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三月上旬 / さようなら。鳥山明先生。

16695文字・60min




三月一日(金)晴れ。体重92.8kg 体調はふつう。散歩を習慣にする執筆月間。
「まずは散歩」←先月の中旬にここに先んじて書いた文字だが? なにか? 
八時五十二分に起きる。部屋の掃除。濡れクイックルワイパー。スピーカーでツユを聴く。十時二十分。昨日のメールでもらった文章が気になる。チェックはやめる。
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【跡絶える】
⑴往来が跡絶える。
⑵心が交わる文通相手から文が跡絶えた。
⑶我が一族の血統は跡絶えんぞ! 決起せよ! 
【のべつ】
⑴「お前は、のべつに喋るな! 」
⑵「過労だ。のべつに働いている」
⑶「あの役者、のべつ幕なしに喋っているな」
「せんせい、これは一幕劇ですから、はい」
【神妙に】
⑴「あの仏像は神妙な趣があるな」
「ええ、彫り師の巧みの技に深妙を感じます」
⑵三本足の鴉は神妙に、木の枝に降り立った。
⑶「神妙にせよ! 」
「はは! 」
「もっと神妙な顔で控えよ! 」
「はは! 」
「もっと神妙にだ! それでは神は舞い降りん! 」
「はは! 」

十一時十六分から執筆をする。十一時十六分から執筆(パラグラフの整理だった)。十二時半から丸山健二塾のVTRを観る。十四時からミニ散歩(ダイソーに寄る)。十四時五十分から執筆(死臭を発するランドクルーザーにむらがるクマ)。十七時からMicrosoftWordから撤退。全ての執筆をGoogleドキュメントに移行する。十八時四十七分までやって筆を置く(パソコンを閉める)。あとはだらだら。夜の軽トラドライブ。ドラクエウォークを辞めようかだらだらしたらガチャで武器が当たる。爆死すればいいのに。なんだかなー。Googleドキュメントの機能の凄さに驚くばかりだ。これでは誤字脱字チェックから助詞の変換まで自動だ。自分の文章とAIの文章と何がちがう? レジュメとプロットをチャットGPTに入れたら、もうエンタメ作品は出来上がる。大量生産ができる。最後の牙城は純文学だがこの間の受賞作ですでに(部分的に)チャットGPTを使っていたと聞くが。小説が破滅的な展開を迎えている。複数のシナリオライターが一つのチャットGPTを駆使してハリウッド作品を超える脚本を練ることができる。時代が来るなー。おれはなにをやってるんだかなー。とりあえず今月までに仮脱稿させよう! YouTubeで俵万智のフリートークがめちゃ面白かった。俵万智のおかげでいまは短歌に興味津々だ。さあ、寝るぞ!

三月二日(土)晴れ。体重92.2kg 体調は疲れている。歯痛は治った。

昨日の情報で俵万智に歌集に興味をいだき「短歌研究2021年6月号」を図書館に頼むことにした。が小一時間、前橋市立図書館には所蔵はない、所蔵のある高崎市立図書館はなぜか「貸し出はしない」(群馬県はふしぎで居住地の隣接した市の図書館カードしか作ることができない。伊勢崎市民は高崎図書館カードがもてない)やむなく伊勢崎市図書館に電話する。最後の提案をする。購入予約だ。だが「雑誌は購入していない」とのこと。前橋市も「短歌研究(雑誌)」は昭和六十年より購入履歴がないようだ。時代だ。大衆迎合主義だ。バブルで金があれば「極楽スキー」が書庫に並ぶ。予算が削られれば萩原朔太郎を産んだ群馬県の図書館は詩や俳句を書架に置かない。皮肉だが。図書館が存在する意義とは? 九州でもそうだった。初日に大改造。表に並ぶ子ども向けの世界(日本)文学全集(ちくま)がごっそりと地下書庫に消え、翌る日はアンパンマンなどの絵本がならぶ。絵本が悪いわけではない。だが異様な光景だった。あとは図書館自体へのクレームになる。割愛する。
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【困惑】
⑴困惑に満ちた時間
⑵この困惑券は一枚三千円で売っています。
⑶「困惑なんかする必要ない必要ない」
【奇襲】
⑴「これは秘密の奇襲だ。秘密の奇襲だぞ!」
⑵「見てください! クマが群れで村を奇襲しています! 」
⑶背後から奇襲する。
【中途半端な】
⑴おれの人生は中途半端なぬかるみだ
⑵中途半端な味
⑶「中途半端で良いんです。どの口が中途半端が悪いなどと言ったんだ! 」
十三時五十一分に執筆開始。十四時五十九分。橘田とキム(包帯の男)の雪崩直前(死臭を放つ車にクマが近寄ってくる)のスケッチが終わる。
気がついたこと:雪崩(ホワイトアウト)までに三つのストーリーラインがあった。
ひとつの雪崩の順序
⑴北アルプスの頂上(撃墜された)中国軍輸送機⇨下流に⑵がある。
⑵クマに襲われるランドクルーザー(橘田と包帯の男)⇨⑴を巻きこんで⑶へ
⑶青崎湖(セナがブルマダグル星人と交信)⇨⑴と⑵が渾然一体で流れてくる。
十八時まで昼寝(三時間)。疲れているようだ。■メモ:「文章に疲れが現れている! 」「休め! 」夕食は酢豚。二十一時四十分に執筆を終える。早めに寝る。


