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「舞台」というコンテンツを観るようになった話

ヘイ!オタク!オタ充してる?

2022年もそろそろ終わるということで、今年も例の如くライヴ行きまくってた訳ですが、これに加え今年は今までとは大きく違う現場「舞台」に通うようになったので、それについて初心者がこの1年で思ったことをつらつら書いていきます。

ちなみに、今年の現地はライヴ30本に対して、舞台15本(どんだけ行っとんねんこいつ…)で、2:1の割合。舞台15本の内訳が、2.5次元が10本、3次元が5本。

なぜここまで「舞台」を観るようになったのか

舞台を観るようになったきっかけは過去のnoteにも書いたけど、簡単に纏めるとミリオン6th福岡の夜想令嬢とスタァライト。

では、なぜこんなに数を観るようになったかというと、バーストかけたのは間違いなくアサルトリリィ。作品が自分に合ってたというのは勿論なんだけど、アサルトリリィは舞台メインのキャストさんも多く、作りも2.5次元の中でも3次元寄りの印象。個人的な感覚では2.8次元くらい。(ちなみにスタァライトは2.5次元の中でも2次元寄りで2.3次元くらいの感覚。)

ここが結構重要なポイントで、特に男性向け2.5次元舞台は2次元の声優さんをそのままキャストに当てることが多いのに対し、アサルトリリィは舞台メインの役者さんが中心(キャラによっては声優さんもいるが)なので、同じ演技でも舞台上での見栄えが全然違う。視覚的な所の見せ方だったり、所作立ち居振る舞いだったりは、同じ役者といえど本職の差ってやっぱりあるし、そこらへんは「舞台っておもしろいな」と思えた要素の一つではある。

また、舞台は公演数がそれなりの回数があるので、タイミングが合えば観に行けるのも大きい。知ってる役者さんが増えるとそこから色々な作品を知れて、選択肢が結構豊富なのがわかった。
実際、自分も夜のアイマスライヴまで時間があるから舞台の昼公演観に行くとかやってたので、エンタメのオプションが1つ増えたし、そうする中で色々な作品に触れるうちに舞台にハマっていったという流れです。

「舞台」のいい点

自分が感じた舞台のいい点は、大きくは以下の2つ。

①距離が近い

中規模くらいの劇場でも距離が近くてよく見える。近い席だと役者さんの表情もよく見えるし、舞台セットや衣装、小道具とかの細かいところもめちゃくちゃよく見えるのよ。
逆に後ろの席だと役者さんの表情に加えて引きで全体像が見えるので、作品の雰囲気や世界観がよく見える。

こういった物理的距離の近さもあるんだけど、心理的な距離の近さも感じてて、というのも……

感想書いたら演者・関係者からめっちゃ「いいね」が飛んでくる

これね、最初結構驚いた。本業の同僚の方々ならわかると思うんだけど、アイマスPってSNSの短文からブログの怪文書長文に至るまで感想書き散らかすやん?そのノリでツイッターで感想タレ流してたらめちゃくちゃいいね飛んできて心底戦慄マジビビった。

つまりコレ基本エゴサしてるということだから、感想が確実に届いてるということなのよね。なので、よかったことはちゃんとよかったと言いましょう。

②ライヴ感

これは音楽ライヴでも共通する部分だけど、やっぱり現地で得る情報量は圧倒的に多い。最近は配信でも観れるけど、現地に勝るものはない。

特に舞台は演技の表情や声のトーンだけでなく、身振り手振りや足音なども含めて全身使って演技してるし、加えて音響や照明などの舞台装置やプロジェクションマッピングみたいな現代技術も使ったりと、あらゆるものを用いて表現するから、五感で受け取る劇場の空気だったり臨場感がめちゃくちゃ刺激になる。

また、前述のとおり舞台は一定期間内に複数回上演されるので、何度も観てるとこちらの解像度が上がるし、体感だけど演者さんや制作側も本番こなす毎に解像度上がってるから、相乗効果でより作品を楽しめる。

加えて、生のお芝居だからこそ、その時だけのアドリブとかハプニングとかもあって、それもまたおもしろさに繋がってると思った。

「舞台」のとっつきにくい点

逆に舞台がとっつきにくいなと思った点は以下の2つ。

①そもそも馴染みがない

そもそも劇場が都市部にしかないので、行く機会が限られるどころか、人生で劇場に足を運んだことがない人もかなりいると思う。

実際、舞台観たかったらほぼ東京に行く必要があるし、大阪ですらまあまあ限られてる。なので、まず舞台鑑賞が選択肢に挙がらない。

加えて2.5次元舞台だと、女性向けは盛況な一方、男性向けはほぼないので、実写化=映画化・ドラマ化になる。で、過去まあまあアレな出来のものが正直多かったので、我々オタクも3次元化は悪い意味で構えちゃう。なので、最初のハードルを超えるのは未だに高いのが現状だと思う。

②チケ代が高い

こればっかりは構造上仕方がないとはいえ、他のコンテンツに比べれば値段高め。時間のボリュームが同じくらいでも映画の2.5倍〜4倍は最低する。

結局はそれだけの価値があると思えるかどうかという身も蓋もない話でしかないけど、学生とか金欠マンは中々行けないし、そういう面でも特に馴染みのない人は初手のハードル高いと思う。

なので、なんだかんだ基本的には貴族の娯楽なんだろうなとは思ってます。

あとがき

というわけで、今年ハマった舞台のアレコレを書いてきましたが、なぜこれを書こうと思ったかというと、理由は2つ。
1つは今年の整理としてまとめておきたかったから。もう1つの理由は、特に男性オタクにもこの素晴らしい世界を知ってほしいと思ったから。

というのも、一般的に舞台の客層の男女比は2:8と言われていて、奇しくも先日アサルトリリィのトークショーで制作プロデューサーの方が同じ話をされ、その2割に対してどう勝負をかけていくかということを言っておられて、単純にジャンルとしての伸びしろあるし、今後もっとおもしろくなる可能性があると思った。
現にスタァライトは風穴一つ開けたし、最近もちょいちょい男性向け作品の2.5次元化増えてるからね。

加えて、その制作プロデューサーの方のお話で、2.5次元舞台での女優さんの活躍の場が少ないというのがあって、自分は縁あって舞台という素晴らしいジャンルを知ることができて世界がまた広がったけど、周りのオタクみてもまだまだ知らない興味ないという人も多いので、自分が魅せられたコンテンツが末永く続いて欲しいというのもあって、こういうことを書くのも意味があるのかなと思った。

オタクみんな自コンテンツで忙しいし、他のことに手を出す余裕も中々ないとは思うけど、世界を広げるという意味でも、「舞台」を選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょうか?

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