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闘鷲降臨~バトンは託された(23-24Game40-41) #FE名古屋

ベテランの離脱と託されたバトン。受け取る若手の奮起を待つ。


Game1 FE名古屋 94-83 信州

Review

  • 久々のリーグ戦。バイウィーク前にようやく選手が揃って、やっとこさ全選手揃った完全体のFE名古屋が見られそう、と思っていたら、中村浩陸がコンディション不良で欠場。PGの層に不安のある構成での一戦に

  • 一方の信州も怪我人に泣かされた序盤戦だけでなく、中盤戦も調子は上がることなくここまで6勝33敗と極度の不振で絶賛残留争い中。元FE名古屋である石川海斗の再加入の地でもあるが、苦労が個人成績にも出ている感じ

  • さて、試合はFEはルーク佐土原ヘンリー川嶋JJの5人でスタート。ヘンリーがだいぶフィットしてきたこと、ルークも調子を戻してきているということで、機動力を使う形でかつハーフコートでも得点を重ねやすいこの形がスタンダードに落ち着きつつある。一方の信州は石川栗原マッツブラント三ツ井の5人。序盤はやや信州優位な点の取り合い。FEは3P二つでいい滑り出しだったもののその後は想定したよりも頑強な信州の守りにてこずり、スムーズに点を積めず、守備からの速い攻撃で何とかつないでいく。そこに追い打ちをかけたのがファウルトラブル。石川にかき回され、やや気合が空回りした感のある笹山と川嶋がともに1Qで2Fしてその後に暗雲

  • 2Q、続く点の取り合い。初めの5分はお互いに攻撃が好調で、実に7回もリードが入れ替わる展開。お互いに一歩も引かない展開はオフィシャルTOをまたいで2Q残4分切るくらいまで続いたものの、ここで猛チャージを見せたのが佐土原だった。3Pをヒットさせるとその後は速攻で一本目こそ外したもののリバウンドを取って押し込み、さらには相馬のパスを受けたリムアタックでブラントのファウルを誘いつつレイアップを沈め、ボーナススローも決めきって、わずか2分の間に8点の荒稼ぎ。53-44とこの2チームらしからぬ展開を一歩リードして後半へ

  • 今季のFE名古屋にとって悩みどころとなっていたのが1Qと3Qの立ち上がりの攻撃の重さ。その間に奪われたリードを詰め切れずにもったいない形で試合を落とすことが多かったのは間違いない。逆に言うとその魔の時間で得点を上手く積めれば、しっかりと守っていくことが相手にじわじわと効いていく。そういう戦いにだいぶ自信が持ててきているのは間違いない。また、ファウルトラブルも相手に得点は与えつつも我慢した結果、川嶋笹山ともにF2で後半を迎えられたこともあり、ここからはチームの修正指示を元に改めて守備の圧力を強めるFE名古屋。これが奏功し、このQは残り3分まで相手の攻撃を8点に抑える守備でアドバンテージを保つ。終盤もったいない失点で得点差は詰められるものの、11点リードで最終Qへ

  • 最終Qは再び打ち合いに。どちらかというと「打ち合いにさせてしまった」が正しい。元凶は前のクオーターあたりから明らかにノってきていたアバリエントスへの薄いマーク。なんとこのQに5本もの3Pを決めきられてしまう。怪我からの復帰以降好調だった相馬のアクシデントの動揺もあったか、リードは3点まで縮み、タイムアウトに。かなり強めの激とともに、ここを前後していくつかの修正を行った首脳陣。特に大きかったのはヘンリーにアバリエントスを守らせる決断だったかもしれない。この後のアバリエントスの得点はFTによる2点におわり、信州の得点リズムを抑えるとともに、得点でも1on1からのミドルと3Pで5点を連続で積んで力強く引き離した。ここでの8点差だけでなく、今度は試合終了まで手を緩めることなく守り、攻めたFE名古屋。ファウルゲームのFTなどもきっちり決めて点差を広げ、上を目指すならもはや負けられないバイウィーク初戦をしっかり制した