三月三日(日)快晴。体重93.0kg 体調は普通。歯痛は治まった。散歩の機会を測る。
七時に起きる。目覚めは良い。Sky(アプリゲー)。九時にベッドから起きて動きはじめる。(このタイミングで散歩がしたいが)今日のノルマは雪崩までの時系列を読者にわかるように整理すること。
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【埒・らち】
⑴「まったく、このままじゃあ埒があかないぜ」
⑵お前の話は埒もない
⑶この問題は課長の埒外だ
【粉飾・ふんしょく】
⑴この木に五千円分の粉飾を施してくれ
⑵年度末粉飾決算大バザール!
⑶「君、その顔は化粧か? 粉飾か?」
【押し並べて・おしなべて】
⑴おしなべてこの手の問題は厄介だ。
⑵今年の稲作はおしなべて豊作だ
⑶あの事件後、市民はおしなべて安堵に向かっている。
■雪崩までの三つのサブプロットを雪崩でストーリーをひとつにまとめたい。が、違和感がある。パラグラフを解体して時系列をあまりに順序立てるとテーマ性と物語の質が変化する。一旦保留する。十時十五分に寝る。十一時五十分にシャワーを浴びて前橋市立図書館に行く。十三時三十六分に到着。十四時十分より執筆開始。■メモ:「雪崩でみんなが流されてくるごった煮シーン(漫画チックなシーン)」はとにかく描いてしまう! (ここは小説だなというのを読者に提示したい部分)そこから次の章へ。言葉を信じる。巨大な雄グマ、中国軍、兵、中国輸送機、四つ足の獣たち、雪崩、ランドクルーザー、折れた木立、岩、実際に描いてみる。とメモりつつ別の場所(北陸第三事業所)のシーンの改稿をする。■あることに目覚める:国字をひらくことだ。■メモ:銀の動き、忍の存在「お上」が動く。「ひつじ」「紋章」描きたいことは日本を地下で動かす陰謀軍団だ。小説で垣間見えるのは忍と銀の大将たち(なにか、ワンピースに似ているな)。井岡忍(関東組・総務大臣が変わって出所したばかり)、綿鍋銀次(北陸組)辰吉耳男(北陸組)、綿鍋金男(関西組・死亡説)の仁義なき戦い。内部抗争。代理戦争。軽トラで、ドライブがてらドラクエウォーク、ユニクロに寄ろうとしたが車の行列がすごくてやめた。別の敷地のワークマン女子に入って安い長Tを四枚買って家に帰る。夕飯はちらし寿司。丸山健二の「夏の流れ」を読む。sky(アプリゲー)。寝る。久しぶりに文章をかいて目に見える上達を感じる。国字をひらくのに迷いがなくなった。それだけで今日は良かった。


