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97.夜に口笛を吹いてもヘビは来ない、2019年3月28日(木)

「夜に爪を切ると悪いことが起きる」
「ヤカンに火をかけたままにすると家が吹っ飛ぶ」
「食べ過ぎるとお腹が破裂する」
「夜に口笛を吹くとヘビが出る」
「乾燥剤に水をつけると爆発する」

これはみんな、私が子どもの頃に信じていたことだ。

「夜に爪を切ると悪いことが起きる」のは本に書いてあったことで、「織田信長も夜に爪を切ったから本能寺の変で襲われた」みたいな、どう考えても怪しいだろうってことを子どもだから信じ込んでいた。

当時から10代くらいまで、私は夜に爪を切らないようにしていた。今は「悪いことってなんだよ」と思ってるから、夜でも爪を切る。

おそらく昔は暗くて夜に爪を切るとケガをしやすくて、意味が転じて「危ない」ということになったのだろう。


「ヤカンに火をかけたままにすると家が吹っ飛ぶ」は、テレビで見た海外ドラマで「あっ、ヤカンの火を消し忘れちゃったよ~AHAHA!消してくるね!」って家に入ろうとした瞬間に、家が大爆発して吹っ飛ぶという映像を見たために思い込んだ。

たぶん爆発したのは違う理由だったんだろうけど、私はヤカンの火を消し忘れたからって思い込んだ。ガス漏れしていたから、とかなのかな?

小さい頃は親がヤカンの火を消し忘れる(単にお湯が沸いて少しだけ放置してあった。数秒。)と、急いで消したし、私はひどく怒った。家が吹っ飛ぶかもという恐怖心があったから。


「食べ過ぎるとお腹が破裂する」というのは、絵本か何かで読んだのかな。テレビで太った人のお腹に縫われた傷跡があり、食べ過ぎて破裂したのを縫った後なんだと怖くなった。本当は違う手術跡だったんだろうけど。


「夜に口笛を吹くとヘビが出る」これは親に言われた。ヘビは見たことがなかったのでそんなに怖くなかったのでぴーぴー口笛を鳴らしていたが、般若の如く怒る母が怖くてやめた。ヘビよりお母さんが怖かった。地域によって出てくるものが違うらしい。


「乾燥剤に水をつけると爆発する」これは親に言われて、未だに水に触れないようにとびくびくしてしまう。その話を親にすると、笑っていた。なんでそんなことを言われたんだろう…。


子どもって言われたら、けっこう信じ込んでるもんだよね。だから、小さい頃の刷り込みって、大人になっても無意識的に“感じている”部分がある。条件反射のようにね。

とても洗脳的だよね。悪い意味で言ってるわけではなく。教育とも言えるし。これと同じように、今でも当たり前に思っていることもじっくり考えてみると、子どもの頃と違った感じ方をするから、面白い。

そして、「当たり前じゃん」の先入観を取っ払って考えるのは、大事だと思う。だって、口笛を吹いてもヘビは出てこない。うるさくて近所迷惑だとわかれば、大人はやらない。そういう気づきがあるんじゃないかな。

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