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自律的に「研究」を進めていくことのできる実務家教員を目指す

大学教員の仕事は、出勤も退勤も職務の内容も基本的に自分のペースで進めることができます。個室が与えられますし、授業も少ないので、一度授業を作ってしまえば、あとはマイナーチェンジの繰り返しです。したがって、2年目以降は授業準備もずいぶん楽になります。研究日と言って、平日に、授業も会議もない日があります。ゼミの時間を調整すると、週に2回の研究日ができたりもします。つまり勤務時間に裁量があります。

なぜそのような状況なのかというと、大学教員の仕事は、「研究」に重きが置かれているからです。ですから、大学教員になる前提として、相当の「研究」の世界に身を投じており、自律的に「研究」を進めていくことのできる人物である必要があります。特に学校現場には、研究の「問い」がそこら中に落ちていますよね。その「問い」の解決に向けた活動が仕事としてできるって、とても魅力的なことだと思いませんか。

「よし!現場での実践と研究を両立させてやっていきたい!」と思う方もいるかもしれません。実は、現場の教員をしながら研究を進めていくことは、想像以上にとてもハードです。「努力」というか「狂気」な部分も必要な気がします。今回のnoteでは、その「狂気」な側面について書いてみたいと思います。

これから書く内容は、学校現場から大学教員を志す方の気持ちが、少し暗くなってしまう内容かもしれません。しかし、リアルな現実を伝えることで、「決心」もつくだろうし、「あきらめ」もつくだろうと思い、書いてみようと思います。当然「私の場合は」です。また、以下の内容は、既に学会に所属していることを前提に書いていますので、そのつもりでお読みください。結構プライベートなことも書いていますので、今回も無料は避けさせてください。

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