三月四日(月)晴れ。体重91.6kg 体調は。
九時十一分に起きるが目を瞑ったまま。ベッドでゴロゴロし頭に書くものが浮かんだら文字は書けるのになぜ筆は進まないのか? を考える。以下メモ帳のなぐりがき。
■メモ帳:ごろごろしながら書くべき所をさがす。←この行為はよくない!絶対によくない!
◉いま筆が止まっている原因はなにか? ここに書き出せ!
①⇨綿鍋銀次(以下、銀)のキャラが動かない。銀の組織、組織のまわり(井岡忍(以下、忍)対抗組織など)がまったく頭の世界のなかで動かない。これに尽きる。ここで綿鍋金男(は関西組のカシラと言う設定が浮かぶ⇨忍は関東組、銀は北陸組、辰は銀の部下)
①’⇨これには筆者の性質(性格)がある。几帳面さ。その場面を細かいところまで想像ができて、浮かんでこないと描く意欲(気力)が沸かない。筆者はそう言う質の作家なのだ。それと、書いてみるとわかった。設定には場所と時間的な矛盾を複数はらんでいる。それが放置されたままだ。
◉いま(夜pm22:30、雪崩の時刻)綿鍋銀次は今どこにいるのか? ⇨昼(pm:12:00)は滋賀県の雄琴のソープランドだ(前編でキムに助けられた海上保安部の佐伯七海を監禁しているかは不明だ⇨七海を監禁するまでの時間が合わない、つまりその日の朝(am:7:28)は新潟の浜(に居る銀と辰は七海を)拐った。滋賀県の雄琴は新潟の浜から車で四時間(約五時間)。滋賀県の琵琶湖の畔の温泉街のソープランドに運ぶには時間的な無理が生じる。別人⇨向葵セーラ(飢堕覚を接待したソープ嬢で蒼井瀬名がノートに綴る創作の人物)という家出少女の設定の可能性)。下記のスケッチにより、その日の夜(夜pm22:30)は銀次は大阪(あるいは京都)に居る設定は有り、だ。大阪組(綿鍋金男の組の若頭、白鳳と会食している設定)←会食の内容がメインプロットに大きく関係していなければならない。⇨自衛隊の関西軍の幕僚との会合だ。三日前に、官邸が何者かに占拠されたという情報は自衛隊全体に行き渡って首相が暗殺されたとの激震が走った。詳細は不明だが国会議事堂の中継では死体の山だった。その日からすでに関東(静岡第一)の自衛隊が新政府を樹立するために動いていると言う情報がある。それに対して関西の自衛隊は連合軍を作って静岡方面へ軍隊を送り込む予定だ。戦車や輸送車は明日には甲府盆地(実際の本編では諏訪湖(あるいは安曇野)で自衛隊の東軍と西軍の大決戦となる)に到着する予定だ(この上記の説明する文章を、「会話」や「描写」で小説本文に組みこまなければいけない。会合のシーンのパラグラフ(章)を丸ごと書けばいいのか)★銀次は「海保のサエキナナミ」を殺そうか迷う(死穢族は因果応報をひじょうに恐れる種族だ。コトダマ文化)。自衛隊ならどうすべきか?と幕僚に問う。自衛隊の幕僚は現代の科学社会で霊を信じない。殺して釜で溶かせばお前らが売り捌く商品のろうそくになるじゃないか。と笑った。銀次はヒトを無数に殺してきたが、じぶんが死穢の種族という血筋とお祓い儀式を通じてその身の潔白を己に信じこませてきた(筆者都合の力ずくの論理展開だが、裏設定だ。表には書かずに銀次を描写すればいい。着ている衣類、数珠や筮竹などのお祓いグッズを身にまとっている銀次)。
■ここまで書いて発覚した事項。(以後の文章は、筆者のただのスケッチ)
綿鍋銀次は海上保安庁職員制服組である「佐伯七海」を簡単には殺せない。なぜならば銀の組織は「お上」のみぞ知る海上保安部の地下組織なのだ。「お上(以後カタカナ表記で「オカミ」)」は自衛隊や海保や死穢多集団を表裏一体の組織とさせて日本列島を動かしている。北陸第三事業所で茹だる大釜に死体を放りこんで白蠟を抽出する作業をしている辰吉耳男に会いにきた井岡忍は死穢集団の血筋ではないが「お上」から関東の作業所を任されている頭(カシラ)だ。辰吉耳男が銀(北陸のカシラ、綿鍋銀次)を琵琶湖の畔にある温泉街への送迎する直前に喫茶を誘う。忍は辰との会話で、綿鍋銀次の海保職員の監禁(それも薬漬けにして雄琴のソープランドに沈めるつもりなのか? )その噂を入手する。井岡忍は綿鍋銀次の弱みをにぎる。井岡忍は綿鍋銀次を首を取る(つまり北陸作業所を牛耳る)ために謀略を練る。まずは、辰吉耳男に佐伯七海を救いださせる。それから銀次の失態を暴く。そうやって辰吉耳男を北陸の組長に仕立てようと目論む。だが辰吉耳男はその夜、銀の指令で、北の兵士を追跡する少年たちに擦られたケータイを渡す(それと少年たちの用心棒になる)ために長野の大町村に向かうのだった。電話でしか指令を受けることはできない。ケータイは盗聴される危険がある。が、綿鍋銀次との通話の最中だった。
 辰との通話中に銀は不可解な悲鳴をあげて死んでしまった。そのあと、電話先にでたのは井岡忍だった。その声は通話口からとおく、ひどくくぐもった声だった。まるで防護服か宇宙服でも着ているようだ。「スー。ハー。おーい。これを聞いてるのは、竹原と辰吉だな。北陸のカシラ綿鍋銀次は、いまおまえらのその耳で聞いたとおり地獄を見ながら死んでいった。この通話口はいま北陸作業所の竹原と、綿鍋銀次セキュリティ担当の辰吉に繋がっている。それ以外にこの通話を聞いている奴はいるか? 」沈黙があった。「おまえら、このおれがだれだかわかるかな? 」また沈黙。「それと」通話口から手が被せられた感じで通話口の音がひいて、お前はグシケンだったな。はい。とグシケンの声がくぐもって聞こえてくる。電話先の向こうで唾を飲む音が聞こえる。竹原が咳きこむ声が聞こえる。「それとここにはグシケンも居る。今日の朝に辰が言った通りだ。こいつは優秀だ。連れてきてよかったぜ。今回の件でおれはグシケンを高く買った」通話口から笑い声があがる。おれが北陸の次期作業所長にはお前ら、辰吉、竹原、グシケンの三人を推薦しておく。他の事業所のカシラからは、グシケンはやれまだ何年目だ、やれまだ経験があさい、やれまだ器じゃないなどと、退かれるだろう。だが、ここで重要なのは全国会で名前をこのおれが出しておくことだ」間。液体に何かがボコボコと沈む音が聞こえる。これ大丈夫なのか? このマスクをしていれば大丈夫なはずです。グシケン。おれはお前を信用するよ。こいつが溶けるにどれくらいかかる? 四十分ほどで骨になります。わかった。忍とグシケンは明らかに銀の死体のことを話し合っている様子だった。「いいか、これからおまえら三人はひとつの弓矢だ。一本一本はその強度は弱く、おれがこの片手で簡単にへし折ることができる。だが、おまえら三人がひとつにまとまれば非常に強い力を発揮することができる。ほかに敵んどはいないほどに、だ。お前らにこの意味はわかるか? あと、第三作業所に大阪出身のやつはいるのか? 声が聞こえる。「それはいないはずです。うちは北陸作業所なので。出自ではたらく作業所は割り当てられます」間。「昨日入ってきた新人で近畿出身の、白井ってのが京都生まれで、なぜか北陸作業所にいますが。銀さんに見出されたのが佐渡だったらしいってことで」「どいつだ? 」くぐもったグシケンの声が聞こえる。あの若いおれの隣にいた若いやつです。「ああ、ジャンケン大会でかちのこった若造か」と竹原の声が聞こえる。「あいつは運がいい。いますぐに近畿の京都作業所にでも転所させろ。理由はなんでもかまわない。今晩に脱走をさせて、近畿で捕まえさせればいい。おれが連絡しておく」(いつから日記に執筆をしているのかよくわからんが、このまま書く)
 そうやって、井岡忍は辰吉耳男を英雄に仕立て、銀次を茹だる鍋に沈めて溶かしてしまう。
 さて、その日の昼だ。雄琴では事件(の真相)があった。綿鍋銀次の死への経緯である。昼、渡鍋銀次は滋賀県の琵琶湖の畔の雄琴温泉街から少し離れた場所にあるじぶんがオーナーであるソープランド専門のビル群の一角に入った。銀がサービスを受けるなか、叫び声が聞こえる。
■ソープランドの外観、内側の描写はできるだけ書く。
 銀は性器を噛みちぎられていた。噛みちぎられた股からは毒素のような緑色の血を噴きながら、悶える銀。そんななか巫女やイタコや神降ろしや北米や南米の密林やアフリカのシャーマンの格好をしたニンゲンがぞくぞくと入ってくる。建物のなかの電気は消され、部屋は蝋燭でいっぱいになる。中央では篝火(かがりび)が炊かれる。
 生き霊おろしの儀式が始まる。すると緋色のタイルが貼られた壁の隙間から怨霊たちがヌッと現れて、それらは白い湯気の気流となってうめき暴れる銀のからだをおおいはじめた。銀はうすい繭の薄皮のように膨らんでいく。白い糸はみな銀次が殺してきた人間たちの怨霊の運命の系のようだ。白い糸は濡れて湿った老婆の白髪のようになって銀のもがき苦しむ口に被さる。鼻の穴に糸虫のようにするりと入っていく。必死でなにかを訴えようとする銀の口を塞ぐ。白い糸は銀の体に巻きついていく。怨霊はまるで真綿で締め付ける白い糸のように銀を殺していく。
「まだ殺すな。ゆっくりと殺せ。悪夢をゆっくりと見させるんだ」
 ふたりの男が現れた。井岡忍と、グシケンだった。
「悪いな。重かったろ。おれはもてないんでな。そこにおろせ」
 井岡忍にそう言われてグシケンは、その巨躯を折り曲げるようにしてドラム缶をゆっくりと床におろす。
 室内は静かだった。怨霊の丸っこい白い繭玉が震えさけんでいる。繭玉に耳をそばだてる井岡忍。目を閉じて耳を澄ませる。
「地獄のなかの声っちゅうのはどんな音楽よりもひどいな」
 となりにたつグシケンは井岡忍に気を遣わせぬように音を立てないようドラム缶の角床に置いた。まだ、白色の繭玉からはスーハーとうめきが聞こえてくる。
 綿鍋銀次の性器を噛みちぎった女は湯船に入ってぶるぶると震えていた。井岡忍は部屋の角にある湯船に近づいて、女にバスタオルを被せる。潮来の老婆の一人が、その子はまだ入れっぱなしだよ! まだこのオナゴの狼の魂は二つも三つも抜けてないんだよ! とさけんだ。井岡忍は鬼の形相になってふりむく。
「うるせえぞ。お前はインチキイタコなんだよ。自分で認めろババア」
 井岡忍は秋田の老婆に毒づいた。女も神降ろしもおなじだな。歳をとる度にインチキにすがりやがる。
 井岡忍のうしろに陰陽師の正装の格好をした若い男が近づいてきて、井岡忍の耳元でささやいた。
「そうか。で、おれの腕を女にさしだせってか? 」
 そう言って井岡忍は裸の女の前にだした腕をまくった。
「もう大丈夫だ。悪かったな。おれの腕は噛(か)んでいいぞ。これがおれの精一杯の誠意だ」
 女は井岡忍の腕をおもいっきり噛(か)んだ。腕から血はでたが、肉をちぎって食らってやろうという意思は感じなかった。
 井岡忍は、支配人を呼びつけた。ここに運ばれてきた女の事情を聞いた。女は綿鍋銀次オーナーが朝に新潟の浜でさらってきた女だといった。さらった時はほとんど裸だったらしい。だが井岡忍は女の顔を見ておどろいた。
「おいおい、この顔は、海保の制服組のたしか、佐伯さんちの娘さんじゃねえか。こっちはヤクザだが、お上がおんなじ組織のなかの監禁問題に発展するぜ。こりゃまずいだろう」
「どうやら銀さんは知らなかったようです」
 支配人は言った。銀がこの女を知らねえってことねえだろ。

