偽善報道とバリバラと雨の散歩&プロット沼「エレファントマン」20230211sat230
1946文字・35min
朝は雨だった。
隣町へ列車の切符を買うのを諦めた。
この日は1日中、春の湿気か季節性のうつか、ダウンした。
昼過ぎにようやく起き出して部屋のそうじをしているとyoutubeで「吃音症のカフェ」なるものを報道していた。
「私は、オーダーを取るのが苦手なんです…」
メイド服を着た吃音症の女子たちが客である家族に向かって話して、そもそもオーダーを取ってない。
それは「吃音症」を前に推しだしたアキバ文化だ。
大手既成メディアはわかり易い感動をつくる文化がある。
その放送は反吐がでるほどムカムカした。
デヴィッド・リンチ監督の名作「エレファントマン」がある。
サーカスで飼われている肉の塊のような奇形児「エレファントマン」が主人公の白黒映画だ。主人公はある日突然、その奇異性が社交界で目に留まり、一躍時代の寵児となる。屋根裏の部屋に貴族婦人や有名女優が押し寄せる。エレファントマン(純粋な心をもつ知恵遅れの青年)は自分が伯爵にでもなったつもりで傲慢になる。さらに彼の運命には悲劇が待ち受ける。
作品解説はwikiより
『エレファント・マン』(The Elephant Man)は、1980年制作のイギリス・アメリカ合作映画 。19世紀のイギリスで「エレファント・マン」と呼ばれた青年ジョセフ・メリックの半生を描く。デヴィッド・リンチ監督、脚本。メル・ブリックスがプロデューサーとして参加している。
1981年アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。アカデミー賞では最優秀作品賞、主演男優賞など8部門にノミネートされる。
月曜ロードショーで放送された際には26%を記録。
これは1982年の洋画放送視聴率の一位である。
解説をした萩昌弘は「接するすべての人が、みなどんな地金で生きているのか、どんな人間の本音で生きているのか、それをむき出しにされてしまう、そういった力を持っていた人だったのだと思います。この映画はつくづくそれを教えてくれます」
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■「エレファントマン」(デヴィッド・リンチ監督)
19世紀のロンドン。生まれつき身体の強度の奇形により、稀にみる外観のため「エレファント・マン」として見世物小屋に立たされていた青年、ジョン・メリック(ジョン・ハート)。肥大した頭蓋骨は額から突き出、体の至るところに腫瘍があり、歪んだ唇からは明瞭な発音はされず、歩行も杖が無ければ困難という悲惨な状態だった。
ある日、彼を見世物小屋で見かけた外科医、フレデリック・トリーヴス(アンソニー・ホプキンス)は興味を覚え、研究したいという理由で持ち主のバイツ(フレディ・ジョーンズ)から引き取り、病院の屋根裏部屋で彼の様子を見ることになる。
当初、トリーヴス医師はジョンには知能にも遅れがあると判断していた。それでもトリーブスはジョンに聖書の何節かを聞かせるなどの対応をしていた。あるときジョンがまだ教わっていないはずの聖書の説を暗唱していることに気づく。それによりジョンの知能には遅れがなかったこと、さらに芸術を愛する美しい心の持ち主だということに気付く。当初は他人に対し怯えたような素振りを見せるジョンだったが、トリーヴスや舞台女優のケンドール夫人(アン・バンクロフト)と接するうちに心を開いていく。
やがてジョンの存在がマスコミによって広く世間に知られることとなる。トリーヴスや病院長、師長などの加護により病院内で平穏に暮らしていたが、外出先で悲劇が起きることとなる。
話は戻るが大手既成メディアは、核家族の前で吃音の少女にオーダーを取らせる部分だけを切り抜き、少女の吃音の苦しみのインタビューを編集で繋げて放送しているだけだ。
それとは別にマイノリティ&テレビ業界で視聴率が最も高いといわれるハンディキャップ番組がある。NHKの「バリバラ」だ。
日本放送界の偽善の親玉番組である「24時間テレビ」の裏番組で黄色いTシャツを着たハンディキャップ芸人たちが身体をはって大喜利をして世間をどよめかせたのはかれこれ十年以上も前だと思う。放送自体は見ていないがyoutubeで見た。
さらにバリバラは吃音症を本物の感動に変えている。
このnote記事の資料を探していて、下記の映像ではぼくは涙腺がゆるんだ。
バリバラでは「どのような時に吃音が治るのか?」
そこまで踏みこんで提示する。
こういう放送は昨日の記事に登場した「家作で生きる偏見大家」は何も感じないに違いない。
おっと、文字数が1800を超えた。
散歩の記事をサクッと。
雨の歩きだ。
東海道五十三次を歩いたのを思いだす。
ずっと歩いていると足の裏が痛くなるのだ。
スーパーで食料を買って橋を渡った衣料品店にて、学生服を試着する親子が見える。
終わり。
えー!