塾とのおつきあい この夏の出来事
私が支援している学習塾さんでのお話です。
夏休み中は各塾が夏期講習などであわただしいので、私もあまり顔を出しません。(私も授業の現場にいるので、私もあわただしいですしね)
9月に入って、ある塾に行った時の出来事です。
その塾は個別指導の塾なのですが、教室長さんからこんな相談がありました。
「6月のテストで成績がいまいちだった。9月のテストで上がらなければ塾を変えようと思っている」と7月の面談でお話があったそうです。
お子様の成績は当然知っているので、教室長も一生懸命夏休みに取り組んで、9月のテストでは成績は上がったようです。
それで話は終わりじゃないか、と思っていたら、7・8月中に授業の進度や報告書の送付について、授業の仕方について、毎週のように連絡があり、ただの確認ならともかく、すごく信用されていない感じが伝わる言われ方だったようです。
普通なら塾を辞めているところですが、お子様は先生のことが大好きなようで、また仲のいい友達も多いことから、この塾を辞めたくないようです。
教室長が言うには、保護者様の対応も授業料の明細がわかりにくい、ということで別で詳細を作って送っていたり、月次の案内も子どもに渡しても手に届かないかもしれない、スマホなどの機械の扱いに自分が苦手でLINEしか使えない、ということで、様々な案内を手渡し・専用アプリ・公式LINEを使って毎回送付している、とのことでした。
「もし次、塾を辞める、という話をされたら承っていいでしょうか」という相談でした。
経営者にしてみれば「ふざけるな」でしょうね。しかしストレス耐性の高低をこの場で論じても仕方がない。「どうやったら信用を回復してもらえるか、を考えて出来る限り行動しよう。他の塾に行ってもここまではしてもらえない!と言われるくらいやろう。その結果、だめなら仕方がないじゃないか」という話で終わりました。
さてさて、これってもし教室長が「もう無理です。辞めてください」という話をしたらどうなるんでしょう。塾が好きだというお子様は「お母さんのせいで塾を辞めさせられた」と感じるのではないでしょうか。
成績が上がらないから塾を辞める。それは至極全うな意見です。
その辞め方一つとっても難しいところですよね。
塾側も、若い先生を並べて「先生と話をするのが楽しい!」と思わせてしまえば勝ち、と考えている塾も少なくありません。もちろんそれが「勉強が好き」まで発展してくれるなら、素晴らしいことです。
外から見ていると、集団塾、個別指導塾、受験専門、補習専門、などなど看板から受け取れる違いくらいですが、そこにいる先生たちによって、考え方は様々です。
中には衝撃的な塾もあります。
今後もいろいろな塾を紹介していきます。