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【ノンセンス小劇場其の弍】マジカルバナナ

「なあ、マジカルバナナしようぜ」
「?、マジカルバナナってなんだ」
「ほらあれだよ、なんとかといったらなんとか、みたいな」
「嫌だと言ったら嫌だ、みたいなやつか」
「うーん、ちがうーっ!」
「お」
「バナナといえば黄色、黄色といえばレモン、みたいなやつよ。連想ゲームっつうの?」
「そうか…」
「ほらやろうぜ。バナナといえば?」
「バナナといえば…バナナ饅頭だな」
「え。なにそれ」
「知らねえ。俺の携帯の変換予測に出てきた」
「げ!作者の声が漏れてる!」
バナナ饅頭(バナナまんじゅう)は、北海道十勝総合振興局中川郡池田町の銘菓。バナナを模した形状と風味が好まれ、100年以上の歴史を持つ。 ーby Wikipedia」
「へえー、そうなんだ初めて知ったわ」
「東京ばな奈が食いたくなってきたな」
「で、バナナ饅頭…といえば…」
「東京ばな奈だな」
「おいバナナから離れろよ!」
「なあ、バナナって黄色いよな。お前とおんなじだな」
「俺の髪が黄色いからってバナナと一緒にするな」
「レモンならいいか」
「よくねーよ!」
「レモンといえば、この前姉さんが、薄紫のハンカチを石鹸で洗ったら青くなったっつって嘆いてたな」
「ん?なぜそう繋がる?」
「pHで色が変わるやつだ」
「酸性とかアルカリ性とかのやつか!あー、俺わかんねーとこだわ」
「時々思うんだが、お前は授業の内容を理解していることがあるのか?」
「なっ!ちょお前さー、時々暴言吐くよな!気をつけよ?言葉って大事よー?!」
「お。わりい」
「うーん、悪気はないんだよなお前は。つんつん頭の誰かさんとは違って」
「ところで石鹸といえばアンパンマンの鼻だな」
「??」
「アンパンマンの鼻といえばカレーだろ、」
「????いやいやちょっと待って?!」
「んでカレーといえば蕎麦だな」
「だからちょっと待てって!なんでひとりで暴走してんだよ!つーか連想が訳わかんねーよ!」
「お。そうか?」
「そーだよアホの俺にも説明して?!」
「………わりい。うまく説明できねえ」
「そーなの?!」
「続き言っていいか」
「なんか楽しそうですね!いーよ聞くよこうなったら!」
「蕎麦といえばネギ。紫蘇とか大葉とか生姜なんかがあってもうめえ。蕎麦は十割蕎麦の硬めで、絶対ざるだな。これだけは譲らねえ」
「こいつ食の好み流暢に喋り出した!」
「蕎麦はつゆつけて食うだけでうまいが、天麩羅がついててもいい。かき揚げもうまい。衣はさくさくで淡白なのがいい。湿ってると気持ちも湿る。蕎麦が台無しだ。喋ってると腹減ってきたな。蕎麦食いに行っていいか」
「俺も行くわお前の奢りな。ざる蕎麦3杯で許してやっから!」
「お。俺なんか気に障ることしたか。わりい」
「もうええわ」
「「どうも、ありがとうございましたー」」


「?、今なんか礼を言うところだったのか?」
「お前何も気づいてなかったの?!」
「??、まあ良いか。はやく蕎麦食いてえ」



ノンセンス小劇場ならぬ苦笑劇場でしたー
第一弾はこちらです↓↓↓

小ネタがカツカツやわ…カツ丼食べたくなってきた…


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