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小説『消えた小説』全記録

日本文藝界初の「メタ私小説」を書く タイトル『消えた小説』その全取材ノート あらすじ 2023年3月。男は四十六歳。ADHDで双極性躁鬱だ。三年引き籠った九州で男はFX詐欺に遭…
⬛︎10名限定 アピールポイント「消えた小説」が書籍になった場合、書籍よりも安く読める。 随時、最新…
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「消えた小説」プロット最終版

829文字・無料 ■1章 プロローグ菜の花畑に転倒 ■2章 3/17(金)喜ちゃん飯店のバイト面接 ■3章 3/18(土)☞ LINEのやりとりの章(男、リョーマにバイトの服装や靴などの相談をする、田中未知子とはデートの日程の相談)男とミチはLINEで口喧嘩(助産師の有給の話で)、男はミチと息子(ショウ)の親子喧嘩を電話のこちらで聞いてしまう(母子相姦の伏線)。南京の男と電話=■11章 あとがきへ。 ■4章 3/19(日・祝)バイト初日(男はプレハブのなかで手淫をす

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ある男に起きた奇跡と物語の神話性と書き手の俗物性についての考察。妄想日記。

785文字・30min これはある男の妄想日記である。 小説のラストのどんでん返し、男の死(自殺)を思いついた。が、肝心の男が自殺する動機が見当たらなかった。小説を読んだすべての読者が納得する「男が自殺せねばならなかった事件」をずっと頭の中で追っていた。 筆者に、小さな奇跡が起きた。 出会ったその日の夜に男と田中未知子はまぐわった。後日、 「私、肌がキレイになってるのよ。これってすごいね」 と男は田中未知子に言われた。男は無神論者だ。奇跡は信じない。だからそんな女性のセ

リョーマさんとニアミス。20230505fri324

800文字・30min  目処がついた。  三章と四章を一日にまとめると初稿は脱稿だ。  私小説のいちばんキツかった所に大手出版の編集さんがからイイねを頂いて、これは励みになった。  私小説は自分の腕を切って血を見せるというがそんなもんじゃない。実際に書いて肌身に感じる。自分のケツの穴(恥部)をめくって読者に見せる行為だ。柳美里や田口ランディはいかに神経は図太いか思い知った。西村賢太も尋常じゃない。でもしかし、父が性犯罪者で自分も加虐趣味のある北町貫太。やはり魅力的な主人公

ラストシーン、伏線の回収、いろは歌(GM)

7079文字+有料 「アキトくんの見た真実。それを書くのが作家じゃないの? 」  男はノリの母親の言葉を思いだした。  それは男の無意識がさせた行為だった。取りだしたケータイの録音のスタートボタンをタップし、「喜ちゃん飯店の裏手、乾燥機の前」と吹きこんで、前ポケットのなかにすべりこませた。 「アナタのそういう所がね、アタシは嫌いなんですね。オザワさんね、やっぱり、やっぱりオザワさんも大人だからわかるよねえ? あたしがなにか言ったら、働かせてもらってるんだから、経営者の

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男の過去、同級生の仏前 / エピローグを三章に差しこむ(GM)

6680文字+有料 「おい。ペットボトルを袋かなんかに包んでやれ」  父の母に言う声は落ちついた声音にもどっていた。  ブルルル。  両手でにぎるスマホが、ふるえる。胸をひっかいた爪の隙間が血で赤い、その指でスマホをハンズフリーにして、床に置いた。天井を見上げて息を大きく吸った。大丈夫。だいじょうぶ。天井を見、じぶんに言って聞かせる。呼吸は整ってきた。 「オザワくん? 」  声は、ノリの母だった。ノリは男の高校時代の同級生だった。三一一があった二○一一年に、肺がん

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パニック発作と群馬弁を道具に(GM)

3488文字+有料  婚活アプリでもそれはおなじだった。男にとって正直に自分を語ることは針の筵(むしろ)に正座をして焼けた油を呑む行為に等しかった。九州では特殊詐欺に遭ってクレジットカードは停止され、川舟祭でたまたま知った役場の多尾に勧められて生活保護になって婚活はやめた。アプリは三ヶ月つづけたがそれが限界だった。男は婚活アプリを辞めることにした。  退会期限日の三日前にマッチングしたのがミチだった。男は捨て鉢になって鎌倉で実家暮らしをする五十路未婚年増に書いた文面を、そ

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男のアルバイトへの動機。(GM全記録)

