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No.533 #キナリ杯一人反省会|「書きたい」から「読む」を楽しもう

何でも書いてる、書くことが好きな、フリーライターのaoikaraです。

そんな書くのが好きな私にとって、最高のイベントがあった。それが作家・岸田奈美さんが開催した「#キナリ杯」

面白い文章を岸田奈美さんが選ぶ、という個人のコンテストであるにも関わらず、4200以上もの応募があってものすごーく盛り上がっていたイベント。昨日、6月3日(水)に受賞が決定して、キナリ杯は幕を閉じた…。


実は、私も応募していた。

アイドルへの「好き」について語ったnote。

岸田奈美さんの文章は本当に面白い。本当に楽しい。長くても一文字一文字ちゃんと追っちゃう。読んでもらえるだけでうれしいのに、もし「面白い!」と思ってもらえたら、こんなにうれしいことはないな、と思って書いて応募した。


受賞が発表される昨日は、まるでフェスのようなタイムテーブルで発表されることになっていた。私はちょうど休みで時間もあったので、1日中おもしろい文章を読めるぞ、と楽しい気分で待機してた。


14時の発表から実際に読んでいくとね、もう選ばれている作品は本当にどれも面白かった!こんなにも面白い文章を書く人がいるんだ、こんなにも面白い文章があるんだって、読んでいてすごく楽しかった!

と同時に、密かに胸の中にあった、私の期待はしおしおにしぼんでいった。だってね、最初に受賞が発表された記事から、どう考えたって私より面白いってわかっちゃったから。

受賞発表の前日に自分のnoteを読み返していると、文章のつたなさとか「もっとこう書けば良かったな」というのが見つかったのね。面白い文章を読んでいくうちに、もうないなとわかったから、受賞発表が終わる前からもう自分で勝手に一人反省会を始めちゃって。

でも、「もう私が受賞するのはないな」と半ば諦めながらも、タイムテーブルに合わせて毎時間チェックしてたのね。「選ばれているかな、ああ、やっぱりないか…このnote面白!」ってもう感情が急上昇急降下。ぐいんぐいん。

楽しかったし、面白かったのも本音。でもね、選ばれなかったのは、すごく悔しい。やっぱり面白い人に面白いって思われたいって、思っちゃう。書くことが好きだからこそ、書くことで認められたいみたいに思っちゃう。

毎回ね、noteのコンテストとかだって期待しちゃうのよ。でも、「ダメかぁ」って何度も何度も思ってきた。バズッたこともないしな。

毎度選ばれなかったことに対して、「私は私の文章を書けばいいや」と思って、締めくくる。だから、あんまり言わなかったけど、やっぱ言う。悔しい!うわー悔しい!もっと面白い文章を書きたいよー!バズりたいよ!

悔しすぎてキナリ杯の発表でも、途中から面白い文章を読めなくなった。あかん…。


昨夜はそんな悔しさを紛らわせようと、逆転裁判をして見事逆転したけど、やっぱりまだ悔しい。早く寝て気持ちを落ち着かせようとしたけど、悔しくて眠れない。ベッドの中でスマホを握りしめて、うんうんうなる。

そしたら、岸田さんがキナリ杯についてTwitterでライブをするって言ってた22時になったから、見ることにした。ふんわりとした袖の服がかわいかった。


岸田さんはやさしい言葉選びで、「単純に私が好きな作品なだけであって、人によってはささった作品が絶対違うし、選ばれなくて悔しいなと思った方もいると思うんですけど、人によって救いになる文章って違うんですよ」と話してくれて、岸田さんにとっての「おもしろい」を話してくれた。そして「みなさん1個は“スキ”があると思うんです」とも話してくれた。

たしかに、確実に岸田さんが読んでくれた「スキ」がある。さらに「キナリ杯」ということで、普段は私のnoteを読んでいない人も読んでくれたりして、驚くほど「スキ」がついた。私のnoteの中で一番「スキ」が多い記事になった。

私のnoteはスキが1個もないのとかあるし、1桁台とかもざらにある。だから、数にびっくりしたし、うれしかった。数の多さが文章の価値とはまったく思ってなくて、私が私らしく書いた文章でたった一人でも「スキ」をつけてくれることが、まずとってもありがたいんだよね。

いつも私のnoteを見てくれている人や、たった一度でも読んでくれた人のおかげで、私はnoteを続けてこられて、書き続けてこられて。その結果、応募したnoteだって書けたわけだし。

文中にあるアイドルのファンの人もTwitterで感想をくれたりもして、うれしかったな。くだんのnoteはつたなさもあるし、面白さが足りない部分もあるけど、私の「好き」を語る姿勢や文章は、我ながら好きなのよ。


しかも、岸田さんは「キナリ杯後夜祭」として、自薦と他薦でいろんな人のnoteを読むイベントまで開催してくれてる!