Rating

3 ルーク 6.0
ピックからのダイブやポップを繰り返し、リバウンドに身体を張りと献身的
6 根來 –
出番あげたかった
8 佐土原 6.5
日に日にできることの幅が広がっていて
10 杉本 5.5
まだまだ信頼を得るまではいっていない感
11 ヘンリー 7.0 PotG
23点10アシストのダブルダブルもそうだが、得点を取ったタイミングと取り方がすさまじく
15 川嶋 6.0
守備で要所を締めて。紙一重だけどファウルは自重してほしい
16 満尾 –
出番増えるので頑張ってほしい
18 相馬 6.5
攻守で素晴らしい動きを見せていただけにアキレス腱の大けがは残念で仕方ない
21 笹山 6.0
ファウルは余分なものもあったが全体としては十分な活躍
22 JJ 6.0
シュートタッチは万全とは言えないが攻守でチームを支える
24 鍵冨 –
出番増えるはず。準備はいいか?
54 オマラ 6.5
攻守で素晴らしい用心棒ぶりでした
HC 6.5
連戦の最初の試合で全員30分未満のタイムシェアはお見事

Game1.5 ブースターMTG in Nagoya

6チームのブースター計9名が集結

FEからの3人(僕、カブくん、またとたん)以外推しチームが全員違う飲み会に行ってきたよ。他ブースターに、われらがスポンサー風来坊様にお金を落とさせた我々は偉いと思う←

あきちゃんやみどりんぐちゃんやはおーくんなどX上ではおなじみの人、最近絡み始めたオレヲさん、そしてはじめましてのきょうたんさんナンシーさんなど多士済々だったけど、なんというか類は友を呼ぶんだなあってのを地で行くぐらい一瞬で意気投合出来て、バスケが人をつなげる力はすごいなあと改めて。意気投合しすぎて録音して外に出したら炎上しちゃいそうなこともめっちゃ話してたのはあの会参加者だけの秘密としておきたい。

幹事やってくれたカブくんありがとうございました。次は皆様の地元に行きたいと思ってますのでよろしくお願いします👍

大人気だったデッチが清めの塩で除霊される図

Game2 FE名古屋 74-50 信州

Review

  • 両チームが掲げる「守備から攻撃を頑張る」チームカラーとはやや反した打ち合いとなったGame1。お互いのストロングポイントを肌で感じたところで、どこを修正してくるか。

  • 試合前には相馬の怪我の様子が早々に発表。早々に発表されるということは「重い怪我」であることの証明のようなもので、映像見た印象から考えた中でも最も悪い「アキレス腱断裂」で全治6か月、とのことだった。怪我で欠場していないときには確かな輝きを見せてくれた選手だけに、来季FEのユニフォームで元気に暴れる姿が見られることを願っている

  • 1試合目のレビューでは触れなかったが、前日にはドリブル切り返し時の接触で足首を痛めた星野が欠場。信州は替わりにエースキラー三ツ井を起用、FEは前日と同じメンバーでスタート。序盤はかなり勝久マイケルHCの気合注入を受けたとおぼしき信州の気迫と守備強度が上回る展開。5点差をつけられたところで早めのタイムアウトにによる修正を試みた首脳陣。やや気合が空回りしている佐土原に替わり満尾を投入しつつ、ボールを動かしながらドライブでペイントタッチを試みる形で何とか得点を動かし、ワンチャンスで追いつける点差でついていく。が、満尾のストップファウルが謎のシュート中扱いを受けたり、オフェンスリバウンドを抑えきれなかったりとリズムに乗れない状態で12-17とリードを許して1Q終了

  • 2Q、コツコツ続けたペイントタッチがだんだん実を結ぶFE名古屋のオフェンス。1Qは謎の多いコールにFE名古屋側がフラストレーションを溜める展開だったが、笹山のストップファウルのノーマル判定あたりから信州側のフラストレーションのほうが表に出始めることに。得点は5点ビハインドを挟むあたりで低く推移していたところをオフィシャルタイムアウト前に連続得点で捕まえる。ここからは前日の2Q序盤を思い出させるようなし烈な競り合い。最後にオマラの得点で3点だけ前に出たところでハーフターン

