見出し画像

脳内旅行④-東南アジアへの入り口は微笑みの国-

今日は、ちょうど1年前のGWに旅をしていた場所へ行ってみたいと思います。
10日間の連休をフルに使ってタイ・ミャンマー・カンボジアの3カ国を周りました。
旅のバディは当時の婚約者、つまり今の旦那なわけですが、10日間も一緒にいたのはこれが初めてで、いろいろと"試す"ような旅行でもありました。笑
(周りには新婚旅行?と聞かれましたが、そういうわけではありません。)

では1カ国ずつ、3回に分けて順に綴っていきたいと思います。

近代国家の基礎を築いた417年間の歴史

日本から仁川空港でのトランジットを経て降り立ったのは、タイはバンコク市街にある国際空港。
そこから1日目に向かったのは、アユタヤです。
14世紀中頃からアユタヤ王朝の首都として繁栄し、17世紀には国際貿易都市としても栄えました。
対外的に活発な交易を行い、国内では中央集権化を進めたのもこの王朝です。
ユネスコ世界遺産に登録されているアユタヤ遺跡には今も多くの人が訪れます。

一言に「アユタヤ遺跡」と言っても、一箇所に全て集まっているわけではなく、アユタヤ島中心部に複数の遺跡が点在しています。
訪れたのは、乾季。つまり、毎日最高気温が37度を越すような気候の時でした。
この遺跡群を歩いて回るのは不可能。
であれば1日タクシーをチャーターして効率的に見たい場所全部回るか、と柄にもなく金にものを言わせる経験をしたのもこのときが最初です。
(断っておきますが、こういうことをするのは旦那といるとき。私一人のときに交通費をポンっと出すことはしません。笑)

こうしてGDPの差を利用して優雅に訪れた遺跡は以下の5カ所です。

ワット・ヤイ・チャイ・モンコン
ワット・チャイ・ワタラナーム
ワット・マハタート
④ワット・ロカヤスタラーム
ワット・プラ・シーサンペット

細かく説明していると終わりそうもないので、特に記憶に残ったところだけ少しお話を。

アユタヤを建都した初代の王様が建設したのがワット・ヤイ・チャイ・モンコンという仏教寺院で、2世紀ほど後から作られた72mの仏塔が目立ちます。

画像1


途中までは登ることもでき、急勾配の階段を上がるとそこそこの見晴らしです。
ちょうどお昼くらいには炊き出しをやっていて、私たちまでありがたくいただきました。
ビーフンにタイカレーをかけたようなものと、ビーフンのスープ。
これが現地で食べた初のタイフードです。

画像2

画像3


ワット・チャイ・ワタラナームは、チャオプラヤー川が真横を流れる寺院です。17世紀半ばに建てられ、王室寺院としても使用されていたと言います。

画像4

四角い敷地内に石塔が並び立ち、これが実はカンボジアのアンコール・ワットに似ているんです。
アンコールワットについては、2つ先の記事で言及予定。

画像5


ワット・マハタートと言えば、木の根元から仏像の頭が顔を出している写真を見たことがある方も多いのではないでしょうか。13世紀の寺院ですがビルマ軍の侵攻により崩壊した状態のまま、頭部のない仏像などがそのまま残っています。

画像6


たしかこの仏像の前で写真を撮ろうとしたとき、腰を低くするよう指示されたのを覚えています。


28mもの巨大な寝仏像を拝むことができるのはワット・ロカヤスタラーム
アユタヤ遺跡に行くと観光バスなどが停まるようなでっかい駐車場があるのですが、そこからすぐドカーーーンと目に入ってくるのがこの仏像様です。

画像7


まるでおっさんがテレビを見ているかのような姿でなんともコメントのしようがないのですが、多くの人がお線香をあげ、色とりどりのお花を祭壇にお供えしています。
近くには雑貨屋などが集まったマーケットもあり、とても賑わっていました。


そして最後がワット・プラ・シーサンペットです。
15世紀中頃の建設ですが、やはりここも例外ではなくビルマ軍の侵攻に遭っており、腕のない仏像など生々しい姿が残っています。

