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仕事が足りない、の裏側

前回から、なぜエチオピアにはこんなに仕事がないのか?を考えています(「雇用を生みたいエチオピアに雇用が生まれにくい現状」)。

今回は前回予告した仕事が足りないポジティブな要因についてです。仕事がないのにポジティブってある?と思った方もいるかもしれませんね…。私がそう考えるのは以下のデータからです↓↓  

健康に関する様々なデータがとても見やすく、眺めていると色んなことが分かってオススメです。

で、このデータが何よってとこなんですけど、エチオピアの幼児死亡率がここ30年で約1/4になってます。乳児も1/3。平均寿命は20年伸びている。

かつて幼いうちに亡くなっていた子達が大きくなれて、しかも長生きできるようになったんですね。だから労働者人口が増えた。大きな飢饉のあった国エチオピアは、生き延びるのが大変な国から、生活は楽ではないけど生きていける国になったのではないか。労働市場はまだその人口変化に追い付けるほどの仕事を用意できていないから、これほど失業者がいるのではないか。これも進歩の印なのではないか…と思うのは楽観すぎるでしょうか。

あと働く女性が増えたのもあるかもしれませんね。私は感じたことがまだありませんが、男尊女卑文化だという人もいますし。

ここまで書いて、それなら他の国も同じなのでは?という反論を思い付いてしまった…。支援は多くの国に入っているのだから。周りのアフリカ諸国はどうなのかしら。仕事足りてるのかしら。でも他国との比較だと外資があまり入っていない状況が大きく影響しそうだよなぁ。エチオピアの「どこにも植民地にされていない」という誇りが「開発の手もほぼ入っていない」という欠点になってしまったりするんだよなぁ…。

私もまだまだ知らなきゃいけないことがたくさんあるようです。


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