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元NMB48・加藤夕夏ら集う舞台『ワインガールズ』で受け取りたい生への希望

元NMB48 加藤夕夏さん、横野すみれさんが出演する舞台『ワインガールズ』が東京・北千住のシアター1010で上演された。筆者は4月29日公演を観劇。長野の高校生で、片親の北村いちる(加藤夕夏)、医師の夢を諦めかける百瀬結生子(横野すみれ)、父が急病の奥沢美麗(有井ちえ)がワイン造りを学び、「私」が生きている意味を見出す物語だ。

本作は生きている意味が分からない、考えすぎてどうすれば良いか悩んでいる、いろいろ苦しいと思う人たちを苦悩から解放してくれる。

高校生がそれぞれ家庭、将来に不安や問題を抱える中で出自を考え、ワイン造りにアイデンティティを発見し、夢を捨てて家業を継ぐことを決める。

同じ高校に通う彼女らが舞台の後半で家系での深い繋がりに気付く。「私」がいる、生きていることは先祖がいた証を感じ、日本人の根っこの部分を役者全員が共有する。

1人1人が生まれ、自我が芽生えてから生きている意味や生きる理由を探す苦悩を超越した、「気付いたら生まれていた」奇跡をかみしめ、個々が望む未来へと向かっていく。


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