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正しいことよりも楽しいことを!

「どっちが正しいか?よりもどっちが楽しいか?で選ぼう」という言葉は斎藤一人氏のお言葉です。一言一句このままだったかは忘れましたが、だいたい近しいことは仰っていたと思います。私自身、どっちが正しいかという言い争いを会社内でしたことが結構あります。正しい行いをすることは良いことだと思いますが、どちらも正しい主張の場合には争いになり、しかも決着がつかないことが多いです。どちらかがめんどくさいからここら辺で折れようとなるまでゴールのない争いが続くだけです。間違っていることを正すことでは争いになりにくいですが、世の中、特に会社の中ではどちらにも正義がある主張(例えば提案など)は一長一短であることが多く、必ずどちらかが正しくて他方が間違っているというものではありませんから、どちらか一方が譲歩しない限り決着がつきません。こういう膠着状態になった事案は大抵、より上位のものがいわゆるエイヤーで決定することが多いです。ここでエイヤーとは、決定者の直感でこっちにしようと決めることです。どちらに決定されても負けた方にはフラストレーションが溜まりますし、それ以降も良好な関係になることは難しいでしょう。
要するに「どっちが正しいか?」となると争いになり、どのような決着になろうとも遺恨を残すことなってしまうというわけです。
そこで「どっちが正しいか?」ではなく「どっちが楽しいか?」で判断するとよいいうのは斎藤一人さんの考え方なのです。「どっちが楽しいか?」で判断すると
「私はこっちが楽しいです。」
「あぁ、それは良かったですね。私はこっちが楽しいです。」
となってお互いに争わなくなるというのです。
まぁ仕事の場面で「私はこっちが楽しい」「あなたはあっちが楽しい」と言ってそれではお互いに楽しいことをしましょうというわけにはいきませんが、簡単に言えば、相手と争わないことがよいということを言っているのだと思います(と私は解釈しました)。
実際の会社での場面では、自分の意見を言ってみて、その意見に対して攻撃的に反論された場合には即座に、「私もそうだと思ったんです」と言ってしまおういうことです。争うことは精神衛生上良くないですし、適切な議論ができる相手ならよいですが、そうでない相手をどんなに説得しようとしたところで遺恨を残すだけで、労力の無駄だからです。議論すべき相手を選んで議論すればよいということです。
最初から相手がどのような人かはわかりませんから、丁重に自分の意見を言ってみて多少は汲み取ってくれそうな相手ならお互いに議論をして切磋琢磨できる相手となるかもしれませんが、自分の意見を頑なに変えないような相手、しかも相手の意見をねじ伏せることに生きがいを感じるような相手には、まともに相手していたのでは疲弊するだけです。言い争わず相手の意見に合わせておきましょう。それでうまくいったなら良いことですし、失敗したらいずれあなたの意見が採用されるタイミングもあるでしょう。時が来るまで待つというのも一つの手段だと思います。
また、意地悪な人だと失敗した時に、かつてあなたが提案した意見を自分の提案として再提案するかもしれません。それでも怒ったりせずに心の中でこっそり「自分の提案が採用されたな」と思っておきましょう。それでその提案が成功してその意地悪な人が賞賛されたとしても「よかったね」と言ってあげられるだけの器量を持つことができれば大したものだと思います。そんな人いるの?と思われるかもしれませんが、そんな人を私は知っています。残念ながら私ではありません。まだまだ修行が足りていません。しかし、いつかそういう風に大きな心でいられるようになりたいと思っています。何よりカッコいいですし、そういう人の周りには私を含めてその人を心から尊敬できる人間が集まるからです。他人が喜ぶなら自分の業績にならなくてもいいという行動を常時やっていますから、業績を持ってく人はその人からガンガン持っていきます。そのためにその人は出世街道からは外れてしまっていますが、一方でその人の人間性に惚れている多くの人が自然と集まってくるのです。手塚治虫のマンガ「ブッダ」の一場面で主人公のシッダルダの周りに自然と動物が集まってくる場面がありますが、そんな感じにその人のまわりには、その人を慕う人が会社の垣根を超えて集まってくるのです。私もまわりのを取り囲む動物のひとりです。会社で評価されなくても自分の責務を全うして世の中に貢献する姿はとてもかっこいいです。私もいつかそうなれるように心の修行中ですが、自分の業績を好きな人にならあげられても、好きでもなんでもない人、特に気に入らない人に持っていかれるのには腹が立ってしまいます。そもそも気に入らないと思っていることを直さないとならないかもしれませんが、まだまだ修行が足りそうにありません。

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