内部で起こった雄琴での海上保安庁の女性制服組の監禁事件騒動を闇から闇に葬ってしまう。辰に北陸事業所の所長を任せる。組織のトップへの足がかりに。
■「お上」とは? (本文には絶対に書いてはいけない裏設定だ、「北の兵士が首都を消失させて、日本を救う」というテーマが崩れてしまう)
⑴羊の抜け殻説(「羊をめぐる冒険(村上春樹・著)」説)⇨中編小説の設定としては、巧みで非の打ち所がない。素晴らしい陰謀論の案だ。
古来、モンゴルに背中に星の紋様がある羊がいた。その羊は人間に憑く。羊に憑かれた人間は才能を発揮する。チンギス・ハンは羊憑きになって大陸を制覇した。戦争時に満州に渡った羊博士に羊は憑いた。羊は日本に渡って羊博士から抜けでた。それから羊は北海道から出た左翼の若者に憑いた。彼はマスコミを牛耳って、日本を支配した。
⑵古来から「天井族=お上」が日本を操る説。(僕の案・改案中・シンプルなほど良い「血」は入れたい。)
古来から「お上(井岡忍はこの血筋)」は日本の裏で天皇一族を操ってきた。江戸時代には死体をあつかう「死穢多族」層(綿鍋銀次たち)をつくった。そうやってずっと今まで日本を牛耳ってきた。だが、最近「お上」に属さない「天井族」である「ツーリスト」が日本に影響を与え始めている。「ツーリスト」は外国に住む「お上」の混血だ。キムは天皇と北の将軍さまの血を引く混血だった。
十四時四十六分。猫がかまってちゃんだ。今日のメモを読み返すだけで、じぶんの想像力はなんて貧相なんだと気付かされる。村上春樹さんの「羊説」には脱帽する。シンプルで物語に説得力を与える。劣性遺伝による伝播と人間の進化を暗喩している。
昼寝をした。アイデアは何も浮かばない。その後に、この日記のなかで執筆をしていた。
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【陰険・いんけん】
⑴陰険に僕を責めないでくれ。
⑵あいつはいつも陰険さを含んだ挨拶をするんだ。
⑶「このやろう! 陰険も邪悪もあるのか! 」
【容赦なく】
⑴容赦なく押しつけてくる。
⑵ご容赦をしてください。
⑶情けも容赦もない会社だ。
【ねじ伏せ】
⑴「よし、君の力で僕をねじ伏せてみせろ! 」
⑵こうやって人間は金で簡単にねじ伏せられるんだな。
⑶うつろな君をねじ伏せられるものか。
夕飯は、つみれ鍋だった。十九時十六分。パソコンを閉じる。軽トラでドライブ。

