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朗読時に意識していること。

数年ぶりにわが身から噴出したこの世のものとは思えぬ『怒り』に襲われていた昨今。それもようやく静まってきて、近頃は平常時の”大人”しい自分に戻りつつあります。それでいいのかどうかは一旦横に置いておくとして。

今日はなんだか、日頃作品を朗読するときのことを記述しておこうと思った次第です。

腹に口が付いているようなイメージでそこから声を出すと、文字通り腹から声が出ますし、喉を傷めずにすむということを、私は体感として知りました。ただ、どうしても感情的になる。存分に感情的になって(感情移入して)表現した方が良い部分については最適な声の出し方なのですが、あまり自分には合っていません。

なので、もうひとつの方法(方法というほどのものではないのですが)、胸の位置に口があるようなイメージでそこから声を出すと、とても安定感のある、逆に言えば起伏のない、平静な調子で表現することが可能です。ただ、喉を傷めやすい、というが私の体感です。

胸の位置には、心があると感じます(洗脳か(笑))。胸に口があるイメージで声を出すということは、心に口があるようなイメージでそこから声を出すことに近いのではないかと感じています。なので、心で朗読できる。

心で朗読すると、とても静かだということにも気が付きました。静かという表現が、平たすぎてアレなんですけど・・・感情を逸脱できる、という感覚があります。感情を逸脱したその場所は、熱くもなく冷たくもなく、しごく快適で適温な場所です。それは愛の方面に似ていると感じます。

腹の位置で朗読すると、愛情表現が突出しやすいが、愛そのもののほうはわかりにくくなる(隠されがちになる)。

胸(こころ)の位置で朗読すると、愛情表現には疎さを感じるが、未加工の愛そのものが表出してくるので、個人的には長時間でもとても気持ちよく聞いていられる朗読になる。もちろん、ブレンド法といって(勝手にそう呼んでます)腹に付いてる口からの量と胸に付いてる口からの量をブレンドして発声するというのも、とても面白いものです。

以上が、私の今の体感し得ていることです。(こんなので伝わっただろうか…)



多分これは、個人の好みの問題。


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