デンマークの学校制度って...?

こんにちは!デンマークに留学中のきりです!

「教育」をテーマに留学をしている私。
今回は、そもそもデンマークの教育ってどんな?ということで、デンマークの学校制度を紹介したいと思います。


デンマークの学校制度

小中学校

デンマークの公立学校は、Folkeskoleと呼ばれる小中一貫校が一般的です。
0年生から6年生までの小学校、7年生から9.10年生までの中学校となっています。

0年生:小学校での生活に慣れるために1年間の就学前準備期間。
10年生:選択学年。日本と同じく、中学3年生、9年生までが義務教育。
高校に進学する前に、好きなことを追究したい人、卒業時の試験結果に満足できなかった場合、高校で学ぶことをまだ決められていない場合などといった際に10年生になることを選択することが出来ます。

・到達度によっては、再度同じ学年で学ぶことも。
 本人と親と教師との話し合いで決定するそう。同じ学年に違う年齢の生徒がいることは珍しくないようです。

・科目
デンマーク語(全学年)、英語(1~9年生)、宗教(全学年)、歴史(3~9年生)、社会(8、9年生)、数学(全学年)、自然科学(1~6年生)、地理学(7~9年生)、生物学(7~9年生)、物理学/化学(7~9年生)、体育(全学年)、音楽(1~6年生)、ビジュアルアーツ(1~5年生)、デザイン/木工細工・金属細工/家庭科から1科目以上(4~7年生)、5年生からはドイツ語かフランス語、交通安全教育、健康/性/家庭教育、職業教育もある。

・授業は、グループワークが多い。
 ディベートやディスカッション、プロジェクトワークなど

卒業学年まで成績がない!
理解度を測るための小テストのようなものはありますが、成績に反映されるものではありません。テストの結果で教員が授業を工夫したり、生徒をサポートしたりすることにつながります。

・卒業試験
義務教育の場合は9年生が受け、筆記試験と口頭試験で構成。
評価は7段階のスコアで示され、高等教育に進む際に考慮されます。

7段階の評定

口頭試験では、生徒に2つの課題が与えられる。
生徒がトピックを選択し、それについてプレゼンテーションを行う課題と、指定されたトピックについて会話とインタビューを行う課題です。

自分の考えを表明する力や、ディスカッションの力が測られる課題となっています。

高校

The Higher General Examination program(stx), The Higher Preparatory Examination(hf), The Higher Technical Examination Programme(htx), The Higher Commercial Examination Programme(hhx)と呼ばれる4つが大学への入学資格を得ることができる、日本でいう高校のようなものです。

Stxは日本でいう普通科でデンマーク語でギムナジウムと呼ばれますhtxは技術や情報等の科目に焦点を当てている高校、hhxはビジネス、マーケティングなどの商業高校のような形、hfは2年生の高校です。
他にもVETと呼ばれる職業専門学校などがあります。

9年生で行われる卒業試験の成績で入学ができるかどうかが決まります。

大学

デンマークの高等教育、大学は全て国立となっています。

高等教育進学を希望する場合、進学申請書を提出。
申請時には複数希望することができ、前年の夏ごろに可否の通知を受け取ります。

前年の学部の今年の入学定員数、申請者総数、第一志望者数、入学基準点数、待機可能点数は見ることができため、自分の成績でどの学部なら入学可能か検討することが出来ます。


以上が、デンマークの公立学校の制度です。
デンマークには、フォルケホイスコーレやエフタスコーレといった私立のユニークな学校が存在します。

今回は制度についての紹介でしたが、実際の様子なども今後投稿していきたいと思います!


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