今日も終わる

今日も終わる　寝て終わる
きみのこと、
見ないふりして終わる
終わり
すべてが
終わっていて
追いついていなくて
きみのことを
忘れようとして
終わるんだ

きみのこと
本当に忘れようとしているんだ
馬鹿らしいな
本当に
馬鹿らしいな

一日一日が
けだるかったけれど
色づいていた、
あの日々が
あまりにも懐かしいな

散歩をして思い出したよ
きみが見ていた景色
きみが好きになった景色を
きみが
忘れそうになっていたことを
どんなに時間がなくったって
どんなに追い詰められたって
置いていかないで欲しいって
泣いていたね
でも私は置いていこうとするから
合理性だけを求めるから
きみのことを見ないふり
今日も明日も
もっといいことがあると
言わんばかりに
隠して、踏みつぶして、
どこへいった？

色んな人がいることを、
忘れないようにね
知ったふりを
しないようにね
「また明日」を積み重ねて
来なくなってしまった日を
忘れないようにね
いつもきみの傍にいるきみを
失くさないようにね

本当に必要なもの以外
さっさと手放せばいい
評価も成績も印象も
誰かからもらったものでしかない
それはきみじゃないことを
思い出してよ
さっさと手放す勇気があれば
もっと
もっと楽になれるのにな
どうして
しがみついているんだろう
苦しくはないよ、ただ
どうしてかわからないんだ

巨人の肩の上にいる以上は
解像度を上げる訓練をしなきゃいけない
しかも、大真面目に、
周りにも大真面目が伝わらないといけない
みたいだ
私は私なりに大真面目なんだけどな
それではまだ
足りないみたいなんだよね

きみと対話する時間ばかり削られていった
大事なものは時間があることだけじゃないって
きみを失ってからわかったような気がする
精神的な余裕と、それを許容する気持ちが
必要なんだね
自分を許せる余白が必要なんだね

でもどうしてもなくなってしまうね
そんなとき私、ほんとは迷っているんだ
誰かの目を感じながら、彷徨っているんだ
抜け出したい、息苦しいって思いながら
歩き回っているんだ

でもね、それが「大真面目」になるらしいんだ
だから、誰も気づいてはくれないんだ
「言ってくれないと」って知らん顔されるんだ

結局、一人なんだ

やっぱりきみが必要なんだ
時間はあまりにも短いんだ
それでも君を失いたくない
いつもそう
失ってしまってから気付く

だから
また逢ってほしい
静かに、息苦しいけれど
待っているよ
待っているよ