創作 「傲慢さ」
今は爆音でこの世界をあざ笑っていたいのだ。あまりにも痛みがあるこの世界を軽蔑し、深く共感し、あまりにもおかしいこの世の中を、あまりにも愚かな私を、深く深く軽蔑し自分にナイフを向けるように笑っていたいのだ。わかるか?わからないでしょう。わからないでしょうは傲慢です。だって、なにも知らないくせに決めつけているのですから。ただ、そこに存在しているのは、ここに存在しているのは、地球上のありとあらゆる場所に埋められているのは、人間ひとりひとりなのです。簡単に、「日本人」などと括ってはいけません。そういってくる人は、想定がそこまででしかないということなのです。諦めるしかありません。そして、再び自分にナイフの刃を向けるのです。自分自身を、深く深く軽蔑するのです。深く深く、どこまでもナイフの刃を突き付けるのです。
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