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陸上:全米五輪選考会「次世代のスター登場」

 2日間の中休みを経て、24日から後半戦。
 今日はアメリカ中距離の次世代スターが登場。注目は、男子1500mで高校生のホッブス・ケスラーと女子800mのアッティング・モー(19歳)の2人。
 ケスラーは5月末の試合で自己ベストの3分34秒36で。なんとオリンピックの標準記録まで突破。オリンピックの標準突破して全米選考会まで駒を進めてきた高校生はケスラーだけ。
 
 モーはNCAA(全米大学選手権)400mで49秒57の世界ジュニア記録、、4x400mリレーで3:22.34のアメリカ学生記録を立て、10日後に再びヘイワードフィールドに姿を現した。ただし種目は400mではなく800mで。

 2人に共通するのは、五輪選考会の前に「プロ転向」という大きな決断をしたこと。18歳のケスラーは8月から北アリゾナ大学に進学予定だったが、アディダスと契約。予定どおり北アリゾナ大学には進学するけれど、陸上部には入らず(入れない)、プロとして活動する。モーは大学1年目を修了し、ナイキと契約してプロに。Texas A&M大学で勉強は続けるという。

 もう一つ、2人の共通点は、あっけらかんとして、物怖じしない点。レースでもインタビューでも構えることなく、素の自分を出していて、今時の子だなと感じた。

<ホッブス・ケスラー>
ーーレースの感想は
 最初は遅かったけど、ペースが上がった時にいいポジションにいたのがよかったのかな。最後は「ああ、予選通過できる」と思った。こういうレースの経験が少ないので、どうしたらいいか戸惑った部分もあった。今日の目標は通過すること。日曜日に代表に選ばれたい。

ーー新しいスパイクで走ったが
新しいスパイクで初めて走ったけれど、今までのスパイクと大して変わらないかなという印象。いいスパイクですよ。

ー日曜日は40度以上になりますが
全員、同じコンディションでしょ?だったら、別に心配しなくていいんじゃないですかね。

ーー若いことでベテランよりも有利な点は
不利な部分もありますよ。まだ成長しきってないし、経験もないし。だから楽しめばいいかなと。楽しめるのが若さの優位点じゃないですか。

ーープロになるプロセスはストレスだった?
周囲の大人が色々とやってくれたけど、ストレスはあってメンタルが疲れることもあった。でも今はレースに集中してます。

ーーこの後の予定は
マリオカートをします!週末もずっとマリオカートやってました。


<アッティング・モー>

ーーエージェントやスポンサーを探すのストレスじゃなかった?
 大学1年生が終わったら、プロになろうと思っていたので、プロセスは特にストレスじゃなかった。エージェントは何人にもあって話を聞いた。皆、同じことを言っていたので、どうしようかなと思ったけど、最終的には一緒にいて楽な人を選んだ。

ーー予選はトップ2着取りでかなり厳しいが。
 1組目をみて1位の選手が2分切りだったので、「へー、2分切るのかー。速いなー。そのくらいでいけばいいのね」って思ったくらい。今大会ではタイムよりも3位に入ること。

ーーTVの解説者が、次のスターだと話していましたが
えーーー。そう言われているならそういうことでお願いします(笑)米国陸連のバナーに期待の選手が載っていたけど私は載らなくて、うらやましいなーって思ってたので、期待に応えられるようにがんばりまーす。


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