三月五日(火)曇り。体重93.6kg 体調はふつう。寒い。風は強い。
三時四十六分に起きる。■昨日の長いメモに付随した新たなアイデアが湧き出てきた。
■綿鍋銀次を追跡する「井岡忍」の「大きな章」を思いつく。本稿に使うのか?という疑問と面倒くさいと思った。が「面倒臭いを書け」が正解だ。ガルシアマルケスの言葉を思い出した。「文章(物語を書くこと)が上達するのは書いた文章の量ではない。捨てた文章の量に比例する」村上春樹さんの言葉も思い出す。「枯れ井戸のなかで(枯渇したアイデアでなおかつ)じっと体育座りする」宮崎駿の言葉も思い出す。「井戸に蓋をして待つ」
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【愛撫・あいぶ】
⑴「もっと愛撫してくれ! 愛なんか要らないから」
⑵夢の中でうつろな愛撫が暴れるんだ。
⑶愛撫ってなんだ? あっ。
【縁台・えんだい】
⑴「お、今日は晴れたな。一丁、おれと縁台将棋でもうやろうや」
⑵「どちらの田中さん? あー今来ている指物の職人さんね。南の縁側の縁台でお仕事なさってるわよ」
⑶夜。忍者と侍は月に照らされた縁台から生垣に走って消えた。
【骨折り損】
⑴「ああ、またしくじった。これじゃあ骨折り損だ」
「なんのことだ? 」
「庭木の手入れさ」
「また生えてくらあな。みろ。俺の頭を」
「ちげえねえ」
⑵「何が骨折り損だ! 若い時の骨折り損は買ってでもせよ、というだろうが! 」
「先生、言葉をまちがえてごらんです」
⑶「骨折り損のくたびれもうけとはこういうことか… 」
「どういうことです? 」
「見ろ」
「なるほど」
九時四十五分に前橋市立図書館に到着。
十時七分に執筆開始。図書館で部落への取材本を探す
■資料
大衆誌「オール・ロマンス事件」
「オール・ロマンス」昭和五十一年十月号「特殊部落」

部落問題用語解説 - 一般社団法人ひょうご部落解放・人権研究所

十一時十三分〜十三時まで執筆。
昼食後の昼休みに「夏の流れ」を読了。
十五時に休憩。
ここでメモ帳に「ある図」を書いてみる。
それぞれの場所と時間をしるした時系列線だ。


■前編の原爆の爆破する時刻=七時二十二分=後編(本土)にも影響。
■群像劇のながれはわかりやすい!
■ただ、不安はメインプロット(キムの動き)が読者にどう見えるのかだ。

十七時まで時間と場所の大整理作業(結果詳細プロットの制作になった)
となりの席の電卓男(僕もたいがいにキーボードを打つ圧は高めだが、バチバチとウルサイ! 今後はじぶんは意識してできるかぎりキーボードを打つときは音を控えようと思った。すごい反面教師になった)なぜか僕がキーボードを打ち始めるととなりでバチバチと始めるのだ。え? こっちを意識してるん? と笑えたので許す。
十七時まで執筆。
爆弾メモ:三部作にする案:通底するテーマは「自由」
上編(二百枚)上陸前の北の兵士たちの「自由」
中編(二百枚)上陸後の北の兵士の「自由」にたいする自問自答
下編(二百枚)上陸後の(無法地帯・自由の暴走)の日本
にする案)


三月六日(水)晴れ。体重91.4kg 体調はふつう。
今日は井田歯科医院の予約だ。十七時三十分だ。
八時四十六分。九時四十六分に目覚めた。十一時四十六分から執筆開始(プロット編集作業)。十三時二十一分。休憩(トイレでは快便だった)。音楽を聴きながら部屋の掃除をする。十四時三十五分にシャワーを浴びる。アイデア:忍たちが動くなかに日本列島の異変(無政府状態)が露わになっていく。十五時二十分に「短歌研究(俵万智全歌集解説)」が届く。

《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【芸当】
⑴「この殺し方はやつの芸当じゃない。性癖だ! 」
⑵こんな芸当見たことない。
⑶鏡のいたずらのような見事な芸当だ。
【しげしげと】
⑴私は母の愛のこもった仕草をしげしげと見つめた。
⑵彼が無様に帰郷した姿にしげしげと見惚れる。
⑶私は夢の中で、しげしげと彼のこころの家の玄関に踏み入れた。
【恩愛・おんあい】
⑴彼女は恩愛を忘れた一国の娘だ。その母は超えていた。娘がうけるべき恩愛をすべて吸い取っている。そんなように私は感じた。
⑵この国ニンゲンは恩愛の情が腐っている。だが私は再びこの地に舞い戻った。
⑶私を捨てた父と再会した。彼は私と同様に恩愛を知らない男だった。