私はこれにわくわくしていて。自分の文章が読んでもらえるかも、というよりは「面白い文章が読めるかも!」ということが楽しみで。

というのも、岸田さんがキナリ杯受賞発表中にリツイートしていた、この言葉がすごく印象的で。

「アウトプットのためのインプットしかしなくなっちゃう」について、すごく心当たりがあった。人の文章を読んで、「私も書きたい!」ってなっちゃうことが最近よくあって、純粋に読むことを楽しめてなかったなと。

でも、岸田さんが選んだnoteはどれも本当に面白くて、ただただ「面白い!」という気持ちで読めたんだよな。自分ならどう書こうとか思わずに、ちゃんと純粋に読めた。途中から悔しさで読めなかったけど、時間あるときに読みたいからちゃんと保存してる。

書き手として成長したいなら、読み手としての気持ちも絶対に忘れちゃいけないから、まずは読むことを楽しもうと思って、この後夜祭がすごく楽しみになったの。


そして、キナリ杯来年も開催~~~~!!!わーいわーい。

というわけで、悔しさはもちろんあるから、次回また頑張るし、でも気持ちは落ち着いたから、来年に向けてだけでなくこれからの「書くぞ」という思いのためにも、一人で「#キナリ杯反省会」します!前置きが長い!


反省点①文章チェック

私が書いたnoteの気になった点を挙げて、「こうしたらよかったな」を書いておく。シンプルに文章の反省。ただ、最初に書いて出したものはそのままにする。それで読んでもらったわけだしね。修正はしない。

※太字は今回自分で入れてる。

数少ない友人とか彼氏に話したりもする。

人見知りだから一人でアイドル楽しむけど、たまに他の人にも話す、という文。「数少ない」が「人見知り」とつながるけど、この文章の主旨からはずれるので必要ないかな。


「本当にアイドルが好きなんだなぁ」ニヤニヤになってるけど、ちゃうねん。

助詞選びが微妙。

「本当にアイドルが好きなんだなぁ」ニヤニヤになってるけど、ちゃうねん。

の方が良いかも。


こんな状況の中だと誰かを責める人がいて、自分もまた誰かを責めたくなって、でも客観的に見たら「責めるのは違うよな」と反省する。

まさにコロナ禍で書いていたから「こんな状況だと」と書いたけど、時間が経ったら「どんな状況?」ってなりそう。「日常生活もままらない今のような状況だと」とかの方がわかりやすいかも。


他にも家にいながらあつ森してファンと交流もしてる。

「ステイホームが呼びかけられて、家の中で楽しめる」とか状況とゲームの説明をしたら良かった。


今ある状況で、自分だからこそできることをやっている姿に、素直にすごいと思ったのね。

ここは改行。「こんな風に」とか入れたらわかりやすいかな。


私はAKBの総選挙も1票だけ誰かに入れたことあるけど誰かもう忘れててさっしーじゃなかったってことは覚えていて、つまりはそもそもアイドル時代にファンではなかったのね。

これは否定する意図ではなくて、自分がアイドル時代のファンではなかったことを説明する文だけど、総選挙のくだりはいらなかったかな。読み方によっては否定的になるし、良くない。


私が好きなIZ*ONEっていうアイドルの日本人メンバーである

IZ*ONEが韓国やK-POPのアイドルという説明がないのに、いきなり「日本人メンバー」と言われたら、知らない人が読んだら「?」ってなる。調べさせる手間を入れない。「韓国アイドルの」と書いておけば良かった。


宮脇咲良ちゃんとかファンのツイッターとかユーチューブとか見て、認知して名前覚えて、宮脇プロって呼ばれてるくらいアイドルとして超絶すごい。

咲良ちゃんのすごさが伝わらない説明。「咲良ちゃんのことを発信しているSNSやYouTubeを見て、ファンの名前と顔を覚えて、たくさんのファンを認知してる。その日のファンイベントで誰と何を話そうとまで考えているくらい、プロ意識が高くて、宮脇プロと呼ばれてるくらい…」ってつなぎならわかりやすいかも。