  • 2Qに相手のターンオーバーは7つと、守備から立て直して状況を引っくり返したFE名古屋。一方で3Pは最初にヘンリーが決めた1本きり、その後11本連続で外し続けたことが苦戦の原因。極端に悪いシチュエーションで打たされているというわけでもないので、当たりが来るのが早いか、焦りが来るのが早いか。信州が1Qのように落ち着いて、強度をもって戦えれば焦りが先に来るかもしれない。知れなかった

  • そうさせなかったのは個の打開力。24秒ギリギリでヘンリーがステップバック3Pを射抜くと、川嶋、佐土原が立て続けにタフなフェイダウェイミドルを決めて8点差に。タイムアウトで何とかイーブンなペースに立て直した信州ではあったが、ここで川嶋とヘンリーが即座に点を取り返すと、守備を立て直したFE名古屋の前にオフェンスリバウンドが獲得できなくなって得点が停止。再びじわじわと点差は広がり13点差で4Qへ

  • 13点差ならまだ諦めるような点差ではない、と言いたい信州だったが、4Q最初のプレーでこの日の日本人選手としては唯一得点力で貢献できていた栗原が満尾の果敢なリムアタックの前に4つ目のファウルを犯してベンチに下がると、若い山本では攻撃を回すこともままならず士気が崩壊。そのまま得点差は20点まで広がっていくと、4Qは20-7と大差の展開に。最後は出番をもらった根來と鍵冨も得点をもぎ取り、全員得点での快勝となった

Rating

3 ルーク 6.0
特に守備が効いていた。FTは1/2でいいから決めてほしい
6 根來 –
コートの外でも中でもエナジー全開
8 佐土原 6.0
ちょっと気合が空回り気味だったけど、後半は立て直した
10 杉本 6.0
ロングミドルを気にせずに打つようになったのは良い傾向
11 ヘンリー 6.5 PotG
2日連続の5STLなど攻守に躍動
15 川嶋 6.0
守備もだが今日は攻撃でもここぞで冴えていた
16 満尾 6.0
守備で十分に頑張れていたし、4Q最初のドライブは良かった
21 笹山 6.0
守備で脚が動いていたのは良い傾向
22 JJ 6.0
シュートタッチもだけど守備が戻りつつあるのは良い
24 鍵冨 –
あのシュートが入ったことで吹っ切れてくれるといいよね
54 オマラ 6.5
前日よりも効果的な攻撃に貢献
HC 6.5
展開もあったが全員28分以下のプレイングタイムはお見事
クルー 5.0
誤った判定の帳尻でファウルを見逃すのか?審判としてのレベルが知れるな
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——という「誤解」をもたらしかねない判定は慎んだ方がいい……ここまでがワンセンテンスだ、宜しいか?

(´ `).。oO(川嶋さんまた脱いでる…)

Impression

  • 痛い痛い相馬の離脱。怪我明けも上り調子だっただけにつらい。半年なら来季開幕には間に合うよな。慌てず急いで華麗に復活してほしい

  • 代わりを担ったのはまずは満尾。やや空回るところもあったが、気合で守備をしていたのには好感。HCやヘンリーから事あるごとにアドバイスをもらっていたのも微笑ましかった

  • そのヘンリーは別人のような安定感。満尾にアドバイスを送る姿を見ても、現状に対する自信が感じられてよい

  • JJは初日は肩にテープ巻いてたので、シュートタッチはその辺の痛みが関係しているのかもね。早めによくなるといいけれど

  • オマラは出番は多くなかったけど、うちのチームだとスクリーナー→リバウンダーとして運動量の密度が濃いからか、ガベッジタイムに替えてもらえなかったことでHCに文句を言っている様子だった。まあ、試合後はめっちゃ笑ってHCの肩叩いてたから心配ご無用だろうけど。

  • 信州については、現状PGが石川だと本人の得点力と守備に問題が、アバリエントスだとゲームメイクと守備に問題があるのが悩みが大きい感じ。結果としてドンリーをハンドラーにしてアバリエントスのガチャに頼るのが一番分がいい状況に見えたのがなかなかしんどい

  • とはいえ、たまに流れてくるポストで言われるように個々にやる気がないかというとそうではなく、むしろ個々のやる気がバラバラに発揮されているのが問題なのだろう、と思う2戦であった

  • 個人的にはGame2でベンチ裏最前列に初めて座ったんだけど、コーチ陣の会話とか聞こえて超楽しかった←

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