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完璧な第一話。20230104wed181

先に、断る。今日の日記は内容も書いてあることも、メチャクチャである。いつものボリューム異常に、三倍増しで、つまらない。
つまりたい人は、自分の鼻をつまんでください。

朝、起ると寒い。カーテンを開けると前の畑に霜が降りていた。
昨晩、部屋の暖房を消して寝ていた。また布団にもぐる。ネコが入りこんでくる。布団から手を伸ばしてリモコンをつける。
頭に、ある疑問が浮かぶ。
今般、応募するマンガ原作は「原案」だ。だからまずは読者が楽しめるようにめちゃめちゃに描く。あとは審査員(プロの編集者)に投げていいんじゃないか?
募集要項にも書いてあったが、よく出来た脚本を求めているわけではない。
マンガになる面白さの可能性だ。
と同時に、これは「自分の力で小説プロットを練りあげる訓練をしているのだ」とも思い直す。

昨日、閃いた。至極単純なこと。
半年だけ世話になった作家の師匠も書店に並ぶ小説の書き方もネットの小説創作塾もまったくおなじ方法論だった。それしか小説の書き方はないというくらいに小説の書き方は固まっている。と同時にそれが唯一の正解でもない。王道の書き方だというだけだ。

新庄剛志がネットの野球教室で語った「僕の教えるのが正しいと思わないで、自分で自分のフォームを見つけてください」自分にあった方法論を自分なりに固めるしかない。

⑴ レジュメ(物語で使われる単語)をぜんぶ吐きだす。
⑵ ⑴を材料に矛盾ないプロット(筋・時系列)を立てる。
⑶ 登場する人物の順番は勝手に決まる。
⑷ 今回の問題は「マンガ原作」を踏まえる(矛盾があっても面白さの鮮度を優先)。

■物語の構造上に無理が判明。
❶時空の歪み(遠近了の夢、地震、巨大津波、隕石、幻獣、魔王軍たちの登場)
❷了の娘アリスを狙う闇の組織の殺害の陰謀(未来の救世主を抹殺する計画)
この❶と❷は同じ物語(舞台)のなかには相容れない。
同時勃発はありえない。
❶と❷が勃発する場所❸は不明瞭だからだ。
❸=「物語の舞台(通学路)」=「現実」「了の夢・夢想」「遙が迷い込んだ、どこの時空」かが規定されていない。
物語世界を規定する。
① 地球、
② 日本、
③ 東京、
④ 世田谷区、
⑤ 通学路=①②③④
⑥ 遠近遙が迷い込んだ了の夢想する世界(くり返して時空が歪む)、
⑦ 未来からアリスがきたパラレルワールド、
⑧ 遠近了が夢想する世界=⑥
つまり⑤⑥⑦⑧は「おなじ世界」であり「別世界」でもある可能性がある。
❹❷(現実の世界のなかの陰謀論)が物語上、事件として先に起こる。
❺❸陰謀組織の刺客のひとりが人間の夢を支配するシャーマンキャラで了の睡眠を揺さぶって夢世界を歪ませる。了の夢の中の幻獣のグリフォンたちが現実世界に飛びでてくる。
❻現実に夢が溢れこんでくる。

■キャラが登場する順番(物語の時系列)
今回、僕は一話を10ページで構成した。
ちなみに「うる星やつら」は連載開始の第一話は25ページ(扉絵を含む)
「Dr.スランプ」は連載開始からずっと15ページ(扉絵を含む)

視点=遠近遙。
⒈ 扉絵
⒉ 通学路。遠近了の登場。了は暴走トラックに跳ねられて死ぬ
⒊ 通学路。犬が助けに来るが間に合わず。犬は母だった(遠近遙の登場)
⒋ 神社。遙が駆けこむ。境内に棲む鬼眼様の登場。
⒌ 神社。鬼眼様は千手眼を使う。時空を透視。鬼眼様はいう。
「あいつらだ」=あいつらとはだれ? (❶アリス、❷アリスを狙う暗殺者)「また死ぬぞ」=では了を助ける手段とは一体?
⒍ 神社。遙は狛犬になり了を助けに時空をかける。
⒎ 通学路。了は火災に巻き込まれていた。なぜ? もう一度、雷に打たれる。壁にアリスを狙う暗殺者の影が見える。
⒏ 神社。遙は鬼眼様と会話。(鬼眼様の説明)は戦国時代の扉の魍魎だ。老体で傷だらけだ。両眼の力が衰えている。時空が見えにくい。了を助ける手段は遙の体に鬼眼様を同化させる。遙は鬼眼様の力を得る。時空を見わたす透眼だ。
⒐ 通学路。【戦いのシーン①】影(アリス)は金色に光る刀を了の首に振りおろす。鬼眼様の妖力で猛獣の化け物になった遙は影に立ちむかう。それはアリスが仕掛けた罠だった。アリスは化け物に刀を向ける。(ワシは汝の敵ではないぞ! )鬼眼の声を聞いて驚き、刀を放り投げる。「ぐへっ! 」刀は塀に隠れるアリスを狙う暗殺者の頭につき刺さる。
⒑ 通学路。遙は人間の姿に戻る。遙とアリスの会話。アリスは事情を把握する。遙も未来の事情を把握する。共闘(同盟)をする。ふたりの背後に巨大な影が現れる。振り向くと機械のゴーレムが現れ、伸びたアームで了をつかんでグシャリ。握り潰す。(ここまでで1話か? )

⒒ 扉絵。(近未来。2話?)。
⒓ 世紀末的な世界。航空写真のように広がる砂漠(南極)に小さな岩(雪丘)が見え、その岩(雪丘)の影にラクダ(スノーモービル)が消える。

■書いて気づいたこと(確認)。
■強敵に立ち向かうには武器(剣・銃・術など)か地勢の道具(電信柱を倒すとか準備)が必要だ。逃げるだけなら何もいらない。
■夢と現実は相容れない。夢であれば幻獣や厄災は自由に訪れる。だが夢の中に黒幕や陰謀(意図された暗殺や戦争など)は存在しない。
■遠近了、遙、アリスの抹殺を企む未来の黒幕の正体は近未来で人類の脳を支配するAIシステムだ。その真の目的は将来、AIを倒すために生まれる救世主が生まれる芽を摘むためだ。

めっちゃ寒かった。

散歩に出かける。帰って夕刻。
ふと、部屋の奥から、高橋留美子の「うる星やつら」第1巻をとりだす。
教科書のような展開だ。
展開の黄金比だった。

また午前様だ。
それと、実際にタイピングをしてわかったことだが、個人的にとんでもない発見をした。
うる星やつら第一巻の第一話。
文字起こしをして脚本化したら、ちょうど10,000文字だった。

これはどういうことか? 

ジャンプ+漫画原作賞の応募規定の連載部門の第一話の文字数=10,000文字だ。(二話からは5,000文字だ)

⑴ 展開、
⑵ コマ割り、
⑶ 吹き出しに入れる文字の数、
⑷ ひらがなのバランス(これは少年サンデーなので小学館のふりがな仕様だが)
⑸ 頁をめくった後の演出
⑹ 名作はこんなに読みやすい!
⑺バランスが黄金比だった

すべてがマンガ教科書だった。

(2,308文字)


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