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#デジタルで変わったこと

#デジタルで変わったこと

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 私の仕事はデイサービスにおける看護師です。病院の看護師とは異なり、デイサービスの看護師看護師とは何をしているのか?
 デジタルの普及により、間違いなく今までの仕事を倍以上楽にしてもらえているのは、デイサービスにおける業務内容の数々です。正直、このツールが無ければ仕事はとても終わりません。

 デイサービスでの記録。数十年前までは全て「紙」がベースでした。今もなお「紙」で血圧測定や状態変化を全て手書きで小さなノートに記載し、ご来所されるお客様へ渡す事業所もあります。正直、私は派遣看護師をやっていた頃、「紙ベース」の事業所はリピートで行きたくない程嫌いでした。
 30人以上のお客様の血圧、体温、脈拍を入浴前・後全て手書きするんです。しかも、綺麗な字で。
 骨折の神経損傷による後遺症で指2本感覚のない私にとって、綺麗な文字を書くという事は非常に疲れます。書けないわけではないが、ひと様に渡すものなので、それはそれは気を遣う。後半は指が震えて文字が滲む。勝手に情報を改ざんされてしまうので、記録は全てボールペンでの記入が必須です。

 そこで登場したのが、記録のフォーマットを登録するシステムデータ。私は経営の人間では無いので、正式名称は不明ですが、これが導入された事で一気に仕事が楽になりました。
 まず、看護師からの記録一括入力。「ご来所されてから体調お変わりなくお過ごしになられておりました 看護師OO」という記録を今までひとりひとり書いていたのが、何と一括になったんです。ボタン一つで全員に添付。この楽さったらないです!業務時間が半分以下になりました。
 そして同じくこのデジタルの普及により楽になったのが我々の戦友であるヘルパー達。お客様からの連絡を紙にいちいち記す時間がない中で、このツールがあると「今日XXさんの家族からこうこう申し送りありました!」という伝言ゲームを、タイピングの早い私が、報告してくれた彼女の名前を拝借して記録に残すわけです。すると、伝言ゲームは確実に事務所の人まで伝わります。紙に書くとどっかに飛んで行った!間違えて知らない人のところに紛れ込んだ!と個人情報であるにも関わらず紛失事故というものがあります。でも、このツールの復旧のお陰でそれも防げております。まさにデジタル社会様様です。
 一つだけ問題があり、停電やシステムダウンについてです。
 これだけ記録の簡略化に成功したにも関わらず、残念な事にシステムダウンすると何もできなくなります。全て情報は手書きの転記。今まで楽をしてきた分、いきなり古き時代に逆戻りするとうんざりするくらい仕事が終わりません。
 つい数か月前にもシステムダウンに遭遇し、2日間データを送信せずに残す、紙にもそのまま記載して残す、お客様へのお手紙は後日来所持にお渡ししますと連絡をそれぞれ入れて対応。
 システムダウンさえなければ、デジタルで仕事の効率化、簡略化に成功したのは輝かしい功績だと思っております。

 しかし、子供達へのデジタル化はあまりオススメできない世界に変わったなと痛感しております。何故なら、授業中にIPAD、パソコンを見ることに代わってしまったから。学校へ行くのは何のためなのでしょうか。授業を受けに行っているのに、IPADでの授業、オンライン、パソコンとにらめっこしながら耳だけ先生の話を聴く。これでは対人とのコミュニケーション能力が欠落していきます。

 人は人と目と目を見て初めて「この人は私の話を聴いてくれているな」と認識するのではないかと私は考えております。あくまで私の個人的な意見ですが、耳だけ教師の話を聴いていても、多分頭には残りません。
 このままだと幼少時代から「聴く」というスタンスが失われていく気がするので、あまりにもデジタル化に全て身を委ねていく事が果たして将来的に良いものなのか。紙とデジタルのバランスを両立させてこそ、「人間」として、人間にしか生み出せない新しいものを作っていくのではないかと思っております。

 


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