原理とかもわかってよかったね!考察通りというか、母を求める2人が元の流れなんだろうけど。

細かく語るのは野暮だけど、「決戦」だし、「卒業」だし、「自立」の物語なんだろうなぁ、とは思う。

もともとアンノ監督は親と子の物語、対立構造が多かったから会話で和解するのもよかったなぁ。映画と特撮を作りたい人だったろうし、巨人へや、シンゴジ、シントラマンを経て、エヴァを卒業する、って考えると熱いものがある。実際に演出として特撮のスタジオも出てきたしね。ある意味4次元の壁というか。
特撮大好き少年がよくわからない責任()や、命じられる諸々(補完計画)で鬱になった中で、源流のウルトラマン、ゴジラ、特撮、に触れていく中で、「エヴァ」から卒業できた、って考えるとすごくない?
あと序盤のシンジくんへのアスカの言葉と、ケツのゲンドウの独白は対人に難を抱えるヲタク全員に効くから辞めろ

あとは細かい要素。ヴンダー始め四隻の船は「方舟」+「黙示録の四騎士」当たりなんだろうか。
あと黙示録で言うと、割と本当に「世界の三分の一が滅びる」とか「世界の海が血に変わる」とか色々ある。んで、第五の喇叭で「群れ」が地表を覆い、第六で「4人の騎士が現れる」で、第七が「神と悪魔の最終決戦」なのよね。残酷な天使のテーゼ、TV版のopの考察の有名なやつに、エヴァ初号機は十二枚の光の羽根、堕天使ルシファーになぞられてる説もあり、さらに言うと救世主(キリスト)に対して神は、文字通りの父、になるから、悪魔VS神、息子vs父親、の展開に最高にピッタシな元ネタのや……。(神話宗教オタク)
あとはマリがイスカリオテのマリア、って呼ばれたね、イスカリオテはユダ、つまりは救世主を裏切った人(これはゲンドウ目線?)マリアは聖母マリアなのか、どちらかというとマグダラのマリア、の方かな?(ゴルゴダの丘で、救世主が槍に晒されるのを見て、埋葬を見た、との記述がある=最後、シンジを助けたこと同一視。)
エヴァイマジナリーはi.つまりは虚数だろうね、量子力学的外宇宙に言及していくのか……(困惑)
こういうの理解できるの、ヲタクやっててよかった、というか、エヴァやらマトリックスあたりの、考察と知識がいる系に犯された自分の源流を感じちゃう。感じちゃわない?

あとミサトさんな!!Q終わって散々ネタにされた、「責任とれ」に対して、「責任を取れる大人」になるの泣いちゃったよ、ちょっと。キスだけで送り出してた旧劇に比べてお前も大人になったな……。でも息子に死んだ旦那の名前をつけるのはどうなんだ?

旧劇との比較でいうと、アスカの終盤での片目に関しての流れも最高だったね、意趣返し的な。

あと、エヴァと進撃の類似性とか語られそうだけど、そもそも進撃は元ネタがマブラヴで、マブラヴの元ネタがエヴァ(ガンパレとか挟む)だから、ある種の先祖返りだろうね、シーンとして似てるだけだったし、両方別の意味を持ってるはずなので嫌ではないです。むしろ進撃の作者が凄い、というだけ。

後々、エヴァというかアンノ監督の、スタジオカラーのアニメの一つに、「カントク」がカブを育てて、みんなで引っこ抜く、って話がある(カブは新エヴァQ説が強い)んだけど、これマジで序盤のアヤナミに渡すシーンに繋がってると思うと泣いちゃう。カントクもメンタルやられたりしながらカブを引っこ抜いたけど、シンジくんもそうやって再起したんやなって………。

総括。この文章が何かしらの感想として、見てくださった方の何処か琴線に触れれば幸いです!

あと、今後の人生で、「見てみなよ、もう完結したコンテンツなんだからさ」ってエヴァを紹介出来るのが感動過ぎる。

追記。

シンエヴァの延期については色々思うところがあるが、今となっては今、このタイミングで正解なのだと思う。
庵野監督の最初の作品は、自身がウルトラマンのコスプレをした、特撮のパロディだった。
だからこそ、本人が、シンゴジラを大成功させ、シンウルトラマンの監督へとたどり着いたこのタイミングでこそ、「エヴァからの卒業」をする必要があったのだと思う。

#シン・エヴァンゲリオン劇場版 #ネタバレ #エヴァ #考察

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