画像9


有名なのは3つの横並びの仏塔で、当時の王の遺骨が納められていたのだとか。
王宮内にあり、宮中儀式も執り行われていました。

画像8

これで、どうしても見たい!と思っていた5つの場所を訪れたわけですが、日中はうだるような暑さのため、このくらいが限界でもありました。
もちろん日焼け止めとサングラスはずっと携帯していましたが、気がつくと髪がごわごわ、腕がじりじり、という猛烈な日差しです。
まだ始まったばかりの旅路に備え、体力温存方針でアユタヤは以上となりました。

列車が走る市場

タイと言えば「水上マーケット」ですが、それと並んで興味があったのが "線路の上に出店するマーケット" です。
私たちが訪れたのは、メークローン駅で開催されているメークローン市場

画像10


バンコクからはロットゥという乗り合いバスが出ており、それを利用すると格安で行けます。

鮮魚(新鮮かどうかはさておき)や青果物などの生ものを始め、洋服や雑貨など様々なお店があるのですが、みんな線路の両脇に簡易テントのようなものを張って出店し、売り物を並べます。

画像11


そしてこれが一番の見どころですが、1日8回やってくる列車(けっこう多い)に合わせて、わーっとテントを畳み、線路すれすれのところまで売り物を引っ込め、鼻が削られてしまわないように壁にピタッと張り付くようにして列車が通り過ぎるのを待つのです。

画像12

日本ではまずありえない光景ですし、年に数人の負傷者が出ているであろうことは調べなくとも想像がつきます。
そしてこれは日本の市場でも共通ですが、いろんな加工品やファーストフードの屋台、靴のゴムなど雑多な匂いが混じり合ったむわっとした空気。
今となってはそんな "蜜" すら恋しいですが、10蜜にも20蜜にもなったそれは若干イラッとしてしまいます。

お互いバックパック一つで身軽に来ていたため、足りなくなると想定される洋服を蓄えようと、ペランペランのやっすいワンピースを購入したのでした。

バンコク市内

最初のタイの入国に加え、残る2カ国への経由としてもタイを通っていたので、実はバンコク市内へは3度足を踏み入れています。

市内を歩くと、スタバやセブンイレブンがあり、日本となんら変わらぬ様子です。
何でも揃うショッピングモールだって複数あり、その中でも巨大なASIATIQUE The Riverfront には観覧車まであります。

画像13


この中のレストランで1度だけ食事しましたが、どの料理も口にあって非常に食べ慣れた味でした。

画像14

ホテルも異なる2カ所に泊まりました。
最初に宿泊したNaga Residenceはサービスもよく、部屋も十分綺麗。
清潔感あるし、わりと新しい作りです。
これで2名1泊3000円くらいで泊まれてしまうのでミニマムバジェットで旅行がしたい人にはかなりオススメできます。

一方、失敗だったのがThe Aiyapura Bangkokというホテル。
ここも低価格だったのでこんなもんと言われればそうかもしれないのですが、同じホテル業としてありえないサービスの悪さ。
まず到着してチェックインまでに30分以上待たされた上に、フロントスタッフが一人しかおらず、超ないがしろにされる。
こっちは体調が悪いこともあり、早く部屋に入りたいと言っているにもかかわらず、
「Please wait. 10 more minutes.」
みたいな上から目線の英語で告げられ、ずっとパソコン作業。
ようやくチェックインのときには、重要事項を省略されたせいで、後から内線でフロントコール。
なんと英語が通じず、結局自らフロントに行き要望を訴えるという最悪のフロー。

本当であれば料金の値引きを要求したかったくらいなのですが、もうやりあう気力もなく、後から思いっきり酷評を口コミに残してやりました。
正直、あのとき対応されたフロントスタッフ1名だけの問題なのですが、ここは絶対オススメできません...。


ということで、タイ編はここまでにしたいと思います。
次回はミャンマー!首都ヤンゴンから北部のバガン、マンダレーを旅します。




この記事が参加している募集