三月七日(木)晴れ。体重91.6kg 体調はわるい。
朝は体調がひどい。十一時十分。起きるが外は快晴だ。最近、雨や曇りの次の日の快晴でひどい精神状態が多々ある。どういうことか? メモを見る:じぶんを奮い立たせるのはじぶんだけ。自分で書いたメモの意味がわからない。図書館に出ようと画策するが結局ダウン。十四時まで。十五時までは日記や語彙三語を書く。
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【陶冶・とうや】
⑴若いとき私はごうまんな男だった。二十五歳で地獄を見た。だが陶冶された。這いつくばっていまでは一つの会社を経営している。
⑵人格の陶冶は人格を磨き上げることだ。鋳物や陶器を作り上げることに似ている。
⑶「君、この穴に飛び込みなさい。すぐにすっぽりと君の歪んだ性格は陶冶されるぞ」
【美人局・つつもたせ】
⑴「警視庁の記者クラブによりますと、昨日の大阪の事件はなんと、淀区にある道頓堀小学校に通う小五の美少女が美人局として絡んでいるとの情報です」
⑵ホテルの部屋のドアが開いた。抱き合っていた男女は布団に包まった。
「金を出せ」と男は言った。その男は巨漢で両手で包丁をにぎりしめていた。
「えっ、サチコさん。きみってもしかして… 」裸の男は裸の女に言った
「ケンジさん。その先は言わないで… 」裸の女はいった。
「いいからサチコ。服を着なさい」巨漢の男は言った。
「サチコさん。あなたもしかして、つつもた… 」
「ケンジ! その先は言わないで! 」
「サチコ。耳なんか塞いでんじゃねえ! 」巨漢は包丁の先をサチコと呼ばれる女に向けて言った。
「サチコさん。きみはやっぱり美人局だったんだね」
 サチコと呼ばれた女は発狂した。
「おれは美人局なんかじゃねえっつってんだろうが! 」
 男は顔に爪を立ててその仮面をべりべりと剥がした。
「誰だきさまは! 」包丁の男はさけぶ。
「捜査一課だ」と男はがっはっは、と裸でわらった。
「この裸の女は美人局デカだ」
「や、やられた」巨漢の男は膝から崩れ落ちた。
 カチャ。
「三時三分。ホテル夕月。現行犯逮捕。美人局教唆の現行犯」
 巨漢の男に手錠がかけられる。
「初の、手柄だ。おめでとう。美人局デカ」
「だからおれは美人局なんかじゃねえっ! 」
 美人局デカは同僚の刑事に手錠をかけた。
⑶美人局の語源は中国です。
【妲己・だっき】
⑴妲己は殷の紂王の寵愛を受けて、淫楽におぼれ、残忍を極めた妃だ。なんでも度をこえてひどすぎると不思議な魅力が備わって、人気がでる。
⑵毎晩、私の夢に妲己が現れる。左ほほを打たれる。やめてくれない。
⑶朝目覚めると、夢にしか現れない妲己が隣のベッドで寝ていた私の妻に馬乗りになって、暴れる妻の口に濡れたティッシュペーパーを一枚一枚被せていった。次第に妻は弱まっていく。私は血の気が引いてゾッとしていると「死ぬのにはこれで寒くないだろう」と言って一瞬私を見て、私と目を合わせてから妻の喉に包丁で穴を開けた。妻の喉で血が泡を吹くぶくぶくという音で私は、ガバッと夢から覚めた。すると隣では夢にしか現れない妲己が隣のベッドで寝ていた私の妻に馬乗りになって、暴れる妻の口に濡れたティッシュペーパーを一枚一枚被せていった…
十五時に執筆体制を整える。


三月八日(金)くもり。体重93.8kg 体調はわるい。
じぶんを励ますメモ:昨日は夜までには執筆ノルマは書けた。今日もかけるはずだ。
十時四十五分のメモ■:決して推敲はするな! 六十点でいい。次へつぎへと書き進めろ。■プロットはマンガのアタリだ。十二時十九分:始動。やるぞ! アタリを書けばいいんだ。スケッチは六割の満足度でもどんどんと書いていくこと。十四時四十三分に前橋市立図書館に到着。■アイデアのメモ:墜落した中国軍輸送機はこの小説独自の形の飛行物体で描きたい。まるでムカデに羽が生えたような輸送機だ。小説で描かれるのは墜落した後の内部だけだ。十六時二十六分に休憩。短歌研究(2021年6月号)を読む。
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【遠雷・えんらい】
⑴遠雷は山の向こうから聴こえる。
⑵あの日、私は部屋を締切にして内鍵をしていた。あなたが言う遠雷は聴いていない。
⑶遠雷が近くから迫りくる。なんだこの感覚は?
【波濤・はとう】
⑴波濤の音が耳をつんざく。
⑵崖に波濤があたって砕ける。
⑶波濤がぶつかりあい、泡なって消えた。
【檻・おり】
⑴水滴のひとつひとつが月の檻(穂村弘・歌人)
⑵おれはまだこの齢になっても心の檻からは出られぬのだ。
⑶檻は開くものじゃない。破壊すべきものだ。
十七時十三分まで執筆。今日も電卓マンがいた(今日はミニ六法全書を片手に爆睡マンだった)。十八時十五分にパソコンを閉めて家に帰る。


