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優しさ巡り旅

一人旅の道中、駅のホーム。近くで聞き慣れない言語が聞こえる。高年層の夫婦が困っている様子。

ふと私と目が合う。私は「大丈夫?」という気持ちで、にっこりと微笑む。「私、日本語しか話せないぞ」と、自分にツッコみながら。

スマホの翻訳アプリを使って、なんとか伝えることに成功。夫婦は「ありがとう」という日本語をスマホで見せてくれた。

小さなことだけど力になれて、とてもうれしい気持ちになった。


その後、旅先にて。人通りの少ない横断歩道を渡る。車が待っていたので、小走りに。

渡りきったところで、肩にかけていたバッグが突然落ちた。部品が外れて持ち手が取れたようだ。でも、部品は見当たらない。慌てて探す。

すると先ほどの車から運転手の男性が降りてきて、落ちた部品を拾って私に届けてくれた。「ありがとうございます!」と何度も言った。本当に助かった。


誰かにあげた優しさは、誰かからまた返ってくる。優しさが巡り来る旅でした。

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