5629文字+有料 「あきれちゃうよ、この子は。ブツブツと呪文みたいにおんなじことばかり聞いてさ」  男は黙った。 「リョーマ。もうさ、オザワさんにさ、洗い場に入ってもらってよ、いろいろと慣れるまで」 「はいよ」 「アンタも、言われる前にパッてみて。洗い場入ってよ。ほかの他人の仕事ばっかりのぞいて見てないでさ」 「はい」  男は洗い場にもどった。  そこから男はまた記憶はない。だれかになにかを言われた気はする。が、この時間帯の記憶は脳からすっぽりと欠落していた

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平坦な日常小説にドラマを作る。(GM全記録)フィードバック

62663文字

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店の雰囲気、男の緊張、オクサンのキャラ(GM全記録)

11840文字+有料  ミホと入れ替わりで店内に入るとディシャップではヤマさんが取り皿に黄色い粘土のようなものを練っていた。 「それはなんですか? 」  男はメモ帳を開いて訊(たず)ねる。 「マスタードだよ」とヤマさんは言う。 「和からしですね」男はメモ帳に記した。■十時五十分。和芥子練り。と男は記した。 「これは決まった時刻はないよ。手が空いたときでいいんよ」  ピッチャーの置きかたはヤマさんが教えてくれた。もち手の上部に◉印があるのとないのがある。 「それ

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男の性格(メモ癖)を道具で使う(GM全記録)

8320文字+有料  そろそろ立ち上げ準備のはずだ。  十時二十五分。男は、メモ帳に記した。 「どうだい? やっぱり良いじゃないか」  勝手口の敷居に仁王立ちをして腕を組んでオクサンは立っていた。 「先ずは、ぼくはなにをやればよろしいですか? 」 「最初は誰だって何もできやしないんだから、見てればいいんだよ」  まわりが一瞬、黙った。男は、パニックになりそうになって、咳きこむ。 「アキさん。マスクね。そこにあるよ」  ヤマさんは言った。  男は氷水のピッチ

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AIには絶対に書けない物語に挑む。(GM全記録)

2502文字+有料  いまのAIは、一文に多義性をふくむメタファーを盛りこむとか、多義的な意味の暗喩、両義的な語で伏線を貼る、ミスリードの誘導、伏線(布石)の積み上げで物語の世界を拡張させるとか、できるのだろうか?   そのプロット構築こそが、読者が物語を読んだときに、かんで味がでる醍醐味だ。それをAIにやられたらもう、小説家はお手上げ。商売は上がったりだ。  キーッ。  男は急ブレーキをかけた。ロードバイクは前方につんのめった。後ろのタイヤは太陽を隠した。  やばい

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私小説を書いて判明した筆者の疾患。20230411tue299(GM全記録)

1064文字+有料  書いていてちょっと驚いた。私小説といえど、主人公「男」と「筆者」蒼井は別物(別人格)だと思っていた。  男のキャラと物語を書きすすめているうちに、「男」のある症状に辿り着いた。  ガガゴゴガガゴゴ。店の裏手の通路の入り口で二層式の洗濯機が音を立てる。みゃおああ、るろろろ。通路の奥の影から生き物が鳴く声が聞こえる。のどを震わせるようにゴロゴロ。ネコだ。一匹じゃない。十匹ほどは、いる。男は思う。二層式の洗濯機とプレハブと間に、彼らの自宅へと抜けるほそい

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風の強い日。本稿とスケッチの違い。20230410mon296(GM全記録)

2095文字・30min+有料  noteの日記の場合、書く前から頭のなかには出来上がった原稿はある。  書きだしは早い。誤字脱字チェックに時間を取られるくらいだ。  だが、小説の場合、章でも段落でもそのシーンのプロットは順序まで細密に立ててあるにもかかわらず、書き出せない場合が良くある。  このシーンに絶対に必要ななにかが足りない。  それが直感的にわかる。  今般は、主人公の男が中華料理屋のバイトの初出勤で、店の裏手にきた。  なぜかそこから男が動かない。だがプロット

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小説『GM』全ノートvol.9。直接的に書かれない背景を、どう描くか?20230403mon284

3626文字・120min 直接的に書かれない背景を、どう描くか? ⑴ 物語(舞台)のスケジュール(事件、場所、5W1H)は別紙にできるだけ細密に書いておけば物語の日程の矛盾は回避できる(井上ひさし)。 (2)(1)を踏まえて、背景の表出は氷山の一角(ヘミングウェイ)理論だ。 ⑶ この小説の男の背景の表出は新感覚派(川端康成)を参考に ◉男の足跡=物語では直接的には書かれない ☆回想で挿入される(物語のなかで日時が前後する) ■会話や書類:物語上に直接的に書かれる

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