三月九日(土)晴れ。体重92.2kg 体調はひどい。
九時、十時に起きて、気分は最悪。最悪の鬱のパターンだ。体がだるい。気分は塞ぐ。悪いことばかり考える。メモ:肝心なストーリーはするすると書ける。だが肝心なのは小説世界は戦時状態なのだ。世界が戦時状態であることを描写せねば。
井岡のバックグラウンドのメモ:
*井岡忍(確定死刑囚だった)の動向。
■井岡忍は最初、札幌拘置所にいた。札幌拘置所の場合は、札幌拘置支所から一度車で外に出て、公道を通って道をはさんだ札幌刑務所に誤送されて執行に至る。以前の死刑の執行の時は、襲撃事件があった。忍は一度、脱獄をしている。経緯は不明だが井岡忍はまた拘置所に収容された。三日前までは東京拘置所に居た。井岡忍がシャバにでた原因は、三日前の国会議事堂大虐殺だ。全国の主な刑務所および拘置所はさまざまな武装勢力によって破壊された。
作業所内で、辰に出所した原因を井岡は「総務大臣が変わったからだ」といった。だがこの井岡忍のセリフは嘘だ。他の作業員たちは、あの伝説の死刑囚がシャバにいる! と驚愕される。だが、後ろで作業する一部の男衆らは、この間の国会の虐殺事件が関係あるんじゃないか? 刑務所で暴動があったみたいだぜ、などと噂する。それをどう描写するのか?  川端康成的描写で描けるのか? 
変な夢をみた:高床式の教室(六畳間くらいの広さ)で知らぬ校歌を歌っている。十三時十一分にシャワーを浴びる。十四時五十三分。猫がうるさい。布団で横になって猫と一緒に寝る。夕方にどうにか起きて軽トラで家を出る。連取町のモスバーガーに行くがいつも座る窓際のボックス席に巨漢家族がいて、その父親の声がとくにうるさくて、速攻で出てきた。コメダ珈琲に入る。十八時にいつもの窓際の席にすわる。落ち着いてきて日記を打って心落をち着かせる。十九時まで昨日までの日記をパソコンに打ち込む。
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【珈琲・コーヒー】
⑴私は珈琲なら「モカ」か「エチオピア」が好きです。
⑵中国語で珈琲は「咖啡」です。「琲」の字が口へんです。
⑶「君の名は? 」「蒼井珈琲です」
【拘泥・こうでい】
⑴恐怖の過去にいつまでも拘泥するな。
⑵私が拘泥する力はドラゴンのように強い。
⑶君の鼻は疑いをどこまでも拘泥する。まるで龍のキバのようだぞ。
【口癖・くちぐせ】
⑴君の口癖は、なんだか私の耳に心地よく残る。
⑵その口癖はやめよ!
⑶昨日、私はようやく待ち伏せする口癖を獲得した。なかなか良いものだ。
十九時二十九分。執筆再開。



三月十日(日)晴れ。体重94.0kg 体調はふつう(三月十二日に後述)
十五時二十三分に高崎のスタバにいる。フルトレーラーの外観(地獄絵巻)と純文学のパロディで一文でひと段落を執筆。夜に鳥山明追悼稿としてnoteにアップ。
十八時に「北陸第三事業所」の第二稿を執筆。メモ:推敲はよくない。十八時四十三分に:忍はグシをずっと「おまえ」と呼び捨てにする設定(後に夜のラーメン屋で忍はグシに鼎という名前をつける)。
二十時三分に終了。軽トラックで家に帰る。

《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【ぎくしゃく】
⑴ぎくしゃくとしてきた。
⑵「お前のウチ、さいきんどうだ? 」「ああ、少しぎくしゃくとしてきたな」「何年目だ? 」「3年目かな」
⑶「ハーイ、今からギクシャク大会をはじめまーす。ヨーイドン!」
【脅威・きょうい】
⑴あの女の胸の大きさはおれには脅威だ
⑵「敵に脅威を与えるなら金を与えよ」「なぜ? 」「内部崩壊するのさ」
⑶「オカミさん 今日の日替わり定食はおれガッツつもりで! 」「あいよ! 」「おれは脅威盛りで! 」「あいよ! 」
【遮る・さえぎる】
⑴おれの行く手を遮るな!
⑵「このパーテーションを遮ったむこうの女はなかなかだぜ」「見たのかよ」「声が艶っぽいんだ」
⑶私が発した愛の言葉は、風に遮られた。


三月十一日(月)晴れのち曇り。体重92.6kg 体調は。(三月十二日に後述)
九時五十五分に起きる。十一時二十五分までsky。十二時十五分に動きはじめる。部屋の掃除と猫のトイレ掃除。十五時十一分より一階の北の書斎で執筆をする。十九時半にダイニングで食事(ポテトサラダ、焼き鳥)NHKで巨樹を修復する人のドキュメント。二十二時五十七分に二階にもどる。とつぜんネットでの収益化を考える。
考えついた案(王道か続くニッチな分野)は
⑴ネコ動画(インスタ、X、ユーチューブなど)
⑵Xで140字エロ連続小説に挑戦(本稿の気分転換)
⑶ストアカとココナラで先行投資を考える
ネットですこし調査を始める。
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【爛れる・ただれる】
⑴あなたの内臓が爛れるまえに、ワクチンを接種してください。
⑵爛れる声から呼ばれた。
⑶爛れよ! もっと焼けるように魂を爛れさせよ!
【聳やかす・そびやかす】
⑴肩を聳やかしてあるく。
⑵もっと己のプライドを高く、空に聳かせ。
⑶敵陣は丘に要塞をつくった。巨大な鋼鉄の城は我々の眼前に聳やかされた。我々は戦慄にのまれた。
【厭う・いとう】
⑴我、君を厭う。狂おしいほどに。
⑵厭えども厭えども君が好きだ。
⑶厭はれてこそ、愛。


三月十二日(火)雨。体重93.6kg 体調はひどく悪い!
九時、十時、十一時、十四時と断続的に起きる。ダウン。十四時五十五分にパソコンをひらく。十八時三十四分までダウン。雨のせいか!十八時に井田歯科医院にいく。エピソードはある。メモ:前回だったが、7年前に受診したときに歯科衛生士だった女性と目があった。時間が止まった。マスクをしていても彼女だとわかった。あの時のぼくとの話の内容をおぼえているのか? 今回の担当の石田(石井)さんの件はまた胸にふせておく。 十九時四十分に執筆。モスにて本稿を書く。道の駅、ヒスイパークにて。フルトレーラーでの忍とグシの会話。■アイデアを思いつく。
日記に書くのは初めてか:前編(脱稿)・中編(六割書いた)・後編(八割を文章生成AIに書かせたらどうか?)
三部作構想?(2024/3/6/Wed/16:18)

