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光射す

「ああ、私から歌を奪わないで」
これしかないの、と
泣きそうな君へ笑いかける

奪うことなんて誰にもできないよ

名前のように
流れる季節のように

失うことを恐れてしまうのは
今手のひらの中に
確かにあるから

そう、自信をもって
失う怖さを知っている君は
もう既に強い


揺れる歌声に 涙が滲めば
光射す その背中から羽が生えて
君が望めば なんだってできる 



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