『葬送のフリーレン』から教わる、覚悟とくだらない人生について
今季から放映されているアニメ『葬送のフリーレン』。
人間よりも遥かに長い寿命を持つエルフのフリーレンが、
魔法使いの人間フェルンと、前衛として攻撃の要を担う人間 シュタルクと共に、かつて魔王討伐の冒険を共にした仲間との旅路を追想する物語。
アニメ第6話「村の英雄」で、今の自分に刺さる言葉が2つあった。
戦うのが怖い、死ぬのが怖い、逃げ出したい。
そう言いながらも修行を続けていたシュタルク。
自分の故郷が魔物に襲われた際、自分だけが逃げ延びたことをずっと後悔していた彼は、怖い怖いと言いながらも自分を慕う村人たちのために
修行を続けていた。
ちょうど今日、ジェーン・スーさんと堀井美香さんのポッドキャスト
「OVER THE SUN」の過去回で聞いた言葉と重なる。
不安という、目に見えないものへの恐怖に取り憑かれるぐらいなら
今の満足していない現状に留まることを選んでしまう、人間の思考のクセがあるらしい。
今の現状から一歩外に出て何かと戦うことは、本当に怖い。
無事で済むのかどうかわからないし、一生ものの傷を負うかもしれない。
それでも、やらなかった後悔はたぶん、一生心に残り続ける。
変わりたいと願って続けてきたことがあるなら、一歩踏み出す覚悟を決めたいと思う。
『葬送のフリーレン』からもうひとつ、心に残った言葉がある。
10年に及ぶ魔王退治の旅を振り返り、「くだらない旅だった」と話す
シュタルクの師匠、アイゼン。
この言葉は、今は亡き勇者ヒンメルが冒険の途中アイゼンに語った言葉からきている。
これって人生にも言えることなんじゃないか。
どうしても、生きる意味とか自分だけの使命みたいなものを見つけて、
辛く苦しい時間を経て何かを成し遂げる、みたいなことを想像しがちだ。
でもそうじゃなくて。
本当にくだらない、でも幸せだったなって
笑いながら思い出せるような、
そんな時間を積み重ねることが「良い人生」になるんじゃないか。
それはひとりでは無理で。
だれかと一緒に、真剣にバカなことをやるから「くだらない」が記憶に残るんだと思う。
最高にくだらないことを、真剣に。
そういう人生にしていきたい。
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