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400字日記(リニューアル版)

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400字日記をリニューアル 日記に通底するテーマ 「すべては作家人生のために」 400字に入れること➡︎日々に見た感じたもの(具象) 四百字をどのような形式で見せるか? ➡︎「第…
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2023年6月の記事一覧

昨日、母に怒鳴ってしまった話

2992文字・30min  ここ数日、うつ状態がひどい。だれにも伝えずにひとりベッドで寝ていた。  昨日は梅雨の間の晴れ間が訪れた。夕方前になってぼくはノイローゼ状態に耐えきれずに、ロードバイクに跨(また)いで外にでた。夏が近いのか、時刻は四時をまわったばかりだったが、陽は、はるかに、高い。  これをポタリングというのかわからないが、のんびりとロードバイクに乗って、ぼくが三歳で通った保育園と、それから四歳五歳と通った幼稚園と、最後に小学四年生まで通った小学校の写メを撮ってま

ポルノの定義は、「見ればわかる」

1608文字・5min ポルノの定義は難しい。しかし、見ればわかる。 PRESIDENT 2008年11月3日号より抜粋。 長嶺 超輝(ながみね・まさき) 司法ジャーナリスト 規制の目的が正当であっても、規制手段が正当であるとは限らない。 2008年9月の臨時国会において審議が予定されている、児童買春・児童ポルノ禁止法の改正案もその一例だ。 改正のきっかけの1つとなったのは、07年7月、ある元小学校教諭の男に言い渡された、執行猶予つきの有罪判決。交通事故で死亡した

タダでやらせてくれる女はなぜ重要なのか?

399文字・15min  二十年来、村上龍の小説やエッセイを読んで、恥ずかしながら彼のいう「タダでやらせる女は大切にしなければならない」の一文が理解できなかった。先ほど、すとん。腑に落ちた。  村上龍はデビュー以来「タダでやらせてくれる女は大切にすべきだ」と書いている。この一文は豊かだ。含みがある。ぼくはこの一文を二十年以上、考えてきた。「タダでやらせてくれる」というのは、彼女と妻とセフレとただの淫乱や互いの状況の違いなのか? いやSMクラブや娼婦や職業の違いでもない。ニン

文章講座⑴ 会話とト書きの順序

2556文字・30min 《三歳の、捏造されるトラウマ編》  下記は、ぼくの人生のトラウマであり、原風景だ。  砂利が敷かれた家の庭の中央で、祖父が祖母を折檻している。五月か六月だった。なぜなら鯉のぼりの柱を立てる石柱が家の庭の中央に祖父は立っていたからだ。その石柱にうすい襦袢のような白い着物を着た祖母は縄で縛られていた。衣服の上半身は開(はだ)けて白い肌に赤い血の筋がみみず腫(ば)れになって見える。 「ぎゃー! 」 「まだわがんねぇが! 」 「ぎゃー! 」  ぼく

本物の愛はどこか?+18章(第一稿)

922文字・30min+18章 今日は書いていて、カラマーゾフの兄弟のアリョーシャの悲痛な叫びのようなセリフが湧き出した。書いていて真面目なセリフがどんどんとコメディチックになっていくのが、なんだかドストエフスキー作品に通じるような気がして、書いていて笑った。よくもまあ自分を自虐で笑えるものだ。と最近は自分を感心する。 田中未知子は架空の人物だ。 田中未知子のモデルは実在する。筆者にとって生涯に渡って大切な(存在になるかもしれない、非常に不確かな関係の)女性だ。だが、田