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#ファンタジー
ノモリクオノミカ⑤【連載小説】
【ノモリクオノミカ④はこちらです】
ぼくは息を切らしながら、ライトセイバーを腰のさやに納めた。すると足元に粉々になって散らばる氷の鏡のかけらが、オレンジ色に光り始めた。かけらの周りの雪がしゅうしゅう音を立てて白い湯気を噴き出す。生暖かい水蒸気が空気中にたちこめた。
「なにこれ、雪が溶けてるの!?」
溶ける音にまぎれて、ナオの声が聞こえる。白い湯気の中でみんなを見失いそうになって、ぼくは大声を
【ノモリクオノミカ④はこちらです】
ぼくは息を切らしながら、ライトセイバーを腰のさやに納めた。すると足元に粉々になって散らばる氷の鏡のかけらが、オレンジ色に光り始めた。かけらの周りの雪がしゅうしゅう音を立てて白い湯気を噴き出す。生暖かい水蒸気が空気中にたちこめた。
「なにこれ、雪が溶けてるの!?」
溶ける音にまぎれて、ナオの声が聞こえる。白い湯気の中でみんなを見失いそうになって、ぼくは大声を