見出し画像

つぎのうたつぎのうた

   次の詩次の詩


「寝ているときだって
僕は詩を考えています」

と子供の時からのお年玉袋を
先生にお見せしました

「詩人にはなりたいでも詩だけを作って
食べて行くことは出来ないと

子供の時から分かっていたんだ」
と先生は仰りました

僕は何かを伝えようとする時
とても緊張するので

上手く言えないことを
上手く言おうとするときの

すぼめた唇で思わず
「吹雪」と返事の代わりに

お答えしてしまいました
先生は何も言わずうんうんと頷いて

「じゃあ次はそれで詩を作ってごらん」
と仰りました

僕は恥ずかしくて下ばかり見ながら
「はい」と言いました。

いいなと思ったら応援しよう!

あおいつくえ
良い文章を作れるように、 作るために、 大切に使わせて頂きたいと思います。