とある人がまだパーソナルジムに通ってるみたいな話になった。

このへんの話って、意図してないけど、自分が「すごい!」「好き!」と思った気持ちを書くために、反対側にいる人が否定的になってる書き方になってる。こういうのしたくないなって普段から思ってるのに、やっちゃってる。もう少し、工夫が必要。


でもファンじゃないの。さっしーがプロデュースしてるカラコンとか、使ってるアイシャドウとか買ったりしないし、出てる番組絶対見るとかないから。

これも「ファンじゃないけど、好きだと思うし、尊敬してる」という意味合いで書いたけど、「ファンじゃない」って否定的な言葉にも聞こえるし、書き方良くないね。書き方考えよう。


以上。何度か読み返すけど、丁寧に読み返すとやっぱりいろいろあるね。その時間だけ、私も成長しているのかな。ポジティブに考えればね。より推敲に推敲を重ねよう。


反省点②読み手として楽しむ

先述したように、最近「書くために読む」みたいになっちゃってて、純粋に「読むことを楽しむ」ことができてなかったから、まず読むのを楽しむことから始めようと思う。

キナリ杯の後夜祭では、自薦や他薦でいろんな作品が薦められている。キャンプファイヤーと称して、岸田さんのツイートに返信する形で自薦するようになっている。

この自薦の人たちをなるべく読んでみようかな、と思っている。最初は応募された4200のnoteを全部読もうかなとか思ってたんだけど(締め切りが10日後だから1日50のnoteを読めばいけるかなとか思ってた)、4200のnoteを開こうとするとパソコンが「無理です!」って落ちちゃって。

なので、ツイートされているのを読んでいこうかなと。ツイッターで「いいね」したらどれを読んだかわかるしね。今週は仕事が忙しいので、来週になってから時間あるとき読む予定。

今から、いろんな人の文章が読めるなぁってわくわくしてる。すごく楽しみ!


反省点③面白いとは

面白い文章を書きたい、というのは書き手であれば誰もが願うことではないでしょうか。でも、突き詰めれば突き詰めるほど、思うのです。

「面白いって、何だ…?」

と。M-1グランプリに出場してる芸人さんみたいな課題を抱えることになっちゃった。たくさんの芸人さんたちも「面白いって何だ?」と日々思いながら、自分たちの「面白い」を追求してる。

M-1グランプリをテレビで見ると、優勝者だけが晴れやかな顔をしていて、後ろにいる人たちは苦々しい顔をしている。決勝に来られた人たちだって、優勝を手にしない限り、すごく悔しい。

でも、決勝に行ってるだけで本当にすごい。だって、ものすごい数の中で選ばれた10組とかだから。準決勝出場の組まではテレビで見られる、その前段階でも劇場で見られる、でも大衆に見られるわけじゃない予選もある。

私はたぶん、M-1グランプリで言うところの1回戦敗退だろう。この先、ずっと「面白いってなんだろう」と思い続けながら、書き続けていくことになるんだろうと思う。でも、それが宿命なんだろうなぁ。

と、勝手にM-1グランプリに出場する方々の気分に共鳴しました。ごめんなさい。


反省点④私らしい文章

これは反省というより、今後の意気込みかな。私の中にはポジティブとネガティブがあって、あまり面白い感じじゃないネガティブな文章もすごくたくさんある。

私の全部を面白くする必要はなくて、そうじゃない部分はそのまま生々しく見せてもいいと思う。面白く書いてもいいと思う。それは私の自由。

もしかすると、たくさんの人にはささらなくて、岸田さんにもささらないかもしれないけど、書き続ければ私の「面白い」と岸田さんやほかの人との「面白い」が重なる日が来るかもしれない。

だから私は書き続ける。人生を終えるまで。わ、急に壮大。

キナリ杯に応募して“書いた”人は、何かしらの思いがあって「書く」ことを選択した人だから、なんか勝手に私はものすごく通じあえそうな気がするなとか思っちゃってる。

よし、やるぞ、やってやるぞ、と燃えたぎっております。もっともっと、私らしい文章を書きたい。私らしく、面白い文章が書けるように、これからも頑張ります!

2020年6月4日(木)

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