岡田利規論 同化/異化をめぐって

かつて書いたもの。「三月の5日間」を中心に、「家電のように解り合えない」「現在地」「地面と床」「部屋に流れる時間の旅」に触れるもの。本文はPDFでお読みください。

目次

  
序論

一章 「超口語」における二人称代名詞――戯曲「三月の5日間」
・戯曲「三月の5日間」の概要と読まれ方
・「超口語」
・「現代口語」における人称代名詞
・括弧の中の二人称代名詞
・わかりあう二人
・括弧の外の二人称代名詞
・サル、犬と嘔吐――言えない二人称代名詞
・同化/異化、わかる/わかれる、〈わたしたち〉/〈あなた〉

二章 同化/異化とわかること――戯曲「家電のように解り合えない」
・岡田利規と異化
・戯曲「三月の5日間」の構造における同化/異化の主題化
・わかりあう二人の小百合子
・分/解と「わかる」
・わかりあえない小百合子とダンサー
・わかることの両義性

三章 同化/異化と「移人称」――小説「三月の5日間」
・「(新しい)小説」、「移人称」
・パフォーマンスの描写
・同化と反戦運動
・二〇〇三−一九六八(=三五)
・異化される「僕」
・同化される「私」
・同化/異化と「移人称」
・〈あなた〉と言えない〈わたし〉たち
・特別な時間の終わり

結論と展開
・通奏低音としての日本語
・同化/異化の変奏
・「5日間」の後の希望

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