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「寝ているときだって
僕は詩を考えています」
と子供の時からのお年玉袋を
先生にお見せしました
「詩人にはなりたいでも詩だけを作って
食べて行くことは出来ないと
子供の時から分かっていたんだ」
と先生は仰りました
僕は何かを伝えようとする時
とても緊張するので
上手く言えないことを
上手く言おうとするときの
すぼめた唇で思わず
「吹雪」と返事の代わりに
お答えしてしまいました
先生は何も言わずうんうんと頷いて
「じゃあ次はそれで詩を作ってごらん」
と仰りました
僕は恥ずかしくて下ばかり見ながら
「はい」と言いました。
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