三部作に通底するテーマは「自由とはなにか?」

■上編(上陸車たち)⇨原稿用紙190枚(改稿後200枚)
(要改稿:兵士たちが背負うバックに入った原子爆弾を液体金属に書き換える)
◉十名の北の兵士たち、クライマックスは爆発)

■中編(上陸者)⇨(執筆中、三月末に脱稿予定)原稿用紙200枚
◉後編の世界観を全体を通して表現する。(核反応する反物質が人間の肉体に融合する。最初に燕の命を救ったキムは自警団に捕らえられ、ショッピングモールの地下で処刑される。鉈で首を落とされる。が復活する)

■後編(首都消滅)⇨(執筆予定、五月末に脱稿予定)原稿用紙200枚
(首都が消滅した日本は無法地帯の暴力列島と化す、クライマックスは首都消滅)
★この稿はもともと書きたかった原点。主人公が不死身になってしまったキムでいいのか? じつはべつの上陸者であるリ・ジヨン上士→松田翔太 (二十七歳)の再登場? これは少年ジャンプだ。ワンピースやないかい! キムは首都(関東全域)を消滅させる重要な役目だが。キムを物語の視点にはできない。かといって中編のキャラからの選出ではつまらない。新たなキャラか前編からの生き残りだ。

◉三部作で合計600枚前後

《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【熨す・のす】
⑴のっぺりと一年経たり厄災は変異しながら人を熨すらし(短歌・松平盟子)
⑵「そこの火熨(ひのと)取って」「なにそれ? 」「アイロンのこと」「これね」
⑶「せんせい、のしのしと歩くののしの語源は『熨し』ですか? 」「ちがいます」
【腕・かいな】
⑴「あの関取はよく腕をかえすね」「脇が甘いのがよく見えるんだろ」
⑵君の鉄腕は正義の腕だ。
⑶「あなたのこの腕はすてきね」「おれの二の腕かい? 」
【組み伏す・くみふす】
⑴山賊は町女を組み伏せた。
⑵僕は兄貴をボードゲームで組み伏せた。
⑶「はい、手を繋いで。仲直りしなさい。やれ屈服だの、組み伏せるだの、他にやり方を考えなさい」「どうすれば? 」「非暴力不服従とか、沈黙とか。じぶんで考えるの」



三月十三日(水)晴れ。体重93.4kg 過労だ。何をやってもダウン。
十三時五十分に起きる。集中力なし。過労だと感じる。ふと鳥山明先生の訃報で、前師匠の健康を心のなかで案じた。虫の知らせのようなのが頭によぎっていろいろと検索する。アクティブではないようだが。ターゲット層を富裕層に移行したのかと案ずる。某サイトでメッセージを送った。十七時三十六分まで前橋図書館で執筆。
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【俵万智】
⑴よく見るとその名俵万智、考え抜かれた名前
⑵「では、次の出演者は俵万智さんです」
⑶俵万智なる歌人は未だ未知なる歌人だ
【慰め・なぐさめ】
⑴「私を慰めるのはあなたの手か、その口か?」
⑵慰めに念じ慰めに含まれたずるさ。慰めが滲む虚栄心(ごころ)。
⑶もっと慰めて。もっと私を慰め沼にずぶずぶにして。
【曖昧・あいまい】
⑴曖昧な感情はなんだ? 愛か、孤独か。
⑵「曖昧モコのモコの漢字を教えてください」「やだ」
⑶「曖昧とカウアイ島との距離は? 」「二万六千キロメートルだね」「曖昧だなー」


三月十四日(木)晴れ。体重91.6kg 体調は今日も過労だ。
十三時五十分に起きる。アプリゲー。気分転換にならない。散歩をすべきだ。前橋図書館に行く。十五時三十六分からラストまで書いた(書けた)。

《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【縁・よすが】
⑴知人のよすがで上京した。
⑵その件ははるか昔だ。真実を知るよすがはない。
⑶身を寄せるよすがはぼくにはないんだ。
【悠長・ゆうちょう】
⑴いらいらするほどの悠長さだ。
⑵悠長の歳月を極めた色彩だ
⑶やっと手に入れた悠長のとき
【声望・せいぼう】
⑴声望の高い人だ。
⑵声望を極めた。
⑶私が求める声望は無限大だ。
夜から深夜にかけてXのエロ投稿を見る。ほぼぜんぶヤラセだ。収益化のためには個人が有名になるか、特化したコンテンツを持つしかない。YouTubeの「ほんわかネコ動画」のほうがよほど収益化の可能性を感じた。


三月十五日(金)晴れ。体重90.1kg 体調はわるい。
三時十八分から執筆。五時二十分まで前日のノルマを書いた。深夜の寝不足が祟ってダウン。十五時半までベッドで猫と寝た。十六時半までメールチェック。
《語彙の三語三文日課:手書き帖》
【固辞・こじ】
⑴役員を固辞する。
⑵停戦協定を固辞する。
⑶その君が固辞する態度はもはや意固地だ。
【仇敵・きゅうてき】
⑴仇敵と目す連中のなかにスパイを放った。
⑵仇敵は明日の友。
⑶仇敵に塩をくれてやった。
【威嚇・いかく】
⑴痛烈に批判をして威嚇をする。
⑵政府軍を威嚇するために宮殿を爆破した。
⑶それは極めて正当な威嚇射撃だ。
十八時二十分に本稿の執筆を開始する。


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